花散歩

函館および道南の野山の花を中心に、観光、グルメ、温泉などを紹介しています。

エゾムラサキ(蝦夷紫)

2007年05月31日 | 山野草

緑の森の中で、辺り一面にブルーの霞がかかったような光景が現れました。エゾムラサキの群生です。

小さな青い花がいっぱい、なんて愛らしいんでしょう!

見れば見るほどワスレナグサにそっくりです。

私の大好きな青い花、今年も会えて良かった!

エゾムラサキ (ムラサキ科 ワスレナグサ属)
山地のやや湿った林内に生える多年草。ワスレナグサによく似ているが、エゾムラサキは日本の在来種である。ワスレナグサとの違いは、エゾムラサキの萼には鉤型の立った毛が生え、切れ込みも深いことである。

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ミツガシワ(三ツ槲)

2007年05月30日 | 山野草

水芭蕉の巨大化した葉の脇で、見慣れない白い花が目に止まりました。
初めて見る「ミツガシワ」です。花弁の内側の白いモシャモシャした毛が印象的です。もっとよく見たいのに、水の中なので近くまで寄れません。名前の由来の、柏の葉に似ている3枚の葉も写せず残念です。(5月26日撮影)

ミツガシワ (ミツガシワ科 ミツガシワ属)
高地の湿地や浅い水中に生える多年草。茎の高さは15~40cm。花は花茎に総状につき、白い5弁の花びらの内側に縮れた毛がある。花の名は、3枚の小葉を柏の葉に見立ててついた。
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アオチドリ(青千鳥)

2007年05月29日 | 山野草

何だか視力検査のようですが分りますか?
野生のランの一種「アオチドリ」(別名ネムロチドリ)です。花の緑色とその形から名がつきました。

アオチドリは、周囲の草に紛れて見つけにくいですが、何本か見つける事ができました。

アオチドリ (ラン科 アオチドリ属)
やや湿った林内に生える多年草。草丈は20~40cm程度。花は淡い緑色、唇弁はわずかに紅色を帯び。葉は上につくものほど先がするどくとがる。花は個体によって紫褐色のものと緑色のものがある。
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ルイヨウショウマ(類葉升麻) 

2007年05月28日 | 山野草

まるで瓶洗いのブラシのような花「ルイヨウショウマ」です。難しい名前ですが、ルイヨウとは「類葉」、「升麻」はサラシナショウマの漢名で、サラシナショウマの葉に似ているところからこの名がつきました。高さは40~70㎝程あり、右下にある「マイヅルソウ」と比べるとかなり大きい植物です。

たくさんの雄しべがピョコピョコ出ていて、なかなか可愛い花です。

ルイヨウショウマ (キンポウゲ科 ルイヨウショウマ属)
深山の林の中に生える多年草。葉は2~3回3つに分かれる複葉で、小葉は先が鋭く尖り、縁には鋭く切れこむ鋸歯がある。茎の先の穂状の花序に多数の小さな花をつける。短いブラシ状で花弁は白色のへら形、雄しべは花弁より長く突出する。果実は黒く熟す。
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マイヅルソウ(舞鶴草)

2007年05月27日 | 山野草

緑の森の中に一歩踏み入ると、見渡す限りマイヅルソウの群生が広がっています。

直径2㎜ほどの白い小さな花がびっしりと咲き、足の踏み場も無いほどです。

花よりも光沢のある葉の美しさが目立つ植物ですが、よく見ると線香花火がはじけた様な愛嬌のある可愛い花です。

マイヅルソウ (ユリ科 マイヅルソウ属)
山地の林床などに生える多年草。草丈は10~25cm程度。葉脈が目立つ2枚のハート形の葉から、鶴が舞う姿を連想してこの名がある。花は白色で小さく、4枚の花びらがある。
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ノビネチドリ(延根千鳥)

2007年05月26日 | 山野草
昨日の暴風雨も朝には止んでいました。怪しい空模様の中、花探しに出かけました。

雨に洗われ、新緑が一層鮮やかな森は、思わず深呼吸したくなるような気持ち良さです。林道沿いでは、野性のランの一種、ノビネチドリが迎えてくれました。

どうです、可愛い花でしょう。背が高く濃いピンク色の花を沢山つけるので、比較的見つけやすいランです。

ノビネチドリ (ラン科 テガタチドリ属)
山地の林内や草地に生える多年草。「延根」は根が横に良くのびるところから、「千鳥」は花の形が小鳥の飛ぶ姿に似ているところから名づけられた。群生することはなく、離れて生えていることが多い。葉は4~7枚で、葉の周辺部は波状である。花は穂状の花序に多数つく。
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新緑の街

2007年05月25日 | 函館
昨日までの晴天は何処へ。先週に引き続き、またしても雨と風の週末へ・・

若葉が萌え出し、街の中も緑溢れる清清しい季節になりました。五稜郭公園前「ときわ通り」の銀杏並木も、若草色に衣替えです。

桜のピンクで覆われた五稜郭公園も、今は新緑の木々が主役です。(5月24日撮影)
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タチカメバソウ(立亀葉草)

