しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

東海道鈍行紀行(3)やっと出会えた!黒貨車&ひこにゃん

2007-10-06 22:42:47 | インポート

9月24日(月)振替休日

前夜は名古屋まで戻る。金山駅前のカプセルホテルで夜を明かす。備え付けの「北斗の拳」のコミックを読みふけり、翌朝は少々寝不足であるが、気分はプチ<ケンシロウ>!朝から『あたたたたた・・・・・・』という具合でテンションは高い。今日は、引退へのカウントダウンの始まった名鉄パノラマカーを撮影しまくるぞと、宿を出たが7時前というのに、薄暗い!これでは、まともな走行写真は・・・・・。一挙に、気分はケンシロウにやられる悪党どもの断末魔の叫び『ひでぶー!』に変わる・・・・・。

241『曇りなら、形式写真』という鉄則に従い、名古屋臨海鉄道東港へ向かう。貨車の写真を撮るつもりだ。名鉄大同町から5分ほど歩くと、大きな操車場に突き当たる。およそ20年ぶりの訪問となる。あまり変わっていないようにも見えるが、隣接地に工業大学のキャンパスが開校していたりと、多少なりとも歳月が流れている。ただ留置されている貨車の種類や数は196 減っている。構内の脇に、203臨海鉄 235道の「近隣住民に対し騒音が減らせなくてすみません」との看板が掲げてあったが、看板の立てられたS54からみると現在は貨物列車の本数が減る事でかなり環境が改善されたのではと、思えるのだが・・・。とりあえずヤードを1周してみる。南西あたりには廃車まちと思われる貨車の一群があり、セメントタンクやトラが多数最後の時を待っている。その中に、異彩を放つシルエットを持つ黒い車両が混じっている。驚いた!。「トキ21500*!それも現存する2両がそろっている!」今春頃に、東港構内に留置されているらしいと伝え聞いていたが、もうすでに解体されたものと思っていた。運用中に車窓から遠目で出会う事はあったが、実物をじっくり観察出来る機会は無かった。そもそも2両しかない車である。ねらっていてもそうそう出くわすものではない。 曇りのおかげで思わぬ拾いものをしました。

*無蓋車にカバーを付けて「冷延コイル」を輸送するものすごく特殊な貨車。

*注意 10月13日に元仙台在住K氏より以下のメールが届きました。10月7日に東港を訪問したところ、すでにトキ21500は2両とも姿を消しており、すでに解体された模様とのこと。私が9月24日に目撃した場所が解体線だそうで、まさに最後の姿であった様です。2両の貨車に合掌・・・。

282265271288神宮前の名古屋方のホームの端から下り列車をねらう。3分もしないうちに、待ちこがれていたパノラマカーが進入してくる。とにかく、次から次へと、お隣を走るJRよりバラェティに富んだ車両がやってきて、休む間もなくシャッターを切る。

301442彦根で途中下車して、駅裏口に出来た近江鉄道ミュージアムに立ち寄る。入場料200円以上の価値は充分ある。機関車の他に貨車も塗装し直しており、近いうちに展示されるのだろう・・・。だが、施設に入りきらない位の数を整備しており、その真意は不明。ひとつ残念だったのが、石灰輸送に活躍したホキが見当たらなかったこと。長い間雨ざらしになっていたため、傷みがひどくて解体されたのだろうか・・・。

433やはり、彦根に来たからには、お城を見に行かねば・・・。と言うことで、お城まで歩いていく。道筋至る所に築城400年記念事業のキャラクター<ひこにゃん>が訪れる人々を出迎えてくれる。土産物屋からは、一度聞いたら耳に残ってしま411う事必定の、ひこにゃん音頭が繰り返し流され413ている。天守閣から見る景色は、折からの曇天で期待はずれであったが(城そのものはGood!)、ひこにゃんに出会えてHappyであった。

芸術にはじまり、鉄にはまり、最後はにゃんこで締める充実したTripであった・・・