岩手山麓景観形成重点地域を守ろう ★『イーハトーブ通信』

野生サクラソウ大群落を潰し岩手山麓の環境を破壊してきた旧町政。産廃問題に端を発した岩手山麓『誘致公害』の記録

事業会社へ公開質問状

2006年12月07日 | 「しずくいし銀河の森」

12月2日付けで、町有地へ合板工場を計画している企業へ公開質問をしました。
8日までには回答を投函して下さるようお願いしています。
企業も町も県も、「努力する」「指導する」「求めてゆく」といった、言葉でこれまで回答していますが、そのどれもが、確たるものではありません。
具体性が何も示されていないのです。
それでは、せっかく、昨年の産業廃棄物問題で守られた地域がこれからも環境が守られるという保障が何もありません。
一層の具体的な対策が必要なことは十分に企業も判っていると思いますので、具体的に質問しています。

署名は予想の倍を超え、2176名が集まりました。
全国の皆様に心からの感謝でいっぱいです。
これからも、小岩井隣接地で風景の名勝指定地の周辺であり心癒される地域であり続けるためにがんばります。
署名報告は次号にて。
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前略

 貴社におかれましては、雫石町長山地区町有地に計画のLVL工場に付き、諸々の環境対策を講じることに関してなにかとご心労も多いこととお察し申し上げております。
 しかしながら、当会と致しましては昨年来からの一連の町民運動によりせっかく自然環境と生活環境が守られたと思っていた矢先の誘致問題ですから、今後仮に事業内容の変更等が生じたとしても、この地で展開する限り一層の環境対策を要求して実現させていかなければなりません。
 そこで、次の件に付きまして具体的なお考えを伺いたく、下記5項目を公開質問させていただきます。返信用封筒にて文書回答を12月8日までに投函頂きたくお願い申し上げます。
         公開質問状
10月3日の住民説明会において貴社は、「化学物質排出量も基準値以下ですが、これに満足せずに限りなく少なくしていきます。」と答えている。また、雫石町長は10月24日岩手日報インタビューにおいて「近隣には化学物質過敏症家族も住んでいる。安全以上の安全を求めていく。」と発言している。
これらのことから具体的な対策、設備、協定等について質問します。

1.事業計画当初、雫石町から本事業計画地の自然環境および生活環境の保全上必要な、クリアするべき事項を示されていましたか。特に、化学物質過敏症家族が居住する地域であることと、希少野生動植物が生息生育する地域であることの情報提供はありましたか。

2.雫石町10月広報に記載された排ガス計画値は『企業からの計画値』となっています。これは今後締結の「公害防止協定」「環境保全協定」等の協定値になるとお考えですか。

3.計画値(協定値)を遵守し且つ測定公表するための排ガス対策について現在計画している具体的な設備を示してください。特に、バグフィルターは何本設置する予定ですか。その交換サイクルは何を目安に何年おきと見込んでいますか。又、「接着剤付着の製品端材」は燃焼させますか。それは1日燃焼量の内、何トンですか。

4.接着剤に含まれる化学物質の放散防止対策について。雫石町10月広報掲載の接着剤メーカー分析結果による含有平均%値を、使用する予定のPX-201接着剤に適用することについて、アイカ工業と貴社のあいだで文書化(安全データシートの変更もしくは当該LVL工場用特製接着剤製造の際の含有率明記など)して確認していますか。

5.貴社は計画予定地に生息生育している県民の貴重な財産である希少野生動植物について、十分な保全対策の必要を県から勧告されていますが、今後の具体的な調査予定期間及び保全対策予定を、植物、哺乳類、鳥類、蝶・蛾などの昆虫類に区分けして示してください。  以 上

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