寺崎八十四石米

地産地消に向け、美味いと評判を呼んだ地元の米を「八十四石」の名とともに蘇らせるため、見える米づくりを紹介していきます。

食味が上がった要因は?

2024-10-24 00:21:47 | オーガニック米に挑戦
このたび測定機器による成分を分析して点数化する食味検査を民間会社に依頼してみた。
 
依頼した検体は、ことし農薬を使わず化学肥料を止め、基肥に鶏ふんを使用して栽培したコシヒカリ。
数値をより正確に知りたい思いでネットで調べて民間会社に依頼したのだ。



そして先日、報告書が届いた。

スコア83と・・・。
優に90を超えるといわれる有名ブランド米と比較したら決してよい値ではないけれど、正直嬉しい。
実は、これまで何年も知人を通じて測定してもらっていたスコアは75点ほど。

ことし大幅に数値が上がったのは、やはり無農薬・無化学肥料によるものなのか・・・?
かつて評判を呼んだ八十四石米、江戸の時代には、そんな便利なものはないわけで、当然、国内の資源を使った循環農法。

この「八十四石米 プレミアム」は、当時のコメ作りに近づこうと栽培したもので、高めの価格設定となりますが、どうぞご理解ください。

そしてこの秋も土作りの一環として米ヌカ撒きも始めてます。

こうして来期もさらなる食味向上と環境にやさしいコメ作りを広げていきたい思いでチャレンジします。

ことし最後の畦草刈りを開始しました

2024-10-08 23:02:48 | オーガニック米に挑戦
まあよく伸びたもんだ。

ここはオーガニック栽培に挑んだ水田。栽培期間中、農薬・化学肥料不使用で栽培しました。

気候(暑さ)の影響なのか、畦の雑草がいつもの年より草丈が長く感じます。

カメムシ防除とアレロパシー効果を期待して雑草の抑制にとミントを植えた畦、やっぱり雑草には勝てなかったか・・・?
こちらは強い香りを放つペパーミントを植えた畦、よく見ていくと、そびえ立つヒエの陰でしっかりと繁殖してました。
ミントを避けて草刈りなどできないので雑草とともに刈りました。
けっこうメントールの臭いがキツく感じます。


刈ってもミントは地下茎で繁殖するので心配ご無用だとか・・・。


そして反対側の畦のペニーロイヤルミントは、見つけることはできなかったものの、草を刈って数日すると控えめに育ってるのを確認できました。
害虫忌避、雑草抑制にとミント移植も1年目はこんなものと、来年に期待します。

あとで分ったことですが、草丈が短いペニーロイヤルミントか、アップルミントがお勧めのようです。

去年とは大違い

2024-09-23 19:09:15 | オーガニック米に挑戦
オーガニックに関心が高まった今年、農薬、化学肥料を使わない栽培に挑んだ一部のこの水田。
昨年の収穫時は天候続き、田面は固く車が入れて簡単にもみ殻を撒けた。
ところが今年はゲリラ豪雨や台風10号の影響で地面は緩く、とても車が入れる状態でなかった。
仕方なく一旦田んぼ脇にもみ殻を下ろしてタイミングをみることに。

そしてこのところの好天続き、撒き頃だ!といざ出向いてみたら・・・。

一部分でコンバインのキャタピラーのあとが凸凹で、石のように固く車が走れないことが判明。
鍬で均(なら)すも上手くいかず。
ユンボ借りてくるか?と思っても直ぐには借りられない。
さてどうするか?

