わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

持ち寄り

2013年04月07日 | 泰阜村のソコヂカラ
次は4月7日の話です。

この日は本当に一日中、忙しかった。

朝は、私たちのおひざもと「田本集落」住民総出の道路愛護作業です。

集落には6つの班があり、集落の道路を6つにわけてみんなで溝さらいなどをします。

私たちが属する田本第一班は、山道を降りたどん詰まりにある老夫婦の家を抱えているため、その山道も担当します。

これがなかなかたいへん。

冬を越して、落ち葉が水分を含んでどっしりと思い上、がけが崩れて岩や土砂がたっぷりと溝を覆っています。

▼今年は特に激しい労働でした



この作業には、暮らしの学校「だいだらぼっち」のこどもたちも皆、参加します。

もちろん被災児童も。

だって、彼らも住民票を泰阜村に置く、れっきとした泰阜村民なのですから、当たり前です。

こどもたちの小さな手とはいえ、17人の助っ人は、村の皆さんからそれはそれは感謝されました。

身体中がきしむほどの重労働をやり終えて、老夫婦がお茶とお漬物で迎えてくれた時間は、「もうこのまんまここで花見するか!」と皆が口に出すほど心地よいものでした。

こうやってお互い様で支え合っていくのです。


午後は、同じく田本集落の田本神社、春の例祭でもありました。

諏訪大社の末社である田本神社に、集落住民老若男女が集まり、五穀豊穣と集落内安全を願います。

田本神社では、処女が踊る「浦安の舞」がいまだに執り行われています。今年も私の長女(小5)も舞いました。

カメラを構える手に思わず力が入ります(笑)。

舞を教えていただいた集落の方々、文化の継承の担い手に参加できた貴重な経験をありがとうございました!

▼浦安の舞




今年は私たち田本第一班が、6年に一度の祭り当番。

春の嵐が直撃の週末、前日の準備、当日の祭り運営と慰労会。

これでもか、というほどです。

この慰労会がまた激しかった(笑)

一班の住民と集落の神社氏子が入り乱れ、寒いからと雨戸を閉めきって暗い中で酒盛りです。

▼最初から日本酒でしこたま酔いました




▼今年はわが一班が準備の当番です




▼山の中に浮かぶ田本神社




早朝から始まった集落総出の持ち寄り作業に持ち寄り祭り。

小さな山村の住民が、それぞれの手元にある財(労力、食糧、時間、情報、笑顔)を持ち寄って、豊かなコミュニティを創り上げています。

支え合う力。

泰阜村の底力です。


代表 辻だいち


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