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リコーと三愛ビル

2012-04-19 | 建築
昨日リコーの銀座ギャラリーは三愛ビルの
最上階2フロアーに昨年開設。


1950年発売のリコーフレックスも飾られ、
当時カメラは2万円以上だったのが、
「6800円の価格が爆発的人気をつけ、
 銀座三愛の前は地方から買い出しに
 来る人までの行列ができました。」
というキャプションが目に入る。

リコーの店が三愛ビルにあった・・
そこでリコーと三愛ビルが繋がる。

リコーの創設者、故市村清さんは
戦後を代表する事業家。敗戦後、
「人を愛し、国を愛し、勤めを愛す」の
三愛主義を掲げて三愛商事を設立。


自分の食べるものにも事欠く時代、
人、国、会社への愛を打ち出すのは
どういう思いからだったのだろう。

三愛主義に惹かれてリコーに入社した
方も少なからずいると聞く。詳しくは
三愛会へ。



苦労の交渉の末土地を取得し、2階建ての
三愛ビルを建てたのが1946年。食料品店、
衣料品店などと店を変えていく中で、
カメラ店もあったのだろう。

「ビル全体を総ガラス化させた円筒型のビル」を
創案し、設計を日本設計に頼んだんだけど、
担当したのが、若き林昌二さん。



1963年開業。できあがる前後、林さんは名建築
パレスサイドビルディング 設計に取りかかって
いる。(ここでちょっと書いた。)

店内内装は、当時三愛宣伝部所属の倉俣史朗さん。



石油事業、リース事業などパイオニア分野の
事業化に成功していくが、なんといっても
リコー。日本というか世界を代表する企業に。

三愛ビルも銀座の顔。今はリコーの所有。
日本におけるDOCOMOMO100選の一つ。

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