中国貴州省で日本語教師

2007年春~2009年春、青年海外協力隊

ボーナス・ステージ

2007年10月13日 | Weblog

あ、えっと、遊んでばかりじゃなくて、仕事もちゃんとやってます。

今学期は、学生たちとの信頼関係ができているからなのか、先学期に比べると、どんどん、やりやすくなってきています。もともと日本人の学生よりも表情や反応がはっきりしていてわかりやすいですし。授業が今の私にとっての最大の遊び・気分転換方法かもしれない・・・な~んて言ったら、過酷な環境でがんばっている同期の医療系ボランティアや、必死に授業準備している日本語教師たちから袋叩きにあいそうですが。

昔、スーパーマリオをやっていると、ボーナス・ステージを発見することがありました。ある部屋に入ると、すごい数のコインが並んでいて、敵がいなくて、ずーっとBダッシュして、うわーい!と駆け抜けていくステージ。

なんだかんだ言っても、毎回、授業が始まるとゴキゲンになり、授業が終わる頃には学生の反応からエネルギーを補充されて、完全にゴキゲンになっている私にとって教壇はボーナス・ステージのようなものだと思うのです。

今学期は、2年生の「会話」と3年生の「作文」の授業の計4クラスを受け持っていて、1回2時間の授業です。
なんとなく、
「会話」は演出力・演技力の体力勝負、
「作文」は解説力・分析力の知力勝負かなあと感じています。
どちらにしても必要なのは、観察力。
特に学生の理解度に対する観察なしには授業が進められないです。

授業って、料理に似ています。

メニューと素材を決めたら、あとは段取り勝負。
食べ合わせのバランスと、温かいうちに食べてもらうタイミングが重要。
凝って時間をかけて盛り込むよりも、シンプルに、アクセントをつけて出す。
それで、しっかり味わってもらう。
旬の素材や、たまたま持っている素材もうまく取り入れる。
隠し味や付け合せなど、独創的な事を思いついたらちょっと試してみる。
それで、相手を飽きさせず意外性を楽しんでもらうこともある。
相手の好き嫌いや、その日の顔色・体調まで勘案しながら、味付けを微妙に調整することができれば最高。
そのためにも自分のほうには常に余裕を残しておく。
そして、内心はいまいち自信がない一品でも、最終的には自信を持って出す。
なにより、料理を給仕し、テーブルを共にする自分がリラックスしていることで、お互いに食事を楽しめるというもの。客が安心してテーブルに集中できるというもの。どんなに美味しい料理でも雰囲気が悪ければゆっくり味わえないので。(だから演技力も重要)

でも、人間相手の仕事なら何でも、結局のところは、
「目くばり気くばり心くばり」の誠実なコミュニケーションが勝負の分かれ目なのかもしれません。

ま、えらそうに言うほど私の料理(授業)がおいしいかどうかは、食べた(受けた)人のみぞ知る・・・。
料理も授業も自己評価すれば、ごく人並の腕前です。
出席人数が増えこそすれ減らないので、今のところは客から及第点をもらってるかなと思うんですけど。・・・ひやひや。

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