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新型コロナ抗体検査

2020-09-26 | 日記

ある番組で、新型コロナの抗体検査についての話があった。「ある地域で抗体検査をしたら、0.4%が陽性。感染率0.4%かと思いきや、新型コロナ出現前の血液サンプルでも0.4%の陽性が出たので、抗体検査の信頼性やいかに。」というような話。普通なら、この検査は0.4%の誤差が出ることが分かり、その地方の抗体検査0.4%という結果は「感染した人がほぼ居なかった」ことを意味すると解釈されるのが妥当。直ちに、検査の信頼性が揺らぐとか、"信頼性不十分" として切り捨てるような話ではないと思う。

 仮に、その検査キットで既感染者(PCR陽性経験者)100人と未感染者100人の抗体検査で陽性率を比較した時、既感染者が99%近くの陽性率で未感染者で0.4%(1人未満)という結果が出れば、その検査は十分に信用できると判断されるだろう。「陽性率0の集団から採取し数か月以上保存されたサンプル」と「限りなく陽性率0に近いかもしれない集団から得たサンプル」の検査結果を比較し、常に十分な有意差が出るはずと予想する方がよほど不審である。

 もちろん、誤差0.4%の原因に関する科学的な考察と検討は行われるべきある。例えば、「半年近く保存していた血液サンプル(凍結保存?)を用いた場合、若干の陽性誤差拡大に繋がる"変性" のような現象は無いのか?」とか、「別の近縁ウイルスへの感染経験で一定比率の人の血液中に交叉抗体(新型コロナウイルス抗原にも反応しうる抗体)が存在している可能性は無いのか?」など。科学的・理論的に考え、検査の信頼性に言及するより先に、検討されるべき課題についてむしろ説明して欲しかった。

 しかも、いわゆる「日本ファクター」の説明する時には、その一つに「交叉抗体の存在」を挙げていたのだ。つまり「日本および東アジアでは、鼻風邪コロナウイルスなどの流行によって、新型コロナウイルスに対する免疫能力が元々高くなっていたのではないか?・・・つまり、新型コロナウイルスにも交叉反応が可能な抗体ができていたのかも知れない」ということを。そろそろ日本のマスコミ関係者達にも、政治家の行動や手練手管について知識を深めるのと同様に、ここまで大問題となった感染症や免疫の初歩については必要最低限の知識・理解を深め科学的な説明をして欲しいと感じる。


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