岩手山麓景観形成重点地域を守ろう ★『イーハトーブ通信』

野生サクラソウ大群落を潰し岩手山麓の環境を破壊してきた旧町政。産廃問題に端を発した岩手山麓『誘致公害』の記録

花の郷便り・すみれ日記

2006年12月04日 | 雫石便り&Sumireの花の郷便り
唐突ですが・・・・・
おそらく根雪になるだろう家の周りの雪景色をながめながら

私がもっとも尊敬する女性の一文が、なぜかふと浮かんできました。

署名の集計作業をしながら、それに添える文章を書きながら、
私がいま直面している問題とはおよそ異次元に生きるかに見えるこの方の文章が
なぜかふっと浮かんできたのです。

その女性の名は Empress Michiko

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/26ibby.html
今振り返って,私にとり,子供時代の読書とは何だったのでしょう。
 何よりも,それは私に楽しみを与えてくれました。そして,その後に来る,青年期の読書のための基礎を作ってくれました。
 それはある時には私に根っこを与え,ある時には翼をくれました。この根っこと翼は,私が外に,内に,橋をかけ,自分の世界を少しずつ広げて育っていくときに,大きな助けとなってくれました。
 読書は私に,悲しみや喜びにつき,思い巡らす機会を与えてくれました。本の中には,さまざまな悲しみが描かれており,私が,自分以外の人がどれほどに深くものを感じ,どれだけ多く傷ついているかを気づかされたのは,本を読むことによってでした。
 自分とは比較にならぬ多くの苦しみ,悲しみを経ている子供達の存在を思いますと,私は,自分の恵まれ,保護されていた子供時代に,なお悲しみはあったということを控えるべきかもしれません。しかしどのような生にも悲しみはあり,一人一人の子供の涙には,それなりの重さがあります。私が,自分の小さな悲しみの中で,本の中に喜びを見出せたことは恩恵でした。本の中で人生の悲しみを知ることは,自分の人生に幾ばくかの厚みを加え,他者への思いを深めますが,本の中で,過去現在の作家の創作の源となった喜びに触れることは,読む者に生きる喜びを与え,失意の時に生きようとする希望を取り戻させ,再び飛翔する翼をととのえさせます。悲しみの多いこの世を子供が生き続けるためには,悲しみに耐える心が養われると共に,喜びを敏感に感じとる心,又,喜びに向かって延びようとする心が養われることが大切だと思います。
 そして最後にもう一つ,本への感謝をこめてつけ加えます。読書は,人生の全てが,決して単純でないことを教えてくれました。私たちは,複雑さに耐えて生きていかなければならないということ。人と人との関係においても。国と国との関係においても。

 子供達が,自分の中に,しっかりとした根を持つために
 子供達が,喜びと想像の強い翼を持つために
 子供達が,痛みを伴う愛を知るために

 そして,子供達が人生の複雑さに耐え,それぞれに与えられた人生を受け入れて生き, やがて一人一人,私共全てのふるさとであるこの地球で,平和の道具となっていくために。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (どらえもん)
2006-12-05 20:14:02
こんにちは。おひさしぶりです。
私は今、小学校の図書館で子どもに本を手渡す仕事をしています。本を読むことで心に種をまいて、それがゆくゆく枝葉を伸ばす、そんな本と出会ってもらいたいと思っています。
今日のエントリを見て、ちょっとパワーをもらったドラえもんでした。
返信する
久しぶりです (どらちゃんへ)
2006-12-05 22:02:22
元気でいましたか?久しぶりです。
Michikoさんの講演記録、長いけどプリントしてどうか全部読んでみてくださいな。
以前学校の礼拝堂で当番のとき、よく歌った賛美歌、536番覚えてるかな?
いまのお仕事と重なります。
会いたいな。
「どこでもドア」「何でもドア」だっけ?
ほしいなあ。どらえもん、雫石にきてよ。待ってますよ。
返信する