8月24日(日)
昨日、大塚国際美術館で腹いっぱいの西洋絵画を堪能したばかりではありますが、大阪近代美術館のモディリアーニ展に出かけました。先日姫路市立博物館であった同じ画家の展覧会http://hally583.de-blog.jp/hally/2008/07/post_f950.html#commentsに出かけたばかりですが、<一方だけ見ただけでこの作者を語るのは、は片手落ちでは・・・>と思い一月ぶりに関西へ。
本日はフェリーで和歌山に出て南海電車で難波入りします。そこから長い乗り換え通路を歩き、地下鉄四つ橋線に乗り換え肥後橋へ。そこから案内図を頼りに川沿いを大阪湾方向に10分ほど歩いて橋を渡ると国立国際美術館。古い民家の後ろに、超近代的な市立科学館が周りを威圧しています。周りの風景になじんでいないこと甚だしい(あくまで個人的感想です)。アトムに出てくる科学省とかZAT本部*を思わせます。
*ウルトラマンタロウに出てくる地球防衛組織ですが、東京のど真ん中に有りながら、怪獣におそわれると、周囲の街のことは放り出して、基地だけ空を飛んで逃げていく迷惑施設・・・実際、ZATが怪獣を倒したことってあったっけ?
国立国際美術館はそんな科学館の地下にあります。展示場は地下深くにあります・・・。そんなに深くする必要があるのだろうか・・・・・(どうも最近の私は、何事も批判的になります)
モディリアーニ展を覗いてみます・・・・
姫路の展覧会でお腹いっぱいになった気がしていたのですが、一月ぶりにふれる面長の顔とアーモンド形の瞳の肖像画にまたも魅了されてしまいます。最初はなじめなかった人物表現ですが、本物の画を前にしてモデルの内面や作者の意志が作品から伝わってくる気がしています。恋人(ジャンを描いたとされる肖像)や少女を描いた作品では、作者の前者は熱い、後者は温かい、まなざしを感じたりします。こんな異能の画家でありましたが、生前は必ずしも成功したとは言えず、亡くなってから作品の価値が認められ、画が高値で取引される・・・・。芸術家とは、割に合わない商売です・・・。とは言え歴史に名を残し、自分の死後も人々に感動を与えられる尊いお仕事です。
京阪電車中之島線が出来れば美術館までは新駅「渡辺橋」下車すぐなのですが、開業していない以上、川沿いを歩いて淀屋橋に向かいます。三井住友銀行や日銀大阪支店などの重厚な建物が並びヨーロッパの風景のよう。日曜日の午前と言うこともあり人影もまばら・・・。よく中之島の風景はパリに例えられますが、少し違うような気もします。もう少し緑が欲しい・・・・。
淀屋橋から京阪電車で中書島へ。京阪本線では、何本かの塗色変更車とすれ違い、確実に時代が変わっている事を感じます。新塗色の特急車では、2階建て車両に描かれている時代祭行列が無くなっているのを知り、中書島で旧塗色車を待って撮影します。新塗色自体は、悪い印象は持っていませんが、京都へ向かう鉄道会社をアピールする、すばらしい意匠を捨て去るのは惜しすぎると思います。
この駅で、宇治線に乗り換え六地蔵へ向かいます。六地蔵から京都市営地下鉄に乗り換え、今年になって開通した区間を含む東西線未乗区間を乗りつぶします。六地蔵駅に着いてみて、戸惑います。地下鉄への乗り換えがよく分かりません。どうやら地下鉄の六地蔵駅は少し離れた場所あるJR駅に接続している様です。小さめの標識の指示に従い川沿いの小道を少し歩くと立派なJR高架駅が見えて来ました。ほんの10数年前では、私鉄とJR(国鉄)の隣接駅を比べた場合、圧倒的に私鉄側が立派で賑わっている印象でしたが、近年は逆転している感じがします。国鉄奈良線時代を知る者としては、浦島太郎状態です。
市営地下鉄東西線の電車は、休日の午後ということもありがらがら。とは言え、お客が少なすぎる様な・・・。確かに便利になりましたけど。
天神川まで乗り通し、これにて京都市営地下鉄は完乗!地下駅から地上に出ると京福電車も新駅を開業させていました。
ここから西院まで嵐電に揺られます。
ここで数カット電車を撮影した後、遅い昼食をとることに。
阪急西院駅裏?にある王将に入り、餃子定食、プラス熱さに負けて昼間から瓶ビール1本!それにしても、昼間に飲むビールは何故旨いのだろうと考えてみます・・・。見渡すとカウンター席に陣取っているお客(男性のみ)は、全員ビールを頼んでいます・・・・。<昼間のビール・・・!それは男の浪漫か安らぎか・・・。>いずれにしても男性のささやかだけど、上位に来る幸せなのかも・・・!でもしょぼいよなア・・・。されど、うまいんだなア。これが・・・・。
さて、中瓶1本は私にとって少々重かったようで、へろへろになりながら阪急西院の地下駅の階段を下ります。ここから梅田まで・・・
←途中駅で特急に乗り換えて梅田へ。6300系に数年ぶりに乗りました。素晴らしい車両です。でも既に廃車が出ています。後、何回乗ることが出来るのでしょうか・・・。
梅田のヨドバシカメラで一ヶ月前に修理に出していた、EOSKissDXとレンズを受け取ります。迂闊なことにレンズにだけ5年保証を付けていませんでした。500円の保証料を惜しんだため、7千円ほど修理代が掛かりました。先を見る目がないとはこのことなり・・・・・。トホホ・・・・。
お昼に飲んだビールのアルコールも抜け、本日の最後の目的地に向かいます。阪急神戸線で塚口へ。ここで伊丹線に乗り換え稲野駅で下車。そこからつかしん天然温泉「湯の華廊」に向かいます。本来なら徒歩5分程ですが、この時は迷いまくり20分ほどロスしてしまいました。案内板等の充実を望みます。もっとも電車で来る人の多くは、一駅先の阪急伊丹駅から出ている無料送迎バスで来るんだろうけど・・・。
大型ショッピングセンターに隣接した、関西最大級の広さを誇るスーパー銭湯(入浴おとな700円)で、源泉掛け流し露天岩風呂・源泉壷湯*が最大の売り!地下1,001メートルより湧き出た源泉は有馬温泉のように金色(実際は飴色に近い)!大阪都心から30分足らずで本格的な温泉気分を味わえます。難点は、当地が伊丹空港至近のため離発着する飛行機の騒音が気になることか・・・・。(飛行機好きの人は良いかも)お手軽だけど、本格的に温泉を楽しめます。お湯の味は鉄錆びの味がします。気分もほぐれ、リラックス・・・。
*これ以外の浴槽は循環・沸かし湯ですから。念のため
本来の目的はカメラを受け取るための関西行きでしたが、思いの外収穫があったMiniTripになりました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます