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季節の移ろいin絵手紙 Ⅱ

 絵手紙&水切り絵&パステルアートに日々の出来事を添えて・・・

怖~~い ことり

2017-07-06 05:29:31 | 思い出
 夕映えの空を何気なく見ていたら、
母の言葉がふぅ~と思い出されました。

 「いつまでも外で遊んどったら、怖いことりが来るよ!」

 私は幼な心にずっと(怖い小鳥)がいるのだと信じていました。

 (ことり)が(小鳥)でなく(子捕り)つまり誘拐であることを知ったのは、ずっと後になってからのことです。
 
 このことが潜在意識にあるからでしょうか~
私は、今でも小鳥をはじめとして鳥類は苦手です。
姿が見えずにさえずりだけが聞こえてくるのは大好きですが、
姿が見えると、目をそむけてしまいます^^

 今日の絵手紙です。
 黒いハガキにはまったために、それ以前に描いていたピエロのアップを忘れてしまっていました(゜_゜>)
 


 季節の移ろいとともに、お花もバトンタッチの時期に入っています。
ちょっとイラストっぽく(?)描いた紫陽花も慌ててアップします。
 

秘密の言葉

2017-02-23 10:32:54 | 思い出
 私が小学一年か二年生の頃の話です。

 ある時、四歳上の従姉が
「これな、寝る前に読んで手を合わせて(ありがとうございました)と言うて眠るといいんやで」と小さく折りたたんだ紙切れを私に渡しました。
 そして、人差し指を口に当てて(内緒よ)のしぐさをしました。

 家に帰り、紙切れを開くとカタ仮名がたくさん並んでいました。
 (オンカカカカビサンマエイソワカ)
勿論何のことかさっぱりわからず、でも毎晩従姉に言われたように、
この紙切れをそっと出してきて、心の中で読み手を合わせて(ありがとうございました)と眠っていました。

 この紙切れが何処に行ったか分からなくなった頃には、すっかりそらんじられるようになっていました。

 それから数十年。。。

 60歳を超えて(四国遍路)を始めました。
(遍路)を経験された方はご存知のように、
一つのお寺の本堂で、まずお賽銭、お線香、おろうそくをお供えし、
そこに祀られているご本尊(たとえば、観音菩薩、薬師如来、大日如来とうとう。。。)の真言と般若心経唱え、
大師堂に移り、またお賽銭、お線香、おろうそくをお供えし、お大師さんの真言と般若心経を唱えるというのが、お参りの作法になっています。

 あるお寺でのことです。
本堂で、ご本尊の真言を唱えるとき「わからない方は、こちらを読んでください」と示された先を見て思わず声をのみました。
 そこには
  (オンカカカカビサンマエイソワカ)とかいてあったのです。

 幼いころから何もわからずに心の中で唱えていたのは、地蔵菩薩、つまりお地蔵さんの真言であったという事なのです。

 家に帰り、このいきさつを早速従姉に電話で伝えました。
すると、彼女はキツネにつままれたような返事。。。
 数十年前のことなど、さっぱり記憶になく、
ましてや自分は一度も唱えたことがないとのこと。
「お地蔵さんの真言なんて今 聞き始め~」って・・・
二人で大笑いしました。

 従姉もおばあちゃん子で育ち(従姉の母方の祖母なので私のおばあちゃんとは違うのですが)、
信心深いおばあちゃんが、子どもの守り佛であるお地蔵様の真言を孫に伝えたかったのでしょう。
  それが私に伝わってことでしょうか^^

 数十年の時を経て、
この真言が、心の中で生き続けてきたのは、
決して信心深いとは言えない私ですが、
何かしら不思議な温かさに触れた想いがしました。


 今日の絵手紙
  桜餅だぁ~~い好き!
 口の中に広がる優しい香りと味は春を感じますね。
 
 

 

(それいゆ)の想い出

2016-10-06 06:55:44 | 思い出
 昨日の朝刊の片隅に(小学2年生休刊)」の記事が載っていました。
ちなみに、他の学年もすでに休刊になっていて、(小学1年生)のみ残っているのだそうです。

 思い起こしますと、小学生の時は小学館のこの雑誌を、中高生になると学研の(中学○年コース)(高校○年コース)を町の本屋さんが毎月配達してくれていたような記憶があります(記憶はすべておぼろです(゜_゜>))

