goo blog サービス終了のお知らせ 

寺崎八十四石米

地産地消に向け、美味いと評判を呼んだ地元の米を「八十四石」の名とともに蘇らせるため、見える米づくりを紹介していきます。

そろそろヘアリーベッチは刈り頃のようだけれど・・・

2025-03-30 22:31:45 | 緑肥栽培に挑戦
窒素供給量を調べてみた

オーガニック栽培への関心の高まりから、今年はさらに別の水田で緑肥にもチャレンジしようと昨秋、マメ化の植物ヘアリーベッチを蒔いてみた。
蒔く時期が遅かったのか越冬するといわれるヘアリーベッチの葉は赤くなり、今にも枯れそうな状況に・・・。しかし、年を越して2月中旬ころになると緑色が蘇ってきたのだ。


そして3月に入ると生長著しく現在はこんな状態。

草丈は約30cmに近づき、さて10a(1反=1000㎡)あたりのヘアリーは何キロくらいになったのだろう。

ヘアリーベッチの一部の重さを量ってある係数を掛ける
50cm四方の枠を用意、特に繁茂してる部分において枠の内側を刈って重さを量る。
    

そして計量すると14.6kg
またやっちまった。空箱引くの忘れてたよ!まぁ引き算すればいいか・・・
空箱の重さは0.28kg
ということはヘアリーは50㎠あたり1.18kg。
10a(1反=1,000㎡)あたりの生草量は50cm角の4,000倍なので4,720kg。なぬ、まさかそんなに・・・

とりあえず仮にこの数字で計算すると、乾物率を含め窒素量は0.4%、そして窒素発現率はおよそ50%なので、10a(1反)あたりの生草量(kg)x0.002が反あたりの窒素量となるようです。

よって窒素量は4,720kgx0.002=約9.4kgとなりますが、あまりにも多すぎる。それもそのはず昨日は、ほぼ一日中雨降りだったのでヘアリーベッチの表面より下の部分は、しっとりと水分だらけ、そしてところどころ生長が乏しい部分も多く重量はあてになりませんでした。草丈で判断することにしよう。

それにしても近頃、雨が降る頻度が高く田面が乾かない状況が続いている。作業ができない。困った困った・・・。

今年も佐倉チューリップフェスタで八十四石米を販売します

2025-03-29 20:43:22 | 地元佐倉の紹介
佐倉市で催される大イベント「佐倉チューリップフェスタ2025」が4月1日から開催されます。
毎年、大盛況のこのイベントも、佐倉ふるさと広場のリニューアル工事によって来年からしばらくお休みとなります。再開されることでしょうけれど当分の間、観られなくなりますので、これを機に色とりどり咲き誇るみごとなチューリップを観覧されてはいかがでしょう。
なお一般車両駐車場を無料で開放することになったそうですが、休日には会場に近い駐車場は相当な混雑が予想されますので、公共の交通手段を利用したほうが良いかもしれません。


そして本日雨の中ふるさと広場内の売店「佐蘭花」で販売する白米・玄米それぞれ1kgと白米5kg1個を納品しました。

例年この時期のコメ農家は十分コメを保有しているものですが、今年ばかりは余裕がなくなってきている状況。
でも私の場合、この大イベント用のために確保していた栽培期間中、農薬・化学肥料不使用のコメ「八十四石米プレミアム」を出品しましたのでぜひ一度お試しください。
そして食してお気に入りいただけましたら、残り僅かで数量は限定的ですが電話注文くだされば対応いたします。
間に誰も介さない生産者からの直接購入は混ざりものなく、価格的に断然お得です。
どうか顔の見える農家と繋がりを・・・!

種蒔きは人が多い方がいい

2025-03-25 23:52:59 | 米づくり
昨日、我が家は種蒔きでした。
毎年、妹家族の応援のもと7人で作業してきたが、今年はスケジュールが合わず4人での種蒔きとなった。
種まき機に苗箱セット1人、土と籾の投入係1人、蒔き終えた苗箱を機械から取上げハウスに並べる役2人という分担で開始も、なかなか厳しい作業。どうしても並べるのが滞ってしまう。もう1人いるとよかったな~。

それでも何とか無事に種蒔きを終えることができました。
苗箱を並べたあと、表面に今年は一部(左奥)に岩谷マテリアルの「ハイホワイトシルバー」という育苗シートを使ってみた。とても軽く使いやすいですが綺麗な苗に育つのか?  興味あり。
※ところが3日後、「ハイホワイトシルバー」の表裏が逆に気付く。先入観からシルバー色が表とばかり思っていたのだ。すぐさま変更。


苗よ元気に育っておくれ!



そしてこちらは前日にサダオ先輩も参加のタカギさん、ノセさん共同の種蒔き風景。二人は八十四石でもっとも長くコメ作りしてきたベテラン米農家です。

ウチの一部の苗がハウスにお世話になってる関係で種蒔き作業に加わりました。
それにしても毎年、タカギさん宅の応援団がハンパない。大勢の親戚が集結するんです。この日も総勢12、3人はいただろうか・・・。

数百枚の種蒔きも苦にすることなくアッという間に終了しましたよ。
なんと羨ましいこと、実家をおもう強い絆で結ばれてる家族すばらしい光景でした。

今年のコメ作りは緑肥でいけそう!?

2025-03-23 19:29:50 | 緑肥栽培に挑戦
八十四石でのコメ作り、作付け方法は農家によってさまざま。
我が家では昨年からオーガニックに関心が湧き、一部の水田で農薬・化学肥料を使わず、基肥を米ヌカと鶏ふんで栽培、食味値が上昇した。

今年はそれに加え、さらに一部を緑肥でチャレンジしてみようと、昨秋マメ化の植物ヘアリーベッチを蒔いてみたのだ。


雪印の藤えもんが手に入らずまめ助を蒔いた


およそ10日ほどで針のような葉が出現



昨年末には全体が赤くなり枯れてしまうのか状態に・・・



すると2月に入り葉が緑色に変化してきた


そして現在はというと・・・、だいぶ旺盛に生長してきましたよ!
草丈はおよそ20数センチ、目標の30センチに近づいてきた



このヘアリーベッチは、根に共生する根粒菌に空気中の窒素を固定して肥料として使用できるのだとか・・・

この根に付いた米粒みたいのが根粒菌だと、はじめて見ましたよこんな根っこ

このあと田んぼにすき込むのだけれど、30センチ程度なら細断せずにロータリーですき込めるとか、でもつるが絡まらないか気にかかる。
やっぱりフレールモアを借りて細断してからのすき込みがベターなのか・・・?
いずれにせよ適時を逃さないよう注意して観察をつづけるべ。


瑞穂の国

2025-03-18 22:47:27 | 守るべき日本の食文化
政府はスマート農業を取り入れた企業参入を視野に大規模化を進めたいようだが、中山間部の農地への参入は懐疑的だ。
そんな折、もの凄いイベントが予定されている。なぜ主要メディアは取り上げないのか不思議でならない。
「むかーし、むかし、あるところに・・・」から始まる日本昔ばなし、それは意地悪したらいけないという教え、そして必ずといっていいほど米俵が登場する。
そんな昔ばなしを、いま、いったいどれくらいの親は子に伝えてるのだろう・・・?
将来、外国産のコメに頼る?瑞穂の国日本の食文化の危機を国全体で考えてもらいたい。