素人の焼酎評価

焼酎の美味しさ・面白さをご紹介しています。どうぞゆっくりとご覧ください。

◆伊佐錦(芋)

2005年05月31日 | 評価済み焼酎(芋)
 言わずと知れた大口酒造のレギュラー品。この伊佐錦には陶器や原酒など色々な種類が存在する。麹は白麹を使用しているので、コク・甘みは抑えられているだろうと思うが実際はどうだろうか?本場鹿児島ではいつも飲まれている焼酎で、よく話題に出てくる。
 まずは蓋を開けてみた。白麹らしい軽快な香りが立ち上る。まずはお湯割りを飲んでみた。口に含むと芋の香りは口中に広がる。それと共に甘味も口中に広がるが、なにか違和感を感じる。甘味が芋の甘味ではなく別の甘味のような感じがする。お湯が熱い程芋の香りが口に広がるが、温度が下がる少ししか感じられない。アルコールの味わいが強いせいか、飲んでいると少々むせてくる。芋の味自体は悪くないのだが、ここで強く出るアルコールを何とか抑えられれば、いつも飲んでいいと思う。ストレートを飲み続けるのは少々辛い。とりあえずはお湯割りがお勧め。今度はロックを試してみたい。

◆伊佐美(芋)

2005年05月30日 | 評価済み焼酎(芋)
 元祖プレミアム焼酎である。昔の1升瓶は無色透明の瓶だったらしい。現在は殆ど全てが茶色瓶で、たまに緑色の瓶も見かける。この伊佐美は白麹で焼酎をつくるのが主流だった頃からこだわって黒麹で焼酎を造り続けていた。写真の4号瓶はセット販売で購入したもの。ラベルが非常に美しく、桜に稲穂、日の出が「日本」らしい焼酎である。数回行きつけの飲み屋で飲んでみたが、文句なしに美味かった記憶がある。個人的に黒麹の焼酎は好きなので、元祖のプレミアム焼酎の実力を確かめてみたい。今のブームではプレミアなどはいくらでもあるが、この伊佐美はブーム以前からプレミアとなっていたので、本当の実力を持っていると期待をして飲んだ。
 瓶の蓋を開けて飲んでみた。甘い芋の香りがうっすらと感じられる。香りは比較的抑えられている。お湯割りから飲んでみた。お湯割りにしても香りはそれほど強くならない。心地よい芋の香りが感じられる。口に含んでみた。口の中での味の広がり方は、甘すぎずに嫌みのないとろけるような甘さが感じられる。ただ甘いだけではなく、この甘さを断ち切るキレの良さも共存している。これら全てが調和して存在する。非の打ち所がない。お湯割りなら熱くても温くても美味いが、どちらかと言えば温めのお湯のほうが芋の甘味を最大限に引き出せると思う。次にロックで飲んでみた。この飲み方でも十分芋の甘味が味わえる。冷えれば冷える程香りは感じられなくなる。全体的な味が強めではないので、ロックにして冷えすぎると味わいが落ちてしまう。ロックよりストレートをお勧めする。繊細な味わいを感じたいならやはり温めのお湯割りだろう。

◆あやかし福助(芋)

2005年05月29日 | 評価済み焼酎(芋)
 初めてこの焼酎を見た時には、正直買いたくなかった。ラベルが非常に不気味で、夢にまで出てきそうだからだ。私が小さかったら間違いなくこのラベルを見ただけで夜眠れなくなる。しかしギルドの商品なので、味はかなりしっかりしたものだろうと思ったのと、行きつけの酒屋さんのお薦めだったので、とりあえず買ってみた。裏ラベルのようにこの焼酎を飲んで福の神が舞い降りたら良いんだが・・・。
 蓋を開けて香りを嗅いでみた。本当に芋焼酎なの?と思う程フルーティーな香りが立ちこめる。焼酎雑誌を今まで読んだ中で、フルーティーな香りの芋焼酎があるとあったが、正直嗅いだことはなかったので、本当か?と思っていた。しかしこの「あやかし福助」の香りを嗅いでみたら考えは変わった。これは本当にフルーティーだった。まずはストレートで飲んでみた。香りに追随する非常にまろやかな甘味。口中にもこの香りからくる甘味が心地よく広がって、いつまでも余韻が残っている。後味が残るというよりは余韻が残ると言った方が正しい感想だと思う。この余韻には嫌みがない。至福な気分にさせてくれる。次にお湯割りで飲んでみた。ストレートのフルーティーな香りがそのままお湯割りでも活きてくる。お湯割りよりはストレートの方が香りは強く感じられる。この甘味は本当に芋なのか?と飲めば飲む程わからなくなる。熱めのお湯だと甘味が強めになり、口への広がりが増してくる。しかしお湯が温くなると香りが強くなり、甘味も抑えられてキレが良くなる。どんな温度でも、どんな飲み方でもおいしいオールマイティーな焼酎だ。強いて言えばストレートが一番のお気に入りだ。
 この焼酎は私への焼酎の概念を大幅に変えた焼酎だ。ラベルの不気味さだけでこの焼酎を買わなかったら新しい眼を開けなかったと思う。

