生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

楓蔦黄 もみじや蔦が黄葉する(霜降の末候で、11月2日から6日まで)

2013年11月03日 10時18分34秒 | 八ヶ岳南麓と世田谷の24節季72候
楓蔦黄 もみじや蔦が黄葉する(霜降の末候で、11月2日から6日まで)
我が家の廻りでは、


 八ヶ岳南麓の秋は短い。あちこちの収穫祭が終わると朝晩には冬の訪れを予感する。特に、晴れた朝は放射冷却で零度近くまで気温が下がってしまう。その恩恵のせいなのだろう、毎年見事な紅葉を楽しむことができる。ここ標高1130m付近は、丁度落葉樹と針葉樹が混在しており、おまけに多品種のモミジ、ななかまど、白樺などが自生しており、色とりどりの秋となる。

 東京の家からここまでは、ゆっくりと2時間半のドライブだが、中央道の他にも、少し遠回りになるのだが、東名経由、秩父経由、大菩薩経由、佐久経由などの多くの選択肢がある。今回は、紅葉を愛でることを目的に、佐久経由を選んだ。平日の早朝に環状8号線を北上して、練馬ICから関越道を下るルートは、むかし富岡工場に通った思い出が蘇る。朝6時の出発は、通勤渋滞を全く感じさせない快適なドライブだ。

 藤岡JCTから上信越道に入り、下仁田で高速を出る。未だ8時を廻ったばかりだったが、道の駅で下仁田ねぎを買えたのは嬉しい。東京のスーパーの下仁田ねぎは、あの独特の粘りを感じることは無いが、地元で調達したものは、先端を抑えると かすかに白い中味の弾力を感じるし、鍋に入れると、堅くて青い部分に独特の粘りが出て美味しい。

 ここから佐久へは国道254号の一本道だが、途中ちょっと旧道(上州姫街道)に入ると、「本宿」という街並みがあり、そこに「古月堂」という古い御菓子処の名物がある。


そのまんじゅうを、近くのお寺の駐車場で、門前の石の観音様と紅葉の山容を眺めながら楽しんだ。


 近くのお寺の駐車場で、おやつ。

この道は、交通量が少ないので、自由に駐車をしてシャッターを切ることができる。名物の荒船山もくっきりと見ることができた。

荒船山遠景

 

 佐久から国道141号線を少し走って、八千穂から八ヶ岳の中間を横断する国道299号線に入る。峠の標高は2000mを越えるので、色々な段階の紅葉を一気に見ることができる貴重なルートなのだ。

 登り始めて間もなく、工事中のコンクリートの柱の列があった。どうやら、上信越⇒中央道⇒東名と結ぶ、新高速道路の建設が進んでいるようだ。北と南の両端は既に完成したいるのだが、我が家の所属する北杜市では、まだルートが確定していない。


峠の東側は八千穂高原、西側は蓼科高原である。峠付近の茶店で、早い昼食をとった。


 ここからの浅間山の遠望は最高なのだが、今日は雲の間から立ち上る、白い煙でその存在を知るのみだった。

山菜づくしの、蕎麦、ご飯、みそ汁で昼食。




 麦草峠を越えると、景色は一変する。

道 のわきに、小さな展望台があった。登ってみると、南・中央・北アルプスが一望だった。
我が家の方向を見ると、左から北岳、甲斐駒ケ岳・千丈が岳の3つの頂上が、かすかに確認できた。この3つの山様は、それぞれ特徴があるので、どこからでも確認することができる。



 一日おいて、買い出しのついでに瑞牆山(みずがきやま、標高2,230m)の紅葉を見ることにした。ラジウム温泉で有名な増富温泉の先なのだが、30km足らずの広域農道の快適なドライブだ。

増富への道からの眺め

 温泉の直前にある「ますとみ湖」は、紅葉が丁度見ごろで、駐車場でキャンプを楽しんでいるグループが数台。未だ、9時前なので観光案内所が開いていない、そのまま山路に入った。

みずがき湖の紅葉


 目的地の瑞牆山登山口までは、渓流沿いの細い道が続くのだが、早朝なので出会う車は少ない。それでも、曲がりくねっていて先が見えないので、対向車に鉢合わせでバックすることも数回。


瑞牆山遠望、途中の道から山頂が望めるのは、ここだけだった

 やっと駐車場に近づいて、驚いた。100台分と言われる駐車場はおろか、その大分手前から路上駐車の列が続いている。

写真だけとって、即座にUターンをしたのだが、午後の混雑が大いに心配になってしまう。それにしても、このミニ登山ブ―ムには驚いた。


家に帰って、我が家のまわりの紅葉を観察した。今年は、夏の強い日差しで、どの色も鮮やか。やはり、我が家の紅葉が一番だった。 北には、今日も編笠山の頂上をくっきりと見ることができる。

我が家の、南と北側の紅葉。


瑞牆山(みずがきやま)標高2,230m
日本百名山のひとつ。「瑞牆」とは神社の周囲の玉垣のこと。全山が黒雲母花崗岩で形成され、頂上付近が風化の為の独特の景観で有名。深田久弥が、「森林から、まるでニョキニョキと岩が生えているような」と表現したとか。(写真は、デジカメの光学15倍望遠)



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