世の中の二乗>75の二乗

話せば長くなる話をする。知っても特にならない話をする。

大太鼓を曳いて歩く

2009年09月27日 17時31分34秒 | Weblog
昨日、前から示し合わせていた友達二人にみごと約束を忘れられていたことがわかり、
けっこう楽しみだった今日がにわかに手持ち無沙汰になってしまう。
さあどうすると考えてはみたが、結局無為に過ごしてしまう。
図書館に行って吉田昭「破船」とカレル・チャペックの短編集を返し、
島尾伸三写真集「まほちゃん」と穂村弘編の短歌集と中村うさぎと倉田真由美の共著を借りてくる。
「乳と卵」と「肝心の子供」は図書館になかった。
ついでに古本屋で朝倉世界一「フラン県こわい城」とジョージ秋山「アシュラ」を買う。

夕方、買い物をしにスーパーへいくと近所の子供がわあわあ集まっている。
その親と、ハッピを着た男衆もいる。
子供は長いロープに沿って並べられていて、
そのロープの先には大太鼓が車にのせられてある。
大太鼓は直径が両腕を伸ばしたくらいあって、その上にはハッピを着て提灯を持った男が二人も乗っている。
しばらく見ていると、太鼓の脇にいた人が野球のバットのようなバチでどんと一回。反対側の人がどんと一回。
それを交互に繰り返しながら子供達がロープを引っぱり大太鼓を進ませていく。
まったくどんな祭りなのかわからないのだが、
どうやら大太鼓はこれから近所の神社に向かうらしい。
上に乗っている男達は頭上の電線に気をつけながら勇猛そうに提灯をかざしている。
どん、どん、と打ちつける音は右側の人のが威勢がいい。
いかにも現代風のひょろ長くてカラフルな子供達は上手に角を曲がり、
残った大人やハッピの人は散々お辞儀をしあってにこにこしていた。