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グタイピナコテカ 始まりと終わり

2012-08-14 | art
昨日の「具体展」の続き。蔵を改造して開設した
具体美術館=グタイピナコテカのこと。そんなのが
あったって知らなかった。



開設は1962年で、阪神高速道路の立ち退きで1970年に
取り壊される。ボクが大阪の茨木に引っ越したのは
1967年だから、かぶってる・・w。当時も知るわけ
ないけど、今回初めて知る。

リーダーの吉原治良さんは、実は吉原製油社長として
実業をやってて、中之島に土蔵を所有してた。

ちなみに吉原製油は味の素とホーネンと統合して
J-オイルミルズとなって勝ち抜けるわけで、立ち退きに
よって蔵を売却したことといい、吉原家は運が強い。



グタイピナコテカや百貨店を舞台に具体美術展を
21回開催する。


向井修二さん《記号の部屋》第10回具体美術展 1961年


名坂有子さん グタイビナコデカ個展 1964年

15回にはマンネリ化からの脱却をはかり新メンバーを
招いたりしている(1965年)。1960年代にはいって
さまざまな現代アートが生まれてくるからね。

1970年に閉館。残っていたら具体はさぞ違う展開に
なっていただろう。逆に箱をもってしまったことに
よる制約もあったのかもしれない。

海外の現代アートも紹介していたそうで、大阪における
現代アートの発信源として貴重な拠点であったことは
間違いない。

追うかのように2年後の1972年吉原さんはクモ膜下
出血で急死され、その翌月、具体は解散を決める。


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