「恐山」は、蓮華八葉と呼ばれる八つの外輪山に囲まれた「宇曽利湖」を持つ、現世と来世をつなぐ信仰の山です。荒涼とした大地にたちこめる硫黄の匂い、無数に立ち並ぶ卒塔婆と周り続ける色鮮やかな風車、何とも言えない独特の雰囲気があります。さあ、地獄の始まりです。
風間浦村の下風呂温泉は、井上靖の小説「海峡」の舞台で、津軽海峡に面した「いさり火の見える温泉」として知られています。小さな温泉街は、硫黄の臭いで包まれています。宿は井上氏が「海峡」を執筆した長谷旅館です。写真は宿のお風呂、白濁した硫黄泉です。
佐井港から観光船で30分ほどで、名勝「仏ヶ浦」に到着です。「仏ヶ浦」とは、如来の首、五百羅漢、一ツ仏、親子岩、十三仏観音岩、天竜岩、蓮華岩、地蔵堂、極楽浜などの名前が付けられた奇岩群の総称です。長年の風雨と津軽海峡の荒波によって造られた白緑色の奇岩には圧倒されます。