半島でつぶやく韓国ネタ

韓流、嫌韓といろいろ聞こえてきますが、こっちで暮らしながら私自身が感じる韓国・韓国人のちょっとした話をつぶやきます。

ひとつのミカンも分け合って

2007年01月05日 10時49分49秒 | 驚くべき民族性

「ドゥセヨ(드세요)」

お召し上がりなされ…と言う意味ですが、
日常でもよく聞いたり話したりする言葉です。
出ました丁寧な命令形ですね。

こっちでは人が何人かいる時に食べ物があったら、
必ず分け合って食べる習慣があります。

 

例えば友達4人で話をしていて、
その内ひとりが通りかかった別の友達からミカンをもらいます。

この場合、ミカンは必ず4等分されます。
どんな少ないものでも必ず分け合って食べるのです。

これもまた食べられなかった時代が長かったが故に生まれた習慣だと言いますが、
本当に美しい習慣だと思います。

 

以前、こんなこともありました。

季節は冬、ソウルのとあるバス・ステーションでの待合室。
小さなストーブのある小さな部屋の中に私と友人のふたりと、
向かい側の椅子には40代に見える3人連れの男女。

その内のひとりの女性がミカンを数個取り出して彼女の連れに手渡したのですが、
「どうぞ(ドゥセヨ 두세요)」と、私たちにも差し出すのです。

 

その頃の私はこの国の分け合って食べる習慣を十分に理解してましたので、
戸惑いはしませんでしたが友人(韓国人)と顔を見合わせてちょっと遠慮してました。

「さあさ、沢山ありますからいいんですよ。」
「じゃあお言葉に甘えて…。」

分け与えの法則は赤の他人でも成り立つ訳です。
勿論、その後はお互い何処へ行く途中だとかなんとか他愛もない会話を交わし、
それぞれ別のバスに乗りました。

 

韓国では何処ででも見られる光景です。
最近は少しづつそんな習慣も失われて来ているようですが…。

こういう美しい伝統は失って欲しくないものですなぁ…
とまたジジくさく終るブログなのでした。