季節の移ろいin絵手紙 Ⅱ

 絵手紙&水切り絵&パステルアートに日々の出来事を添えて・・・

不思議な出会い

2021-04-10 10:56:26 | 料理
 私が四国遍路に初めて行ったのは、60歳を過ぎたころでした。
NHKのドキメンタリー(花遍路)のタイトル名に惹かれたことと、
菜の花畑の中を行くお遍路さんの美しさに感動して私も行きたい! という浅はかな志からです( ´艸`)

 四国遍路第一日目徳島県でのことです。
一ヵ寺のお詣りを終えて、二ヵ寺に向かう道すがら、一人の女性が近づいてこられました。 50歳代かな?と見受けられる方です。

 「お母さんはお元気になさっておられますか?」と。
私は「父は入所しましたが、母には三度三度の食事を運んでて、何とか行けていますが、そろそろ限界かな~って処です」と応えると、その方は話し始められました。

 (7年前のことです。
入院している母のもとに、私たち兄姉たち3人が集められました。
母の延命に対する相談でした。
 兄と姉は「母は十分頑張りましたから、もうこれ以上は・・・」と応え、私は「なんて酷い! どうしても生かせてほしい!」と泣きながら訴え私の意見が通りました。
 
 あれから7年。
母は意識のないまま、天井を向いて眠り続けています。
兄と姉との付き合いも切れてしまいました。
 母の姿を見るたびに
(母はこんな姿でも生きていたかっただろうか)と・・・
自分で自分をせめて辛くて・・・

 これだけのことを言って彼女は、お詣りの人波にかき消されるかのように姿が見えなくなりました。

 この四国をきっけけに、四国遍路2周、西国観音霊場、西国阿弥陀巡礼、
大和花の寺巡り等々 7~8年数々のお寺をめぐりました。

 不思議なことに、彼女との出会いは、あの日のあの時だけ。

 このことを思っていたら、数年前友人が悩んでいた時のことが思い出されました。
 彼女のお母さんは、癌の末期で、苦しい治療と戦っておられました。
一人っ子だった彼女は「治療はもう十分です。すべてやめてください」と医師に頼み、たくさんの管は抜かれ、ひととき元気をとりも出されたかのようでしたが、まもなく逝かれたそうです。
 (これでよかった!)と自分に言い聞かせている処、
お通夜の席で、少しアルコールの入っていた伯父さんが
「結局 Aちゃんがお母さんを殺したということやな」と心ない一言を・・・

 心に突き刺さったこの言葉が辛くて、日々お墓参りをして謝り続けているということでした。

 全く違う立場で悩み続けている彼女たち。

 そのころ、私は(エンディングノート)に取り掛かっていた処でした。
ルーズリーフノートの1枚に、(私たちは延命を望みません。 でも、
その時代、医療状況がどう変わるか分かりませんので、あなたたちの一番やりやすい方法で願います)と書き連名で署名したのを加えました。

 この二人の彼女たちから、親の命の有無を子供たちにゆだねてはいけないと
痛感しました。
自分たちの意思をはっきり伝えておくことが大切だと・・・

 なんだか重い話になりごめんなさい。

 先日習った(花籠)をポストカードに作りました。
 
 背景のシャボン玉の色を変えると雰囲気が少し変わりました。
(大きさがまちまちで・・・(/ω\)

 皆さんからの絵手紙、お楽しみくださいね。


花散らしの雨

2021-04-04 07:25:31 | お出かけ、旅行
 雨の予報が出ています。
花散らしの雨となるのでしょうか。

 数日前、友から(明石公園の桜、今が満開よ~)とラインが入りました。
翌日夫と出かけました。
大勢の人たちと出会わないようにと、早めに家を出て着いたのは9時過ぎでした。
 さすがに誰もいない( ´艸`)
 
 
 池に注がれる小さな流れには、花筏が揺らめき、聞こえるのは小鳥のさえずりだけ。
 
 駅前にある公園なのに、街の喧騒が嘘のような朝の静けさです。

 池の周りを1周すると、40~50分でしょうか。
空中庭園に上がり、今歩いてきた池全体を眺めます。
 
 
気がつくと、10時を過ぎています。
天守閣方面にはいくのをやめて、帰りを急ぎます。

 公園の表に出て(◎_◎;)
駅からはきだされた人の波が、横断歩道を渡り公園に向かってきています。
凄い人!

 桜の花たちを貸し切り状態で見ることができた幸せなひと時でした。

 今日のパステルアートです。
 
 ネットで見つけたこのアートが描きたくて、牛尾先生の通信を申し込んだと言っていいくらい、念願がかないました。
 少しずつポストカード描いていきたいと思っています。