2014年5月5日(日)こどもの日
前日、新今宮で赤いラピートを撮影した後は映画を見て、大阪市内の模型店巡りをして大津で一泊しました。
明けて5月5日。曇り。いつ降りだしてもおかしくありません。大津駅前のコンビニでビニール傘を確保して始発電車で出発です。米原へ出て、北陸線の鈍行列車に揺られてたどり着いたのは粟津駅。ここは石川県小松市です。駅を出て西方すぐの踏切を渡りそのまま北に向かって歩いて行くといしかわ子ども交流センター小松館に到着。駅から10分もかかっていません。
周りに茂る木々で、外からは中の様子は窺えず、目的の<なかよし>鉄道がここにあるのか心配しましたが、入口の傍 に、かわいらしい遊園地チックな駅と朱とクリームの鮮やかなで小さな車両がスタンバイしているのを発見します。車体のサイズこそ遊園地チックですが、昭和52年まで営業していた旧尾小屋鉄道で活躍した元営業車両です。線路の幅は762mmでJRの1067mmに比べて狭いレールの上を走ります。
駅にいたスタッフさん達の会話から、これから試運転列車をはしらせるとの事。駅にほど近い踏切(施設内)に先回りして撮影開始のつもりでしたがタッチの差で間に合わず、機関車先頭に客車・気動車の3両編成が目の前を通り過ぎます。意気消沈してその場を立ち去ろうとすると、踏切監視のスタッフさんが「すぐに折り返してきます」と教えてくれます。気を取り直してカメラを構えていると、キハ1が客車ホハフ3を従えやって来ます。<あれ>機関車はどこだと思っているとしばらく時間をおいてDC121号ディーゼル機関車が単機でやって来ます。行きは機関車牽引の3両編成で、帰りは気動車+客車と機関車単機に終点で分離しています。どうやらこれが今 日の運転パターンの様です。
普段は水曜日と土日祝日のみ一日1本ないし2本のキハ1単行運転となっていますが、本日は年2回(5月・8月)ある全保管車両走行日です。ダイヤもJRの地方都市並みの30分間隔で、撮影するには、普段と比べると破格の好条件となっています。 今のところ走行しているのは3両で1両休んでいますが<雨の日はブレーキが・・・>とスタッフが行っているのが聞こえてきました。今のところ天気はもっていますが、雨が降り出すのは時間の問題です。どうやら本日は終日3両での運行とな る模様です。
両側が木立に囲まれているため、距離も実際より長い距離に見えますが、線路の長さは473mです。木々に邪魔されて編成全体が入るカットを撮影するのは困難ですが、このことが現役時代を彷彿とさせる山峡風景に見えます。
何往復かを体験して、最後に午前の運転最後の列車に体験乗車します。 公園のベンチの様なロングシートは快適とは言えませんが、その手作り感ある車内はわくわく感満載です。狭いとは感じますが、(いち鉄道愛好家としては)それを補う魅力があります。走行中の揺れは遊園地のアトラクションといい勝負です。
短い間でしたが、ナローゲージの世界を堪能しました。そろそろ雨が降り始めました。今朝買ったビニール傘がようやく役に立つ時が来たようです。