どうする「新人ガイド研修会」!
ほとんどが実質的に営利団体である「通訳案内士団体」が、主に、2022年度全国通訳案内士試験合格者を対象とした「新人ガイド研修会」参加者の募集をすでに開始しています。
2022年度試験の最終合格発表を待っておられる方にとっては気になるところだと思いますが、注意していただきたいことがあります。
そもそも、この時期に「通訳案内士団体」が「新人ガイド研修会」を開催するのは、新合格者を自分の団体に入会させ、多額の入会金と年会費を獲得することが目的であり、「通訳案内士団体」にとっては、待ちに待った1年に一度の、書き入れ時と言うことです。
コロナによるインバウンド崩壊による受験者、合格者の激減、全国通訳案内士試験の難化、などによる影響で、多くの「通訳案内士団体」も「入会者激減→売上減少→赤字」に苦しんでいます。「通訳案内士団体」と言っても、その団体を支配している実質的な経営者など一部の人が苦しんでいるだけの話なのですが。
そのため、「通訳案内士団体」は、「説明会」を開催して、自分の団体がいかに優れた団体であるかを美辞麗句満載で新合格者に訴えかけます。なので、「説明会」には、眉につばをつけて参加することが必要です。
たとえ、どの「通訳案内士団体」に入会しても、「通訳案内士団体」はあなたに仕事を与えてくれるわけではありませんし、仕事を獲得するのは、あなた自身の努力にかかっています。
実際、現在、プロ通訳案内士として仕事をしている人の大多数は「通訳案内士団体」には所属していません。合格後に、「通訳案内士団体」に入会した人のほとんどは1年で退会しています。すべての「通訳案内士団体」の会員数が、この数年、激減してきていることが、この事実を明白に証明しています。
つまり、業界のことを良く知らない新合格者は、「通訳案内士団体」の「営業トーク」に騙されて、食い物にされているということです。
私のところへは、「通訳案内士団体」に高い入会金、年会費を支払って、後で後悔した新合格者から、毎年多くの「後悔残念メール」が届きます。どの「通訳案内士団体」でも、一旦、支払った入会金、年会費は、理由の如何を問わず返金されることはありません。入会金、年会費などを支払う余裕のある方は、その費用は全国の観光地の下見にかけるべきだと思います。
「300選」を暗記し、多大な努力の末に試験に合格した皆さんが、「通訳案内士団体」の食い物になることほど、悲しいことはありません。
「新人ガイド研修会」参加を考えている皆さんは、下記のことを肝に命じて「通訳案内士団体」の食い物にされないようにくれぐれもご注意ください。
(1)「通訳案内士団体」の「説明会」に参加して、自分の意思で「新人ガイド研修会」に参加したとしても、絶対に入会しないことが大切です。ほとんどの方が後で後悔します!
(2)「通訳案内士団体」に属していてもいなくても、仕事を獲得するのは、あなた自身の努力にかかっています。
以上
【閲覧注意】全国通訳案内士試験(業界)の闇(ヤミ)