2007年05月24日 | 山野草

葉の形が亀の甲に似ていて、体全体がほぼ直立することからこの名がつきました。花の感じは同じムラサキ科のワスレナグサとよく似ています。

タチカメバソウ (ムラサキ科 キュウリグサ属)
山地の沢沿いなどの湿った場所に生える多年草。茎は柔らかく、高さ20~40㎝程。葉は卵形から広卵形で互生し、長さ3~7cm。花は白色~淡青紫色で、茎の上部に総状につく。花冠の直径は7~10mmで、先は5つに裂ける。
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五稜郭公園の八重桜

2007年05月23日 | 函館

今週は晴天が続き、昨日は最高気温も21℃まで上がった函館です。自転車に乗るには絶好の季節、五稜郭公園の近くを通ると、八重桜の濃いピンクの花が、目に飛び込んで来ました。

陽光をいっぱい浴びて、青空、新緑、八重桜が輝いていました。
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ヒトリシズカ(一人静)

2007年05月22日 | 山野草

昔、静御前が吉野山で舞を舞った姿の美しさにちなんで名付けられたと言われています。まだ開ききらない葉に守られるように白い花が咲いています。

マイズルソウに囲まれたこちらは家族でしょうか。

元気いっぱい三兄弟!

ヒトリシズカ (センリョウ科 センリョウ属)
明るい雑木林の下や林縁などに見られる多年草。葉は4枚あり、本来は対生であるが、節間がつまって輪生状に見える。花穂は1本。花には花弁や萼がなく、白く花弁のように見えるのは雄しべの花糸である。
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コキンバイ(小金梅)

2007年05月21日 | 山野草

戸井方面の林の中で鮮やかな黄色の花を見つけました。
キジムシロやミツバツチグリにそっくりな花、何だろうと思いデジカメでパチリ。調べると、どうもコキンバイのようでした。

コキンバイ (バラ科 コキンバイ属)
山地の林の縁や明るい林内に生える多年草。高さは10~15 cm程度。葉は3枚の小葉でふちには鋸歯がある。
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キタコブシ(北拳)

2007年05月20日 | その他
3日間降り続いた雨も上がり、久々に気持ちの良い青空が広がった函館です。洗濯と網戸、窓ガラスの掃除に追われ、撮影に出かけられませんでしたので、少し前の花を紹介します。

北国の野山に春の訪れをつげる花のひとつ「キタコブシ」です。大沼周辺では、白い花を沢山つけた大木があちらこちらで見られます。

蕾や果実が握りこぶしのような形をしていることからこの名がつきました。山野に生える落葉高木で、高さ15m以上になります。

花はコブシに比べて大きく直径12㎝くらいです。花弁は6枚でやや淡紅色を帯び、よい香りがします。花の下に1枚の小型の葉がつくのが特徴です。(5月4日撮影)
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クレソンの花

2007年05月19日 | 山野草

3月初旬、春の味覚を頂戴したクレソンです。

2ヵ月後の5月初旬、茎も随分伸びて、白い小さな花を咲かせていました。

駒ケ岳の伏流水の湧く水辺は、白い花で覆われ清清しい景色に。

花は4弁で、直径1~2センチ程度の大きさです。

クレソン (アブラナ科 オランダガラシ属)
ヨーロッパ原産の水底の浅い清流に生育する多年草。さわやかな香りとピリッとした辛みが特徴で、サラダやお浸し、ステーキなどの付け合わせに使われる。
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ナニワズ(難波津)

2007年05月18日 | 山野草
昨日から大雨の函館です。撮影に出かけられないので、少し前の花を紹介します。

沈丁花にそっくりな黄色の花「ナニワズ」です。

早春の森の中で、甘くいい香りを漂わせていました。

名前は、北海道で長野県人がこの植物のことを「ナニワズ(長野県の方言でオニシバリの意味)」と呼んだことに始まるとされています。オニシバリとは樹皮が丈夫で鬼も縛り付ける事ができるほどの意味です。また夏に葉が落ちることから、ナツボウズとも呼ばれています。

ナニワズ (ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属)
低山帯の落葉樹林に生える小低木で高さ15cmから50cm。雌雄異株で、先が4つに分かれて反り返った花を多数付ける。花の盛りには甘い香りがするが、葉や枝にはジテルペンという毒がある。
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ムラサキケマン(紫華鬘)

2007年05月17日 | 山野草

函館山の付近で固まって咲いているムラサキケマンを見つけました。エゾエンゴサクの仲間ですが、色が紅紫色をしています。

華鬘というのは仏殿の欄間などの装飾具のことだそうです。

花の長さは12~18 mmほどで先は濃い紅色の唇形です。上部に紅紫色の筒状の花を多数つけます。

ムラサキケマン (ケシ科 キケマン属)
平地や山麓の日陰や湿った場所に生える2年草。茎には稜があり5角形。葉は細かく裂ける。茎、葉とも全体が柔らかく、傷つけるとやや悪臭のある液を出す。
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