生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

玄鳥去(白露の末候で、9月18日から22日まで)

2020年10月01日 15時26分02秒 | 八ヶ岳南麓と世田谷の24節季72候
玄鳥去 燕が南へ帰ってゆく(白露の末候で、9月18日から22日まで)

白いアイスキャンディー(H19)



これは、キンポウゲ科、サラシナショウマ属、和名は晒菜升麻という薬草の一種。
春先に、まだ花茎が伸びないころの若葉を、1~2日間小川の清流などで良く晒してアク抜きをしてから茹でて、おひたしなどの山菜料理にするところから「晒し菜升麻」という和名がついたという。まだ、試したことはない。

秋に根茎を掘り取り、水洗いして、ひげ根を取り天日で乾燥をすると生薬となる。これを升麻と云い、漢方処方で発汗、解熱、解毒薬として配合されるそうだ。 これも、勿論試していない。

家の東斜面は山野草ガーデンと呼ぶことにしているが、わざわざ苗を移植しなくても、風や鳥が次々に種を運んでくれる。この草は、建築時にお隣さんとの境に生えていたものだが、毎年いつの間にか伸びて花を咲かせる。山野草は、一旦根付くと本当に生命力が強い、だから自然界の中で生き残っているのかも知れない。なよなよせずに、まっすぐに伸びるので、見ていて気持ちがよい。

しかし20年たった今、この姿を見ることはない。平均気温が変わってきたためなのかもしれない。今年の夏は、標高1130mのこの地でもことのほか暑かった。定住のお隣さんは、とうとうクーラーを入れたようだ。