◆明るい農村(芋)

2005年05月28日 | 評価済み焼酎(芋)
 さつま霧島酒造のレギュラー品である。この焼酎の製造元の霧島町は人口5,000人ほどの小さな村で、標高1,000m以上を超える山々が連なる。蔵の製造量は年間800石程の非常に小さな蔵で、鹿児島では最も小さな蔵のひとつ。この明るい農村は農村の魂と汗の結晶であることが伺える。霧島山系の清水から生まれた「かめ壺焼酎・明るい農村」はどの様な味わいを見せてくれるのか非常に楽しみである。ラベルはひじょうにレトロ感があふれていて、伊佐美を思わせるラベルである。昔製造されていたが、人気が非常にあったため今回再製造されたという逸品である。
 森伊蔵メールの「海大好き」様と「an」様と同日に飲むと約束して飲んだ。いつも焼酎を飲むときは肴を用意しないでそのまま飲むが、掲示板の皆様はいろいろ美味しい肴を知っていたので、今日は珍しく「黒胡麻豆腐」を肴にして飲んでみた。まず初めに瓶を開けて香りを嗅いでみたが、芋の香りが強く感じられた。濃い味好みの筆者なので期待して飲んでみた。まずはお湯割りで飲んでみたが、結構雑味が感じられた。雑味という表現が正しいのかクセという表現が正しいか解らないが、口の中にかなりの味が残る。そんな感じがした。お湯割りにしていることでその味が強くなり、さらにその味は筆者には少々飲みにくく、1杯目を飲みきるのはかなり辛かった。美味しくないわけではないがこの雑味は少々筆者にあわない。2杯目はロック飲んでみた。飲み口は先ほどの雑味は感じられなくなり非常に飲みやすい。口の中で広がりはこちらの方が控えめだが、喉の通りは良い。あっという間に飲み干してしまった。私のお薦めはロックである。
 この焼酎は基本的に「毎日飲める焼酎」をコンセプトに作られた焼酎かと思う。私の個人的な意見だと夏場に毎日ロックで飲むには丁度良い焼酎と思う。

◆逢初(芋)

2005年05月27日 | 評価済み焼酎(芋)
 出会いを象徴した焼酎で、これから出会いを求めている人には是非お勧めしたい焼酎。インターネットでふとしたことから衝動買いした焼酎である。(とはいうものの私は妻と子がいるので出会いには期待していない)
 とりあえず、蓋を開けて香りをかいでみたが、減圧蒸留のせいか香りが非常に薄い。減圧蒸留にすると香り、味、が抑えられ筆者にとっては物足りなくなる。逆に言えば、最近ではそのような焼酎が好まれているので、ニーズに応えた商品だ。お湯割りで飲んでみたところ香りは強くなり変な匂いでもない。一口程口に含んだが、味の広がりが物足りない。さらに後味に少々苦さが残る感じがした。正直言うと筆者はこの焼酎は合わなかった。というより物足りなかったという方が正確か?

○黒麹仕込み佐藤(芋)

2005年05月26日 | 評価待ち焼酎(芋)
 かなり有名な焼酎。通称「黒佐藤」といわれている。飲み屋で飲むと一杯900円くらい取られる。ラベルが「関平名水仕込」から「本格焼酎」に変更になってから味が変わったと密かに囁かれている。どの様に変わったかというと、味わい全体が落ちてしまったという否定的な意見が多い。現在も裁判沙汰になっているという曰く付きの焼酎。私はラベルが変わる前に一度飲んだことがあるのだが、飲み屋で酔っぱらった時に飲んでいた為味を全然覚えていない。幸いにも旧ラベルの焼酎を一本持っている為、来週からの中国出張の際に持って行き向こうで飲んでみたい。勿論白麹の方も持って行く。新ラベルも持っているが、こちらは一升瓶の為なかなか開けられない。それでなくとも開封済みが20本以上ある。それらをやっつけてから開けることとしよう。