そよかぜ日記

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能勢の妙見さん

2010年11月30日 | 歴史探訪
 能勢の妙見さんとして親しまれている能勢妙見山は、大阪府の能勢町と豊野町、兵庫県猪名川町の境に位置します。妙見大菩薩をお祀りする日蓮宗のお寺ですが、神仏習合の名残を残していて、鳥居があります。




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 多くの菩薩はインド由来ですが、妙見菩薩は中国の星宿思想から北極星を神格化したものです。 「妙見」とは「優れた視力」の意で、いつも誤らず北を指し示す北極星のように、善悪や真理をよく見通すのが妙見菩薩なのでしょう。 北極星が旅人の指針として仰ぎ見られてきたように、人生の道を導き開いてくれる開運の守護神として深く信仰されてきました。 また「妙」という字は、美しい、清らか、「見」は目で見える姿形という意味として理解され、「妙見」は「妙なる姿」「美しい姿」ということで、古くから歌舞音曲を志す人々にも信仰されてきました。





 妙見山は「信仰の山として古い歴史を持ち、山頂や参拝堂からの眺望がすばらしい。山頂には府下では珍しいブナの自然林があり、小鳥や昆虫類が豊富である」ことから「大阪みどりの百選」にも指定されています。