手術は高度な医療技術ですが、外科医自身のスキルが重要です。
まだまだ、AI やロボットでは手術はできません。
「ブラックペアン2」
https://www.tbs.co.jp/blackpean_tbs/
AI 主導で心臓の手術をするという場面がありましたが、 AI 指示するだけで
実際の手術は人間が行なっていました。
指示するAI があれこれと口出ししても手を下す人間が未熟であれば手術は成功しません。
冠動脈バイパス術では、冠動脈造影やCT検査で冠動脈のどの部分に石灰化があるのか
頭に入れておくだけでなく、実際に指先で触れて動脈硬化が少ない部分を探し当てます。
さらに冠動脈を数ミリ切開しますが、バイパスに使う血管の径を考慮して0.1mm 単位で
調整しています。
血管を縫う時には使う糸の細さ強さで力加減するだけでなく、縫い付ける血管の強さ・脆さを
判断しながらどのくらいのバイト(縫う大きさ)と糸を引く力加減をします。
技術ですが、ある意味で天城先生がいうように芸術でもあります。
「ロボット手術」が登場して、一般のひとに誤解されているようですが、ロボットが人間に
替わって手術をするのではなく、人間がロボットアームという手術器具・道具を使って手術を
しています。
だから正確には「ロボットアーム手術」というべきです。
ロボットアームをうまく使いこなせるかどうかは人間の技術です。
AI がロボットアームを動かして人間の手助けなしで手術できるのが「AI が手術する」という
ことですが、まだまだ先のようです。
手術は芸術ですが、現在は科学的トレーニングすることで天才外科医でなくても
手術をすることができる時代になりました