合格者の名刺の作り方
全国通訳案内士試験の合格者の方が、ガイドデビューする場合に必要となる名刺の作り方について、お話させていただきたいと思います。
まずは、<音声ファイル>を聞きながら、下記をご覧ください。
●<音声ファイル>
http://www.hello.ac/2023.2.11.mp3
まずは、<音声ファイル>を聞きながら、下記をご覧ください。
●<音声ファイル>
http://www.hello.ac/2023.2.11.mp3
●名刺に記載すべき項目(例)
・英語表記の全国通訳案内士
・全国通訳案内士(各都道府県の登録番号)
・氏名(漢字と英字)
・住所
・携帯番号
・電話番号/FAX番号
・E-mailアドレス
・ホームページ(ブログ)のアドレス(持っている方)
・顔写真(是非!)
●名刺のサンプル
Certified Tour Guide(English)
全国通訳案内士(東京都第EN035xx)
植山源一郎
Genichiro Ueyama
〒168-0065
東京都杉並区浜田山4-xxx-xxx
Mobile:090-xxxx-xxxx
TEL/FAX:03-xxxx-xxxx
E-mail:xxxx@gmail.com
https://blog.goo.ne.jp/gu6970
・できれば、顔写真も掲載すると良いと思います。
●全国通訳案内士の英語表記は、どうするのか?
(1)"National Licenced Guide Interpreter" を使う現役ガイドが多い理由の一つは、観光庁のホームページに、
「通訳案内業法」 :the Licensed Guide Interpreters Act
「全国通訳案内士」:National Licensed Guide Interpreter
とあるからです。
What is a National Licensed Guide Interpreter?
National Licensed Guide Interpreters are described in the Licensed Guide Interpreters Act as "those who receive compensation, and provide interpreted guidance (the act of accompanying foreign nationals and providing travel-related guidance in a foreign language)". National Licensed Guide Interpreters are those who has passed the national exam, have advanced foreign language skills, high-level knowledge related to tourism such as history, geography and culture throughout Japan, and who are registered by the prefecture.
・当該サイト
https://www.mlit.go.jp/kankocho/en/shisaku/kokusai/tsuyaku.html
(2)全国通訳案内士の「登録証」に、National Government Licensed Guide Interpreter とあるから。
●そもそも、"Guide Interpreter" なる不自然な言葉が生まれた理由
(1)「案内業者取締り規則」制定(1907年)→1947年4月18日失効、廃止。
明治時代、「ガイド」は、「案内業者」と呼ばれており、当時、内務省は、 外国語を話す日本人は、外国のスパイになる危険性があると考えており、明治40年(1907年)に、「案内業者取締り規則」なる法律を制定した。
(2)「通訳案内業法」制定(1949年)
(3)「通訳案内業法」が改定されて→「通訳案内士法」制定(2018年)
上記、一貫して「案内業(者)」という言葉が使用されており、「ガイド」という言葉は使われていない。
●現役ガイドが使用している英語表記
・National Licenced Guide Interpreter(English)
・National Licenced Interpreter Guide(English)
・National Licenced Guide(English)
・National Licenced Tour Guide (English)
・Licenced Guide Interpreter(English)
・Licenced Tour Guide(English)
・上記の Licenced は、Certified でも可。
●"Licenced" が多用されている理由は、現行の「登録制」以前は「免許制」だったことが、影響されていると考えられる。
●私が、"Certified Tour Guide" を奨める理由
(1)下記の「ご参考」にあるように、各種公的資格には、"Certified" が多用されている。
(2)"Guide Interpreter"も"Interpreter Guide"も、同格の言葉が並立しているので、「ガイド」なのか「通訳」なのか判然としない。
(3)現実の仕事が「観光ガイド」なのだから、実態を明確に表す "Tour Guide" は、対外的に誤解を生む余地がない。
●ご参考
・公認会計士:Certified Public Accountant
・CPA(米国公認会計士):US CPA (Certified Public Accountant)
・税理士:Certified Public Tax Accountant
(日本税理士会連合会は、「税理士」の英語訳は、 Certified Public Tax Accountantとする、とあります)
・米国税理士:Enrolled Agent (EA)
・CIA(公認内部監査人):CIA(Certified Internal Auditor)
・CMA(米国公認管理会計士):CMA(Certified Management Accountant)
・中小企業診断士:Certified Small and Mediam Enterprise Management Consultant
・証券一種外務員資格:Certified Securities Broker Representative
・米国証券アナリスト:CFA(Certified Financial Analyst)
・国際公認投資アナリスト:Certified International Investment Analyst (CIIA)
・ファイナンシャル・プランナー(AFP / CFP)Certified Financial Planner(AFP / CFP)
・社会保険労務士:Certified Social Insurance and Labour Consultant
・弁護士:Lawyer
・米国弁護士:US Lawyer
・弁理士:Patent Attorney
以上