そこでトラクターで耕してみることに・・・。
深く起こせば元も子もない、上面を慎重に耕した。
すると何とか車が走れるように。


そして何とかもみ殻撒きが完了した。

このもみ殻撒き、本当に効果があるか分らず、気休め程度にしかならないかもしれないが、満足している私です。

八十四石米 プレミアム

2024-09-16 20:38:40 | オーガニック米に挑戦
コメ作りに専念して3年半、お陰様で昨年販売目標は達成できたものの、情報収集していくうち、その安全性に疑問が生じました。

というのも3年前に放送された「報道特集」がきっかけで、その後、元農林水産大臣で弁護士の山田正彦氏がプロデュースしたドキュメンタリー映画「食の安全を守る人々」を観てのこと。

そして昨年からは、八十四石米は無農薬ですか?との問合せや、これまでのお客さんからも、無農薬を希望する声が多く寄せられ、農薬の危険性を感じたからです。

そこで自分が耕作する全ての水田をネオニコフリーにし、一部の田んぼでは完全に農薬・化学肥料を使わないで、基肥に鶏ふんを使った自称オーガニック米の栽培に挑みました。

そして本日、そのオーガニック米を「八十四石米 プレミアム」と名付け、佐倉ふるさと広場の直売店「佐蘭花」で販売を開始しました。
値段はだいぶ高めの設定となりましたが、今年の米価高騰と人件費を理解いただきたい。
すでに予約注文があるため、お店ではひと月20kg程度に限定しての販売になります。(そんなに買ってもらえるか😅


栽培苦労ばなし

土作り

昨秋収穫後、もみ殻投入は、はじめての試み。

10年ほど前から米ヌカを撒く。


種籾消毒

籾の消毒には薬を使わず風呂場で温湯消毒。

播種(種蒔き)
慣行栽培苗と混ざらないよう十分注意しての作業、気を遣う。

基肥撒き
慣行栽培では化学肥料を1反(10a)あたり約2袋のところ、数倍投入。
散布機のホッパーが小さいこともあり、何度もトラクター止めての肥料補充、相当な時間を費やす。

田植え
当然ながらイネミズゾウムシやイネドロオイムシなどの害虫駆除剤も使用せず。

雑草対策
なにやら米ヌカが雑草に効くらしいと散布を試みるも、まずまずの効果。

除草作業
エンジン式除草機を借りることができたので無農薬に挑戦したようなもの、2回実施。

2回目除草は、日数が空いてしまい除草機では間に合わず手作業での草取り。思わず雑草の生長の早さと恐ろしさを痛感。
来年はチェーン除草も試そうと決意。

カメムシ対策1


検索してるとミント(ハーブ)が害虫防除になるよう、ペパーミントとペニーロイヤルミントを植えてみた。

カメムシ対策2
害虫忌避に効果があるみたい?木酢液を希釈して、とりあえず成長促進が目的ということで散布。

ヒエ刈り
あれだけ草取りしたのにヒエの繁殖は凄まじいものがある。
この程度のヒエを20回くらい切り出した。

このような苦労も「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ではないけれど、たくさんのイナゴやバッタたちが戻ってきてくれたことが何より嬉しい。

なんといっても無農薬、無化学肥料での栽培は、はじめてのこと、

病気は発生しないか?
害虫による被害は受けないか?
収量は激減しないか?

など不安がのしかかったが、結果として特段、被害なく収量も良、苦労した甲斐ありでした。


とうとう倒れてしまいました

2024-08-17 22:07:53 | オーガニック米に挑戦
昨日の台風7号接近によって、とうとう我が家の自称オーガニック田(無農薬・無化学肥料)の稲が倒伏してしまいました。

ちなみにオーガニック、無農薬、有機栽培などの言葉は、安易に使うことはできないので、販売時の表示には十分注意します。

なんとか稲穂が地面についてないことが救いですが、もう一度大きな雨に見舞われたらアウトかも・・・。
来年は基肥の鶏ふんの量を減らしてみます。


そんな中、台風前と本日ヒエ刈りやりました。

除草剤を使わないとこんなにも雑草が発生することを身を以て知りました。

この程度のヒエを10回以上切り出したものの、まだまだ潜んでいる様子。
もう少しヒエ除去に時間がかかりそうです。

それでもオーガニック田を増やすことはあっても減らすことは考えていません。
無理?いいえ、この八十四石全体に広まるよう望んでいるのですが・・・。