生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

八ヶ岳南麓の20年前と今、秋分(9月23日から10月7日ころまで)

2020年10月06日 10時01分44秒 | 八ヶ岳南麓と世田谷の24節季72候
八ヶ岳南麓の20年前と今
秋分(9月23日から10月7日ころまで)

コスモスとレンズ雲(平成19年)
 
 八ヶ岳に穏やかに西風が吹く夏から秋にかけて、時々この雲を見かける。このように親子のレンズになることもある。動きが早いのでシャッターチャンスを見逃すこともしばしばで、見つけた時にコスモス畑(車で10分ほど山を下って、東の空が十分に見えるところ)まで辿りつくのは難しい。



 山のてっぺんにできる雲は、傘雲だが、同じものらしい。山から離れた場所で発生するものは、山岳波が原因とある。風が山を越えた際に、その上下運動が波となって、減衰しながらも形を保ったまま風下側に流れ、定在波となって山と同じ作用を及ぼすために同じ形にできるようだ。山の高さ付近を伝わる山岳波の振動が上空の気流にも影響して、上空に別のレンズ雲が現れ、時に二重のレンズ雲になることもあり、この上空の雲だけを指す呼称として「レンズ雲」を用いる場合もあるとか。上空の風が強いときに発生することが多い。多くの場合、風が強く吹く前兆、あるいは天候が悪化する前兆だとされるが、ここではそんな事はなく、晴天が続くことは多い。
 
 20年後の今、我が家の庭のコスモスは、すっかりブルーベリーにやられてしまったが、ここのコスモスはまだ健在だ。撮影場所は、通商「トマト屋さん」の駐車場で、この店のトマトはなんと言ってもすべて朝取りで、量も豊富で値段が安い。朝8時には半分ほど売れてしまうので、先日も、帰京の時刻を早めて8時前に出発して、お土産用にかなりの量を買ってしまった。あいにく、八ヶ岳にはかなりの雲がかかっており、レンズ雲は見られなかった。