寺崎八十四石米

地産地消に向け、美味いと評判を呼んだ地元の米を「八十四石」の名とともに蘇らせるため、見える米づくりを紹介していきます。

今年最後の大仕事

2021-12-27 22:34:54 | トピック
今年最後の大仕事?
今年もあと僅か、そうです「餅つき」です。


我が家の餅つきは、10数年ほど前まで30日と決まっていましたが、
年々早くなりました。というのも30日では忙しないのが大きな要因です。
実は24日に一回目をすませクリスマスとバッティングしました。

うわーなんて古いせいろを使ってるの、と言われそうですが、
それはそうです、かれこれ半世紀くらい使ってるのではないかと・・・。
昔は、薪を焚いて作業してたので、せいろのまわりは黒ずみがすごいです。
でも、どんなに洗っても落ちないんです。

以前はプロパンガスが使えてたのですが、規制によりダメ。
5、6年ほど前から石油バーナーにしました。
火力バツグンで薪に比べたら3、4倍早いのではないかと思います。


そして極めつきがこれです、バーナーと同じころから使っている餅のし器です。
昔は、大工さんに作ってもらった木の箱で、餅取り粉をふんだんに使い、
のし棒で伸ばしてましたが、いまはビニール袋になって楽になりました。


昔から我が家では、年末の餅がお歳暮代わりとしていました。
今でもこんな農家は多いと思います。
そんな中、近年口コミで注文の依頼も増えているのは事実で、
農家が作る餅は、混ざりはなく美味いといってくれます。
そのな言葉が我々農家の励みとなっているのです。

しかし残念なことに「八十四石米」をPRしている身ですが、
我が家では餅米を作付けしていません。
一部は近所さんから融通してもらったマンゲツモチも、
ほとんどは親戚(他地域)の米(ヒメノモチ)を使用しています。
種が間に合えば来年作ろうかな・・・と思案中です。

こうして我が家は、残す大掃除と晦日祓いで来年を迎えます。

取材を受けました。

2021-12-16 19:14:37 | トピック
先日なんと!地元の某公立高校の生徒さんからインタビューされました。

実は、学校の授業で一般的なスタイルと言えば教科学習ですが、
いま高校では学習活動の一環として、探求学習というものがあるそうです。

生徒自らが課題を設定し、解決に向けて情報を収集・分析したり、
周囲の人と意見を交換するなどして進めていくもので、
正解が無いなりに、自分たちで考えて解決を目指す目的のようです。

そして今回、設定にあたり、地元の産物に携わる仕事を題材にしようと
ネットで調べていたところ、
このブログ、八十四石米に目がとまり取材に至ったとのことでした。


そして事前に入手していた、地域ブランドを目指すきっかけ、
実際の活動状況といった質問に答えたほか、地元の歴史や農家の現状について、
同席してくれた先輩方と説明させてもらいました。
また生徒さんからは、PR活動に関していろいろ提案してくれたんです。

今回取材してくれたことは、私たちにとって、とても嬉しく励みとなるものとなりました。
○○高校の生徒のみなさん、関心を持ってくれて本当に「ありがとう!!」です。

一体何を?

2021-12-12 18:18:46 | 米づくり
本来は、すでに田起こし(耕すこと)を終わらせてるのがベストなんですが、
耕してしまうと歩きづらいのでこの作業のあとに行います。

これはいったい何を撒いているか分りますか?答えは米糠(ぬか)です。
我が家で精米して出た糠ですが、毎年一部をワラや野菜くずに混ぜて有機肥料として
畑で使い、残りすべてを3反(30アール)ほどの田んぼに撒いて肥料にします。

でも調べたところ、確かに米糠は効果があるようですが、残念なことに秋に撒くものは、
あまり効果がないような・・・。

でも春に一度にできないので、気休めにしかなりませんが、
糠が溜まるとこうして撒くんです。チョットは効果あるっしょ!

農閑期の作業

2021-12-08 17:23:34 | 米づくり
稲作農家は米の収穫が終えると農閑期に入ります。暇な時期といっても田起こし作業はもちろん、他に大事な作業があるんです。その一つをお手伝いしたので紹介します。

これは暗渠(あんきょ)排水作業といいます。年間を通して水はけが悪く、土壌がゆるい水田は、深くなってしまいトラクターやコンバインなど、機械作業に支障をきたします。

そこで土の乾土効果を高め、作業効率を改善するために行う作業なんです。同時に稲の根張りが良くなって生育にもメリットがあるようです。

特に今年9月初旬の長雨、ぬかるんだ中での刈取りには苦労しましたから・・・。



まず、特に水はけが悪い部分にポイントをおいて、排水側から膝上くらいの深さで、一列に掘っていきます。




次に、コルゲート管といって、このように管に穴が空いたものを、掘った溝に一列に入れていきます。


そのあと私たちの地区ではこの管を篠で覆います。この画像では分りづらいですが、篠の下にコルゲート管があります。(作業に夢中だったのでコルゲート管撮るの忘れました)



最後に、もみ殻を目一杯平らに敷き詰めていき、土で塞いでしっかり踏み固めます。
こうして地中の水分はこの溝に集まり管を伝わって排水され、土の状態を良くします。

篠やもみ殻というのは、地中では腐りにくく、水の浸透効率も良いといわれているのです。