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ねがうこと、ゆだねること

明恵上人と高山寺

2014-11-06 | art
平成新知館を見終わったのが夕方。本館の国宝鳥獣戯画
と高山寺展
はだいぶ空いてきてて、30分待ちだとか。ちょ
っと揺らぐ。

東京でも来春開催(東博で)されるから、わざわざ待た
なくてもとも思ったけど、京都でこの混みようだから、
東京では見る気が失せるかも、と思い並ぶことに。

鳥獣戯画がメインだし目玉だけど、タイトルの通り絵巻
を所蔵する高山寺の国宝を初めとした名宝たちにまず迎
えられる。お寺さんは平成6年に世界文化遺産に登録。

数多くの文化財が集まっているのも、中興の祖、明恵上
人(1173-1232)が皇族、貴族から武士、女性にいたる
まで広い信頼と尊敬を得たからだ。


国宝 明恵上人像

明恵上人が著した華厳経に関する真摯な書物にもみいる
けど、なんといっても「夢記」。19歳から60歳まで、見
た夢を書き続ける。おそらく人類最初といわれている、
長期間にわたる夢の記録。実物は初めて。


重要文化財 明恵筆 1191

華厳経の書とは違って、軽やかな筆致。絵もあるんだ。
仏様や道具など夢で見た絵が書かれている。そして「華
厳宗祖師絵伝」って絵巻まで。

明恵上人が発案と考えられているが、華厳宗の開祖の伝
記を描いたもの。

善妙という女性が開祖の一人に恋するのだけど諌められ、
彼の航海を守るため、海に飛び込み!龍になって!!守る、
という物語なんだけど、この動きあふれる色と造形。


国宝 華厳宗祖師絵伝(華厳縁起)

一部しか展示されてないけど、カタログにはかなりの部分
が掲載されている。このカタログは出色の出来で、鳥獣戯
画の全巻豆本もついてて、京都国立博物館と共催の朝日新
聞社の本気度が表れている。

にしても、ここまででもお腹いっぱいw後半が鳥獣戯画の
展示に続く。それはまた明日に。

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