浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

【本】大野更紗『シャバはつらいよ』(ポプラ社)

2014-09-21 23:58:24 | 
 難病の更紗さん。シャバに出てひとり暮らし。難病と闘いつつ、いつも一歩前へと歩み続ける更紗さん。時々、「生きる意味がないのでは」なんて考えるのだそうだ。いやあなたは、生きている人々に、限りないエネルギーを与えているよ、といってあげたい。ボクもエネルギッシュで、「あなたと話すと元気が出る」といわれるこのボクが、更紗さんからエネルギーをもらっている。だから、あなたは生きているそのことだけで「生きる意味」がある。

 いやボクは、すべての人は、それぞれ生きる意味をもっているのだと思っている。もしそれが自分にはわからないというのなら、今のところ見つけていないだけだ、と思っている。

 その考え方は、学生時代に「夜明け前の子どもたち」という映画をみたことから生まれた。その子どもたちは、びわこ学園の子どもたち。重度心身障害児といわれる子どもたちだ。このことは以前書いたことがあるが、もういちど書いておく。

 その子どもたちのなかに、生まれてこの方いちども感情表現をしたことがない、寝たっきりの子どもがいた。ある夏の暑い日、他の子どもたちがプールで遊んでいる、先生がその寝たっきりの子どもを抱いてそっとプールの水に入れる、すると、その子どもが笑うのだ。ボクら映画を見ている人たちは、なぜかその映画を見て涙を流す。その子どもの笑顔が、ボクたちに涙を流させるほど感動させるのだ。このような子どもがたくさんいた。

 生まれてこの方、ずっと寝たっきりの子ども、生産活動もできず、本も読めず、字も書けず、ずっと他人の世話になっている、だから「生きる価値」がない、なんてボクは言わせない。なぜなら、その子どものたった一度の笑顔が、ボクたちに「生きるって素晴らしい」という感動を与えることができたのだから。

 2011年3月11日を東京で体験した更紗さん。難病で自由に動くこともできないのに、「お役に、立ちたい」だって。それもわかります。一度でも、世のため、人のためという気持ちをもってしまったら、自分がどのような状況であっても、そういう気持ちが沸々と湧いてくるのです。それは、太古からずっと湧き出している泉と同様に、どのような変化があっても、湧き続けるのです。

 ボクも、どこかで苦しんでいる人がいれば何とかしなければとおもう。しかし直接「お役に、立ちたい」と思っても、そう簡単に動けないし、できない。だからボクは、お金を送るとかする。何とか「お役に、立ちたい」からだ。


 「シャバ」のなかで、つらい生活だろうけど、心から応援しています。また「Global」の包丁や、「Joseph Joseph」のまな板を紹介してくれてありがとう。新しい情報を、難病の視点からの情報を、これからもどんどん表現して欲しい。

 なぜなら、「底辺」から社会を見ると、よく見えるはずだから。「星の王子様」は「たいせつなものは、目に見えない」というけれども、社会のあり方は、あなたならよく見えるはず。それを教えて欲しい。より良い社会をつくっていくために。

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大野更紗の本

2014-09-21 21:56:24 | 
 『困ってるひと』(ポプラ社)を読んで、大野更紗ファンになった。上智大学の「ムライムラ」の住人だったそうだし、ビルマ難民のために走り回っていたし、その結果かどうかは知らないけれども難病に陥った人を、少しでも援助しなければと思って、『シャバはつらいよ』(ポプラ社)を購入して読み始めた。

 読んでいて、こういう障がいをもっている人が、たとえば電動車いすを利用したいと思う、当然市町村からの補助がないとなかなか使用はできない。だから、少しの補助金を得るために申請し、判定してもらう。だが読んでいると、なかなかこの手続きもたいへんなようだ。

 その時ふと思った。国や地方自治体は、企業に高額の補助金を与えている。たとえば津波対策で工場を高台へ移転しようとする、すると浜松市などはそれに補助金をだす。その手続きは、そんなに大変ではないようなきがする。金額がまったく違う、億単位のカネを補助するのに、こちらのほうが手続きが簡単?

 資本主義社会は、資本をもってるところがトクをする社会だ。

 大野さんは、たいへんな難病患者だ。しかし、明るく積極的に生きている。なかなか励まされるし、その周辺にいる人々の生き方も、いろいろ教えられる人々だ。たとえば「せちろうくん」。


 ボクは、気に入ると、その人の書くものを次々と読む習慣がある。大野更紗は、ボクに読まれてしまう。だからどんどんオリジナリティを生み出して欲しい。



 
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パガニーニ

2014-09-21 15:08:32 | 日記
 今日、映画『パガニーニ』を見に行った。映画としての評価は高くはないだろうと思う。

 パガニーニ。「パガニーニの主題による変奏曲」は知っていてレコード(もうそれを再生するものがない!)ももっていて、しかしパガニーニそれ自身については全く知らなかった。

 パガニーニは人格破綻の天才的バイオリン弾きで作曲家。女たらしで薬物もやっていた?ふむふむ、そういう人だったのか。

 しかし映画の中で歌われたアリア、とても美しい曲だった。彼のバイオリン協奏曲が原曲だという。

 この映画でいやなところ、それはすべて英語であるということだ。これはドイツ映画のに、なんで?!

 ボクはアメリカ映画が嫌い。その理由はいろいろあるが、どこの地域を舞台にしても、みんな英語で台詞を話す。なぜか、この映画もそう。

 この映画の制作、主演はDavid Garret 。バイオリニスト。この人をボクは知らなかった。要するに、バイオリニストであるDavid Garretが、バイオリニスト・パガニーニとなって、売り込みをはかったのか。

 まあこの映画を見てパガニーニを知り、David Garret を知った。見た甲斐はあった。

 David Garret のコンサートの状況は、下記のyou tubeでも見られる。この人も、パガニーニと同じくらい才能があるのだろう。彼のmusicという舞台は、楽しく、また素晴らしい!!音楽は国境を超える。

https://www.youtube.com/watch?v=LhDgtcJQ0Sk

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混雑

2014-09-21 09:43:04 | 日記
 昨日は静岡へ。JRの鈍行、いつもなら座れるのに、女の子っぽい服装をした(つまりジーパンはほとんどいない)若い女の子がわんさと乗っている。いつもなら座れるのに・・・

 皆さん「愛野」駅で下車。エコパで何かがあるのだ。

 帰宅してみたら、hey say junp とあった。何これ、と思ったら、家人が、ジャニーズ系のグループだという。そのうちの一人は、近所出身だとのこと。

 しばしば静岡からの行き帰りに、「愛野」から乗下車する集団に出会う。コンサートにより、着ている服など雰囲気が統一されているような気がする。昨日は、男子はいなかった。「いきものがかり」のときは、みんな真面目で質素な雰囲気だった。

 へそまがりのボクは、統一した雰囲気をぶちこわすような格好でいってみようかなと思う今朝であった。
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