岩手山麓景観形成重点地域を守ろう ★『イーハトーブ通信』

野生サクラソウ大群落を潰し岩手山麓の環境を破壊してきた旧町政。産廃問題に端を発した岩手山麓『誘致公害』の記録

「しずくいし銀河の森」のツキノワグマ

2007年07月25日 | 雫石便り&Sumireの花の郷便り
開花中のサクラソウがコソッと移植され、実生の若いサクラソウの芽やヤマシャクヤクの株や数え切れないくらいのトンボソウは、すっかり造成工事の土砂に潰されてしまいました。(写真は移植前の沢沿いに咲いていた日本桜草)


★ ⊂( ̄(工) ̄)⊃ 造成地付近に大きなツキノワグマ 現る ★

3日前の午後1時過ぎに、クロネコヤマト便の運転手さんが、森林組合から南へ100m位の右側伐採地から左側の森林に道路を横切り南の方へ歩いていく大きな熊に出会ったそうです。
このあたりに熊が出没するのは、たいていとうもろこしが実るころでしたが。
運転手さん曰く、「あんな大きな熊は初めて見た!」とのはなしでした。
伐採された樹木には「実のなる広葉樹」が約2千数百本はあったということでしたし。
沢沿いの若芽や岩魚も捕っていたんでしょうに、、、。

行き場を失った熊が、今後これまでよりずっと多く このあたりに出没する
危険が大きくなったといえるでしょう。
7.7ヘクタールもの森を皆伐してしまって(それを防げなくて)罪作りなことをした…という思いと、
人的な被害が今後出なければ良いが…との思いと、複雑な心境です。

(ご存知ですか?いわてむかしばなし

(むがすむがぁすあったずもな…わるさばりすてらった鬼が退治されだど。
 もうやらねがら勘弁すてけれ…おっきな岩さ、約束の手形ばおすて、
 それがらその鬼は“新幹線から西側の!?”山さ逃げで、熊さ化身して
 暮らすたんだど。んだがら、このあだりのくまは そんときのやくそくどおり
 にんげんさ悪さはすねえんだつうはなすだぁ。。。どっどはれ)

(「環境配慮」って言ったな!やくそくばにんげんのほうがまもらねがったらおらだっておごるぞォ)Kuma

   ⊂( ̄(工) ̄)⊃  ⊂(・(ェ)・)⊃   (`(エ)´)ノ彡

真夏の「希少水生植物・ヒンジモ」と、切り崩された流れ山の見学会を、商工観光課に申し込みました。
町会議員、観光業の有志、広く呼びかけて行いたいと思っています。
遮光幕の下で真夏のヒンジモがどう生き延びているのでしょうか。。。
日時が決まりましたらお知らせします。



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2 コメント

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美しい国 (湯だぬき)
2007-08-19 15:33:59
北海道からです。

2年前の秋に雫石に行き、雫石の人々と自然に触れ、
「本来の日本の美しい姿がここにある」、と感じた次第です。

私は蛍をみたことがありません。

北海道でも、蛍を育てていこうという取り組みをしているところはあります。
そんな、“作られた蛍”ですら見たことがありません。
ましてや自然の蛍など、あこがれの存在です。

北海道には本当の自然はほとんどありません。
北海道は自然が多いと思われる人がほとんどですが、
本当の自然はわずかです。
森はほとんどが植林です。

私の子供の頃の北海道は、まだ自然がありました。
初夏にはたくさんの蝶が舞い、初秋にはたくさんのトンボが乱舞していました。
川にはたくさんの魚が泳ぎ、夜にはフクロウの鳴く声が聞けました。
“北海道開発”という名の元に、ほとんどの自然に手が加えられました。

北海道の住民の豊かさと引き換えに、自然の豊かさを失っていったわけですね。
悲しいのは、私もその恩恵を得て育ってきた1人なのです・・・。

しかし、日本人はほとんどの人が豊かになりました。
今度は心の豊かさを培うときであると思います。

世界のどの国に比べても、日本ほど美しい国は無いと思います。
日本人はその美しい自然とともに生き、
四季折々の移り変わりに感性をもって接し、
自然の恵みに感謝を忘れない民族であったと思います。

日本の首相が「美しい国」を唱えております。
掛声ばかりではなく、本当に美しい国にもどして欲しいと思います。

なぜ都会の人が地方に移住をしたがっているのか?
北海道であれば、富良野や美瑛にたくさんの人々が訪ねて来るのはなぜなのか?

地方の行政はそのニーズを理解していません。
企業誘致による活性は一時的なものです。

雫石のことを知るにつれ、雫石の環境は北海道生まれの私でもあこがれの地となっています。
自然との共生、そこに住む人々の人間性、培われ守られてきた歴史。
そのすべてが伴なってこそ、「美しい国」ができるのだと思います。

雫石の自然や伝統を守るためがんばってください。
美しい国を造るための、すばらしい活動であると思います。

私も、自然の生き物や草花を守っていきたいと思います。
そして来年こそは、雫石に自然の蛍を見に行きたいと思います。

長文で失礼致しました。
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本当の美しい国を (発行人より)
2007-08-26 11:36:55
「湯だぬき」様

コメント、本当に有り難うございました。
大きな励ましを受けました。

ペンション業を生業としておりますので、夏休み期間中忙しくしておりましてBlog確認も更新もできかねて、コメントに気づいたのが今日になって、お返事が遅れましたことをお詫び申し上げます。

簡単に「美しい国」などと誰かさんは言い、コピーしたように我が町の町長さんも、自然豊かさこそが雫石の財産、なんて言いますが、本音は、
前者はどうも戦前回帰のにおいがぷんぷんとしますし、後者は口とやることがまったく違う。
二言目には「しかし産業活動も重要だ」

その結果が、群落をなしていた野生の桜草や希少植物のパフォーマンス的な移植を「保全」といい、準公共事業として、一本残らず7ヘクタールの森林を、景観配慮もなにもなく皆伐してしまったのです。

その「神経」に、胸が痛みます。

本州では阿蘇地方とともに、数少ない広大な森林と草原(牧草畑)と雄大な岩手山の景観を大切にすることは、水と空気のおいしさを守ることです、
化学物質過敏症の家族が暮らせていける地域というのは、現在とても狭められています。その貴重さよりも目先の開発、工場誘致にとびつている一部の人に聞いてみたいと思うことしばしばです。
「美しさ」ってなんですか?  と。

どうぞまた懲りずにBlogにも雫石にも訪れてくださいませ。
そして、いつかどこかできっとお会いできる日もくることを、心からお待ちしています。
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