寺崎八十四石米

地産地消に向け、美味いと評判を呼んだ地元の米を「八十四石」の名とともに蘇らせるため、見える米づくりを紹介していきます。

【緊急告知】日本の食このままでいい?

2023-11-25 20:12:24 | 農家が思うこと
コメ農家は、コメ離れが進み後継者不足といわれているなか、追い打ちをかけて燃料や肥料などの物資が高騰し、もうやってられねー状態。

コメ農家ばかりでなく酪農家はさらに深刻な状況だろう。

もはや当方、地元のコメのPRどころではない。

このままで日本の食は守れるのか?多くのみなさんにお考えいただきたい。

NHKスペシャル どうぞ、お見逃しなく!

第一回、明日11月26日(日)午後9時~ 
第二回、12月3日(日)午後9時~



日本の食糧事情

2023-11-22 21:16:59 | 農家が思うこと
尊敬する東京大学大学院農学生命科学研究科の鈴木宣弘教授の講演が、千葉県松戸市でありました。
残念ながら直に拝聴することはできませんでしたが、先生が言われている生産者と消費者の繋がり、強く望みます。
そんな地域コミュニティについて考えてもらいたい思いでいます。

少し長い動画ですが、どうか最後まで視聴ください。
(先生の講演は約19分後から1時間29分まで)


もち米色彩選別機にかける

2023-11-18 14:21:07 | PR
今年も残すところあと一月ちょっと。
きのう年末の餅つきに備えてもち米を色彩選別機にかけました。

色彩選別機とは、特にカメムシによる斑点米や着色したコメ粒を除去するもので品質を向上させる機械です。 
我が家では主に、直売所での販売用や、お客さんから要望された際のコメに使っています。

さてもち米ですが、残念ながらウチでは作付けしてなく八十四石で作ったものではありません。
千葉県東部の親戚から購入していますが、農家の作るお餅は評判で我が家も友人や知人からの注文が増えました。

色彩選別機を導入する前は、気にしたことはなかったんですが、少しでも見た目をきれいに、完全とはいきませんが一昨年から選別するようにしました。


黒くなった斑点はカメムシによる食害が原因。人体に害はなく、逆に虫が食べるだけ安心なのかもしれません。
私たち農家は、まったく気にしませんけど、見た感じが・・・ですね。

そんなこんなで動画を撮ってみました。

今年も撒きました

2023-11-10 21:07:43 | 米づくり
この田んぼ一枚だけ試験的に少しこだわった栽培をしています。
前回のブログで二番穂の刈取りを紹介したこの田んぼ、はじめは美味いコメを作ろうとの発想から、土作りの一環として5~6年前から “米ぬか” を撒いてきました。

田んぼに撒いて田起こしすることで、微生物の活性化を促して稲わらの分解に貢献してくれるとか。

そんなことから始めた米ぬか撒き、秋から春にかけて数回、いつもはこのように米袋に溜めた米ぬかを手で振って撒いていました。


ところが今年は好天が続き地がしっかりしてたので、収穫後のもみ殻を撒いたように軽ダンプで挑戦したんです。
少量の米ぬかを均等に撒くのは至難の業。

そこで思いついたのが、エンジン式のブロワー。
車をゆっくり前進させながら風上から風を送ってみたところ、いい感じで広がってくれました。


このあとトラクターで耕すので、次に撒くときは手で振るしかないか・・・?

このブロワー、たまたま二番穂を刈り取ったあと、草刈機のホコリや草を払う目的で車に載せてたもので、思いつきで使ってみましたが上手くいって良かったです。

ところでなぜ、この田んぼに手間を掛けているかというと、美味いコメ作りに加えオーガニックに関心を持ったからです。

自然農法に近づきたい想いから、今年は化学肥料を減らして「鶏ふん」を投入したこの田んぼ、食味が気になるところですが収量は増しました。

二番穂を刈りました

2023-11-07 19:01:09 | 米づくり
稲の生命力って本当にすごいです。
稲刈りあとの田んぼには二番穂といって再び稲が出てきますが、今年は気候のせいなのか穂がお見事。
コメ粒もしっかりしてて食べられるんじゃない?って感じです。

最近この二番穂に着目した再生二期作の記事を見ましたが、今後広がっていくのか大変興味があります。


そんな二番穂ですが先日、ある一枚の田んぼだけ刈り取りをしました。

昨年までは肩掛けの草刈機で刈り払いましたが、今年はウイングモアでやってみました。
この歩行草刈機は中央部分が縦に折れて、主に田んぼのまわり(畦)の上面と左側面に生えた草を刈る機械なんですが、水平にも使用できるので・・・。
こうして刈り取ったあとトラクターで耕すと、ワラの腐敗が促進して早く土に馴染んでくれるんです。

通常は刈取りなどせずに耕してしまいますが、この田んぼだけチョット手間を掛けての米栽培です。
トラクターにつけて作業する専用の機械があるんですけどね、高価でとても手が出ないので、こうやって刈り取ってます。


こうして4反の田んぼを約3時間ほどかけて作業しました。

このあと米ぬか撒きをして耕運する予定です。