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ねがうこと、ゆだねること

「新しい風」という名前のアイヌ人

2013-06-19 | photo
Open Show Tokyoの9回目。とても楽しかった。
宇井真紀子さんには撮りはじめて20年以上のアイ
ヌのこと。ANAの機内誌などで活躍されているGO
TO AKIさんには世界の自然写真というテーマで。

宇井真紀子さんのことは一度書いたけど、北海道
や東京を中心に数多くのアイヌ人に会い、撮影して
きた方。

最初に手紙を書いて、会いにいったアシリ・レラさ
んとはそれ以来の付きあい。足かけ21年におよぶ。



彼女達の写真を北海道・二風谷で撮りたいって言う
と、雑誌社などは北海道での撮影仕事を回してくれ
たそうだ。

おかげで最初は月1回のペースで、娘さんを連れて
尋ねることができた。でも写真家としての身のおき
どころがわからないまま訪問を重ねたそうで、未知
なる文化を知り、楽しむためにはそう簡単ではない。

娘さんも最初から輪の中に迎えられたそうだが。ボ
クなんかが、アイヌのことがそう簡単にわかるはず
もない、でも少しずつ学んでみたいって思う。

宇井さんのアイヌの写真集はアシリ・レラさんのこ
とが中心だ。「新しい風」という意味のアイヌ語だ
そうで、写真集のタイトルが「アイヌ、風の肖像」



普段は日本人と変わらぬ服を着ているアイヌ人が
写真を撮るなら、と伝統的な服に着替えて撮って
欲しいと。宇井さんもお気に入りの写真;



長年通っているとアイヌの生活や意識が変わって
くることがわかるそうだ。例えば、かつては共同
生活の人数が多かったのが核家族化しているとか。

家を建てるのに、手伝ってくれる人が少なくなっ
ても、クレーン車を使って、茅葺きの伝統的な家
を建てる人もいるとか。



20年前にはアイヌ語ができるアイヌ人も皆無だっ
たそうだが、近年学んでできるアイヌ人も増えて
いるそうだ。

それには1997年に成立したアイヌ文化振興法が
役割を果たしたと宇井さんが教えてくださる。
成立には、アイヌ人初の参議院議員になった故・
萱野茂さんの存在が大きかったそうだ。

アイヌ問題に切り込みながらも、アイヌ文化のか
っこよさ、楽しさ、 多様性、変化の一端をを知る
ことができた。

この夏はロンドンの ナショナル ジオグラフィック・
ロンドンストア ギャラリー
でアイヌ展もするそうで、
ずっと在廊する予定(7月27日~8月27日)。

GOTO AKIさんのことはまた明日でも。

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