 父親が大の本好きで、幼いころから絵本や読み物を当時としては贅沢に与えてもらっていたように思います。

 中でも一番の楽しみは、出張に行くと必ず東京、大阪の書店で
中原淳一編集の(ジュニアそれいゆ)(それいゆ)をお土産に買ってきてくれることでした。

 他の少女雑誌にはない、都会的で大人のセンスあふれる雑誌。。。
中原淳一さんが編集はもちろん、イラストも描いておられました。
 私は、中原さんの絵はもちろんですが、内藤ルネさんのファッション画には、いつもうっとりと時の経つのも忘れて見入っていました。

 顔があくまでも小さく顎がとがり、大きな目に、長く伸ばした黒髪、
脚は長く、ウエストは細くスタイル抜群。。。
 戦後の田舎の小学生、中学生としては、
(こんな人、ほんまに居るんやろか~)とは思いつつ、羨望のまなざしで眺めていました。

 今にして思うと、現代の若いタレントさんの多くが、この通りなんですよね。
今更ながら、時代が変わると、人のスタイル顔つきまで変わるのだと面白くなります。

 (小学2年生休刊)の記事から、想い出はどんどん広がりました^^

 9月にいただいた絵手紙です。
 

 

 写真を撮った時は気づかなかったのですが、
アップしてみると、絵手紙の一部が欠けています。 ごめんなさい

 今日の絵手紙です
 

 私の大好きな茗荷です。
見れば見るほど、たくさんの色にあふれている野菜です。
頑張って色を探しますが、とてもとても私には無理!と途中で投げやり(゜_゜>)

 本当に自然は偉大な芸術家です。

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幸せな時間

2016-08-26 05:37:36 | 思い出
(極楽の余り風) 私はこの言葉が大好きで、毎年夏に一度は記事にしていることと思います。

 幼いころのことです。
暑い夏の日、どこからとも吹いてくる風に祖母は、
目を細め、遠くを見るようなしぐさで
「あぁ、極楽の余り風や~ ご浄土から吹いてくる風やで」
と私に語りかけてきます。
 その頃の私は、(極楽)も(浄土)も何のことか全くわからなかったのですが、
ただ、祖母とのその光景が、幼い私にとって(幸せな時間)であったことは間違いなく、
こうして60年以上たった今でも、私の心の宝物としてよみがえってきます。

 今年の神戸もご多分に漏れず、酷暑の日々です。
ただ、夜も10時近くなるころから、北側の窓から涼風が漂い始めます。
ですから、この夏で寝るときに扇風機をつけたのは、数回くらいしかないのです。

 この涼風に包まれた時、(極楽の余り風)という言葉が自然にわいてきて
幸せ気分で眠りにつくことができます。

 ただ、昼間はエアコンなしでは、とてもとても過ごせない毎日ですが・・・


 今日の絵手紙です。
 


 こんなに暑い日々でも、秋の果物がたくさん出回り始めました。
今シーズン初めてイチジクジャムも作りました。

 食後に、幸水、ピオーネ等々大好きな果物を食べるとき、
またまた、幸せ気分です♪

おいど冷えますがな・・・

2016-02-20 05:51:35 | 思い出
 NHKの朝ドラもいよいよ大詰めに向かっております。
私は、それぞれの役者さんたちの魅力、筋の運びの面白さを感じながら、もうひとつ
とても楽しみにしている事があります。

 それは、はんなりとした船場(せんば)言葉です。

 伯父や伯母が使っていた昔の柔らかい大阪言葉も思い出と共に楽しんでいるのです。

 まだ幼かった頃、私は大阪の叔母の家に度々行っていました。
裏庭に、私が腰をかけるのに丁度良い石があり、
私は、そこがお気に入りで、よくチョコンと腰を掛けていたものです。
 それを見ると伯母が必ず声をかけます。

 「くみちゃん そんなとこに座っていたら、おいど(お尻)冷えますがな。
はよ、こっちに来なはれ」

 幼かった私は、その(おいど)という言葉の持つ響きの可笑しさ、暖かさが好きで、
60年以上たった今でも、
ドラマのなかで、この言葉が出てくるたびに、
風景と共に、伯母の言葉、声までも甦ってくるのです。

 5歳くらいまで大阪で育った私は、幼稚園に行く頃から、父の仕事の関係で、
兵庫の中部に移り住みました。
そのころの子どもたちは、
 ありがとうという言葉は(おおきに)
私の事は(うち)と言っていました。

 今回、このドラマでも度々、登場する(おおきに)(うち)に
それこそ、びっくりぽん!です。

 あの はんなりした大阪言葉。。。
今は、何処に行ったら聞けますのんやろ~

 今日のパステルアートです。
アップするものがなく、数日前、パステルでお地蔵さまを・・・
いつも、困った時のお地蔵さま頼み(^^ゞ

 やがて来る春をイメージして描いてみました。