しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

さらに浪速で鉄道三昧 (1)私のさよなら交通科学館 すばらしき大型模型

2014-04-18 23:53:11 | のりもの博物館

2014年3月30日(日)

 土砂降りの富山駅をでたサンダーバード24号は、湖西線が強風のため米原経由で運転する事になりました。米原から東海道線に入りますが前が閊えているのか、スピードが出ません。草津から複々線に入りやっと特急らしい走りになります。京都駅で下車するドラえもん氏と分かれ、定刻より30分遅れで終着大阪駅に到着です。午前中、富山地鉄の撮影会でずぶ濡れになり体も冷え切っています。ここは一刻も早く自宅へ帰るべきところですが、来週閉館予定の交通科学館へ行ってみたいという気持ちが強く、コインロッカーに荷物を押し込め身軽になって大阪環状線に飛び乗ります。
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 弁天町を降りると、そこには懐かしい交通科学館が待っています。400円を払って入館します。この時点で16時30…。閉館まで1時間!館内を見て回れるか不安でありますが、私がこの場所に来られるチャンスは今回が最後でしょう。ここは気合を入れて、いや手際よく館内を廻りたいと思います。連日のニュースで閉館前の大混雑と聞いていましたが、先ほどまでの雨天に加え閉館前という事で予想していた満員電車状態という程ではありませんでしたが、それでもどの展示物にも人が張り付いている状Img_1567態です。ここへは何度か来たことがありますが、いつ来ても、ひっそりしていた印象が強いのでやはり、さよならフィーバーの効果なのでしょう。さすがにシュミレーション関係の展示物は人が群がっており近づく事さえ諦めました。それにしても展示されている大型モデルの美しいこと。一両一両思わず見入ってしまうのですが、それを続けていると閉館時間になってしまいます。泣く泣く、駆け足で館内を移動します。

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 大量のモデルの物量に圧倒されてしまいますが、一隅に<展示用模型 蔵出し大公開展>と銘打って普段は公開されていない、過去の名作モデルが特別に展示されています。通常公開されているモデルはどちらかというと新幹線を中心とした現役世代中心ですが、蔵出し品は10系客車やEF30等々昭和30年代前後で、若い人はなじみのないものばかりです。そのためか、このコーナーはギャラリーが少ない!。けれど私にとっては、これら精巧なモデルを観察することによって新たに発見した事も多く、無理して来た甲斐がImg_1702ありました。とくに、10系食堂車オシ16のカットモデルはそのユ ニークな室内構造が一瞥しただけで把握することができ、今まで感じていたオシ17の兄弟分という認識が誤っていた事に気づかされました。中央にオープンキッチンとカウンター左右にテーブル席と片側カウンター席という日本では他に例を見ないレイアウトです。この後に続くブルトレの食堂車にこの形式が取り入れられていたなら、楽しい旅ができたんじゃないかな…。そのような勝手な想像をしてしまいます。グラスを傾けながら正面の大窓の走り去る光景を眺めるような旅が出来Img_1709 ていたかな?
 でも、数少ないギャラリーの注目を集めていたのは意外にもカ1500でした!牛を運ぶ黒い2軸貨車です。このコーナーに迷い込んだ小さなお子さんは、他の鉄道車両には目もくれず、貨車の中の牛を指さし<牛!牛!>と指さします。不思議なことに男の子、女の子関係ありません。それにしても1/5の牛さんの表情も素晴らしく、またまた見入ってしまいます。が、こんなことをしていると閉館時間が来てしまいます。先を急ぎます。