12月11日の日曜は集落総出の清掃作業がありました。主な作業は集落周辺の草刈り作業です。
休憩の時,近くで作業をしていたM兄が「また,ムロアジ釣りにでもいくかい?」と聞きます。
先日来の風邪が完治しないオヤジは「はぁ」と生返事をしたのですが,作業が終わり家でゆっくりしようかと思っていたら庭に車が入ってきました。窓を開けるとM兄です。
「Kちゃん,何してる?」という問いに特に何の予定もなかったので「別に用事無いですけど」と答えました。
「よし,じゃあ,釣りにいくぞ」とM兄。
「えーっ,何時集合?」
「適当に飯食べてすぐに」とM兄は有無をいわせません。
新規転入者は地元の人に誘われるのが嬉しいです。少々の体調不良はさておき「いきます」と返事します。
文字通り適当に昼ご飯を食べ終えると,名瀬であった泊まりがけの忘年会から妻が帰ってきました。今から釣りに行くことになったと事情を話すと「誘って貰えるうちが花だから行って来れば」といいます。
本業が漁師のM兄の舟で前回と同じ釣り場に向かいます。前回同行したM兄の同級生H兄は仕事のために同行できませんでした。
釣り場に着くと先に来ていた釣り人が食いが渋いといいます。釣り始めると案の定,なかなか食いません。前回よりは一回り大きくなっていますが,前回のように入れ食いとは行きません。生き延びて来た分,魚が賢くなったようです。
5時過ぎまで釣って帰路に着きました。
M兄がムロアジを刺身にします。左の特別に大きいのをM兄は「テッポウ」と呼んでいました。群れの外にいて突進するように餌に飛びつくのを「テッポウ」と呼ぶそうです。
仕事を終えたH兄も到着し,反省会と称する飲み会です。釣れたての刺身はやはりおいしいです。
しばらくしてからM兄が冷蔵庫から取り出して切ったのがこれです。
レバーであるのは遠目からわかったのですが,なんとイノシシのレバーでした。イノシシには肺ジストマという寄生虫がいるのでは?と思いましたが,出されたものは取りあえず食べるというのがオヤジのポリシイです。
おそるおそる口に入れました。少し生臭いですが,ぷりぷりした歯触りでほんのり甘味があります。シシのレバ刺しはめったに食べらない珍味です。このシシは1週間ほど前にM兄が罠で獲ったのだそうです。M兄は漁師であり猟師でもあります。
翌日は仕事なのでH兄を残してM兄の家を辞去しました。
本日の釣果をどう処理しようかと思案しながら歩きました。実は前回のムロアジが冷凍庫にまだ残っています。今回は開きにして干物を作ることにしました。
新鮮うちに処理しなければならないと酔っているにも関わらず包丁を握り,2枚に開きました。付け汁は妻に調合して貰い,2枚に開くはしから放り込みます。開き終わるとそのまま床に轟沈してしまいました。
酔いと疲れで今夜はとても干せそうにありません。2時間ほどおいてから水を切ってそのまま冷蔵庫に入れるよう,妻に頼み今度は本格的に眠りました。
翌日,冷蔵庫から出して網に干しました。少し塩味が足りないようですが自家用としては十分です。食べきれない分はラップにくるんで冷凍庫へ入れました。
次はいつ誘ってもらえるだろうか。その前に冷凍庫の中の魚をせっせと食べねばなりません。奄美は亜熱帯気候だから冬でも天気が良くて暖かいだろうというのは,冬に来たことが無い人の思いこみです。霜こそ降りないものの北西の季節風が吹くと寒いです。季節風は東シナ海海上の湿った空気を運んできます。だから晴れ間がすくなく,どんよりとした天気が4月まで続きます。
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