ビーズうさぎのハナちゃんです!!

日々の生活、山登りや釣り、ドライブなどをアップします。ここの所、巨樹めぐりがメインですが!(汗)

茨城県常陸大宮市、前小屋城跡です!!

2015-01-09 08:03:53 | 城跡・館跡・陣屋跡
前小屋城跡は、常陸大宮市役所の南東約2km、久慈川の段丘を利用して造られています

国道118号線沿いの常陸大宮警察署を東へ、

直ぐの信号の所に泉正観世音種生院の案内版が有ります



案内版の左下に前小屋城跡遊歩道の文字が有りました

住宅地の細い道を入って行きます、久慈川の崖が近くなると種生院の入口です、すでに城跡の中です

土塁や堀の跡が見えます

畑の向こう、久慈川側にも土塁が残ります


道路脇にも土塁が有ります

種生院山門です、山門右手には堀跡を通って久慈川の河川敷へ繋がっています

種生院前まで車で入ることが出来ます

本丸跡の様です

立派な説明版が有ります

前小屋城跡

この地に最初に館を築いたのは、佐竹氏の家臣の平沢丹後守通行と言われているが、これをもとに本格的な城として整えたのは
小場氏五代義忠の弟義広(義澄)で、前小屋村に分家して居住し、その地名から前小屋氏を名乗ったからである。
城館は、現在種生院のある字上ノ寺を中心にして、四つの郭からなる造りで、各郭の間に通称「薬研掘」といわれるV字型の堀や
二重の土塁があり、狭いながらも帯廓も作られている。
その時期については、はっきりしないが、その義広の没年が明応九年(1500)とか永正五年(1508)といわれているので
それ以前のこととおもわれる。
城館は、義広から四代義親まで小場家代官として活躍し、小場氏が慶長五年(1600)筑波郡小田城へ所替えになったとき、
前小屋氏も小場氏に同行したため、無住のまま廃城になったようである。
なお前小屋氏は、慶長七年(1602)佐竹氏の出羽への国替えで、佐竹氏本家に従った小場氏と共に、出羽の国桧山城をへて
大館城下に居住した。




手水舎です

観音堂が本堂のようですが、脇に建っている建物です

前小屋観音の説明版です

(泉正観音)
人皇四四代元正天皇の御代養老二年1257年前中天竺摩阿陀国阿沙施大王の子である善無三蔵法師が仏教を広めようと来朝した。
その折当山に正観音の像を遺された。
当時この地は水の乏しく飲料にさい軟く時があった。
法師はこれを聴いて泉を設けたところ、玲瓏玉の如き清水が湧き出したので、人々は歓びこの泉を三蔵の滝と呼んで法師の徳を讃えた
その后人皇第五一代平城天皇の御代弘法大師がぐほうのため諸国遍歴の途すがら此の地に足をとどめ嘉隷成就の祈祷をおこなって民衆
をすくわれた。
人々は三蔵法師の遺徳と後部大師の慈悲に深く感激し三蔵山威徳寺を建立し、名を種生院と号した。
延宝五年十月種生院が火災にあい、仏舎は烏有に帰したが正観音の像のみは幸いにも難を免れた。
徳川光圀が元禄年間国内の仏寺改めにあたって観音の深い霊感と深い由緒を織り、この像を江戸の藩邸内に安置させたところ、怪事が頻
に起こったので、再び前小屋(泉)に本堂を建立し、元禄八年九月(280年前)入仏を命じられ今日に至った。
四季善男善女の参詣者があとをたたない。



観音堂軒下には、由来が記されています


観音堂の裏手に土塁が残り、階段が設置されています、遊歩道に成っています

深く大きな堀です


堀底は比較的きれいに維持されています

外側の土塁を越えます

字中屋敷の郭です

北西側の出口です、土塁の間を通ります

堀跡です、こちらは浅く成ってしまっているようです

北側は笹薮に成ってしまっています


五器井戸に行きましょう


五器井戸です、北側の市道脇に有りました

大昔、奥久慈の男体山から筑波山まで一またぎできる巨人がいた。
この巨人が、ある時、まちがって、この地区に足をおろしてしまった。
そのためそこが沈んで清水がわくようになったという。
地元の人々は、泉のダイダラボッチといい、大切にしてきた。
大宮町史より

では、戻って、三蔵の滝へ行きましょう


山門前に戻ってきました

東側へ堀跡を下ります

久慈川の河岸段丘下へ降りて行きます、用水路が崖際を廻っています

三蔵の滝です


三蔵の滝説明版です

唐の三蔵法師という偉い坊さんが、わが国に仏教をひろめるために来朝し、この地を通りかかったという。
この地が水が乏しく難渋しているのをみて、泉を設け人々を救った。
その泉が三蔵の滝だという

大宮町史より


久慈川沿いに広がる田圃です

三蔵の滝の前から城跡のある段丘崖を見ます、15mほど有りそうです

では、次へ行きましょう


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