ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『ある小馬裁判の記』

2015-08-23 16:20:57 | 
『ナイルパーチの女子会』にあったように「面倒くさい」からと何もしないのではダメだと思う。
よし、換気扇を掃除しよう。夏は、台所の換気扇掃除にはもってこいの時期。暑くて油分がゆるむから。換気扇を分解し、セスキに漬け込む。換気扇フードの溝などを使用期限のきれたカードでこそぐ。洗ってあベランダに干しておくと、換気扇の部品はすぐ乾いた。冬と違って夏は外に干しておくとすぐ乾く。大掃除は年末ではなくて、真夏がいいかも。ただ、人間は汗だくになるけど。
勢いづいて、網戸も拭く。すごく汚れていた。一ヶ所きれいにすると、他の汚れが目立つ。レースのカーテンも洗う。他にもしたいのだが、張り切りすぎて次の日しんどくなるのがわかっているので、ここでやめておく。
家がきれいになると、心の垢も取れるような気がする。落ち込んだ時は、無理やりにでもどこかをきれいに掃除すると立ち直りが早いかもしれないと思う。

図書の返却期限が迫ってきて、読むのが大変。何冊か本を借りているところに予約本が一斉に来る。予約本は、人気の本なので予約延長ができない。必死で本を読む。

『ある小馬裁判の記』 ジェイムズ・オールドリッジ 中村妙子訳 評論社
『花野に眠る』で紹介されていた本。
貧しい少年スコティーは、通学用に小馬を手に入れる。タフと名づけ、気難しい小馬をてなづけるが、ある日、小馬は行方不明になる。一方、裕福だが足の不自由なジョジーは、馬車にひかせるために小馬を調教する。ボーと名づけ、かわいがっていたが、ボーを見かけたスコティーがポーは行方不明になった自分の馬タフだと言う。そして、スコティー派とジョジー派と町を二分する裁判が開かれる。小馬は、ボーなのかタフなのか。
前半は、読むのが少々しんどい。淡々とスコティーやジョジーがどう小馬と向き合ってきたかという話が続く。後半は、裁判。語り手であるキットの、弁護士であるお父さんが、警官やジョジーの父親がいかにスコティーに偏見を持っていたかを暴いていく。そして、最後はとても気持ちのよい終わり方で落ち着く。しかし、なんで小馬は逃げ出したのかという謎は謎のまま。
コメント
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