淋しくて隠れ家日記

前向きに生きたい!!

読 「・とせい  ・嫁の遺言(再読)」

2017-05-08 07:26:00 | 棚の上の本

倒産寸前の出版社を任侠道に生きる男たちが蘇らせるお話です。
最初のページで再読に気付くとばってん何度読んでも面白かったです。

先日読んだ加藤元さんの本ば選んで読んだら
これも又最初のページで再読に気付いたとです。
3年前に読んでいたとです。
本は「嫁の遺言」ほか7編の短編集です。

「嫁の遺言」「あの人への年賀状」・・・・・グッときたとです。

3年前も同じ気持ちで読んでいたかどうかは分かりません。
だけん今初めて読んでいる気分になるとです。

本は時々読み直すとその度に新しい本になれる気がするとです。

 


読 「さまよえる古道具屋の物語」

2017-05-05 10:37:35 | 棚の上の本

 

偶然ばってん
骨董屋さんとか古道具屋さんとかの話が続きます(笑)。

心に何かを抱えている人にしか現れない怪しげな古道具屋の短編集の話ばってん
どの話も古道具屋の店主は訪れた客には商品ば選ばせんとです。

そして、いつの間にか買わされた客の生活は変わり始め
何の脈絡もない商品のひとつひとつと買い主達が最後には繋がるとです。

よか本でした。

 


2017-05-03 09:24:19 | すらごと日記

福岡県朝倉市は秋月城下の近くにある数軒の骨董店は
気候のいい季節には家内と二人でドライブがてらによく立ち寄る所です。

先日も少しばかりの陶器類ば買って帰る途中
普段あんまり営業していない店が開いていたので何となく家内が店に入ると
意外にも豊富な帯類があり家内はそれらば選んでおりました。

オイはする事もなく店の前の駕籠に無造作に積み上げとるカメラの中で
キャノンのロゴが刻まれた古い革ケースのカメラば手にしたとです。

 

くたびれたケースから取り出したカメラは
オイが小学6年生ば卒業する頃に発売されたキャノネット
中学生になり欲しくてたまらんやったキャノネット
シャープな外観と底部にある独特な巻き上げレバー(その時は知らんかった)



もちろん我が家にカメラは無かった。
無いから余計に欲しくなる。
新聞の広告写真ばジッと見ていた事ば思い出したとです。 

そのカメラが秋月の骨董屋さんのここにある。

革ケースの紐は片方ちぎれているばってん
55年前のカメラとは思えん位、綺麗かとです。 

店主が言ったとです
「あぁ、そのカメラは大事に扱ってあったごたるけん作動に何の問題は無かよ。」
店主の言葉に頷きながら革ケースの裏側を見ると
そこには黒の油性マジックで書かれていた持ち主の苗字が・・・・・・・・・。

オイはそれば見て一瞬、胸がときめき驚いたとです
「そんな馬鹿な・・・」と正直その時思ったとです。

オイと同じ文字の苗字が書かれていた革ケースに・・・・・・。 

家内にケースに書かれた文字を見せると笑いながら「何か字までそっくりやんね。」
実はオイも感じておったとですオイの字に良く似ておると・・・

その時、可笑しかばってんオイは少し込み上げてくるもんがあったとです。 

 

このカメラは
最初の持ち主から最後に同性のオイの手元に渡される運命ば待っていた気がするとです。

やっと会えた・・・そんな気持ちです。 
そして小説の読みすぎと言われても仕方無かばってん
今、オイは時空ば超えた物語の主人公になったような気にもなっておるとです(笑)。

 

 

生涯、大事に使わせて頂きます。

 

 

 

 

 

 


読 「・事件現場掃除人モップガール2 ・私は存在が空気(乙一)」

2017-05-02 07:33:11 | 棚の上の本

内容(「BOOK」データベースより)

左耳から聞こえる歌声の謎、桃子の特殊能力の秘密が、遂に明かされる!?
超常現象に襲われるヒロインが、役者気取りの元ヤンが、無愛想なイケメンが
事件・事故の「謎」に挑む。

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面白くない
よくある特に珍しくもない特殊能力でダラダラと話を作っているだけ。
事件現場掃除人のサブタイトルに惹かれたオイが迂闊じゃった"(-""-)"。

同じく特殊能力の短編集です。

題名で女の子の物悲しい青春ラブストリーじゃろかと思ったばってん
何と2冊続けて超能力とは(笑)。

ばってん、さすがお隣り町出身 乙一さんの本は
やっぱ面白かったです。

ジャンプしたら一瞬にしてサンフランシスコに着地
もてないひきこもり高校生が持つ特殊能力で
憧れの女子生徒と一緒に全世界を飛び回る・・・
まるでドラえもんかいと思ったばってん
切なく可笑しい超能力ラブストリー青春短編集やったです。

口直しに最高の本じゃったです。

そして、ある場所でこの本ば読み終えた昨日の5月1日
オイは驚くべき出会いに胸が踊ってしまったとです。
それは   後ほどと言うことで・・・・( 一一)。