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「フランシス・アリス」ジブラルタル海峡編

2013-08-19 | art
昨日行ったMOTでは、第1期メキシコ編を観たフランシス・
アリス展」
の第2期ジブラルタル海峡編をやっていた。

ジブラルタル海峡はヨーロッパを目指すアフリカ人にとって
関門。ジブラルタル海峡で命を落とす難民の数は毎年2000人
に上ると推測されていると聞いて驚く。その瞬間からもう
彼のアートに取り込まれ始めているのかも。

「この海峡は、現代がかかえている矛盾をみせるのに格好の
場所と思われた。グローバル経済を推進しながら、一方で
大陸をまたぐグローバルな人の流れを制限しなければなら
ないという矛盾をね。」




フランシス・アリスはこの海峡に想像上の橋を架けようという
プロジェクト《川に着く前に橋を渡るな》に長年とり組む。
映像、絵画、インスタレーション、写真、映像などでプロ
ジェクトの全貌を表現している;



1期のメキシコ編ではたくさんのプロジェクトが紹介されて
いて見応えがあったけど、2期はこのプロジェクト1つだっ
たので、ちょいと物足りない。

前後期わけたのは、ジブラルタル海峡編はまとまった形で
の発表は世界初だったから、独立させて展示しようと力が
入ったのかも。



カタログだって(1期に来たときは未刊だったけれど、今回は
できていた)ブラルタル海峡編だけに絞った贅沢なものだし。

展示もそれは丁寧で、ゆったりとしてたしね。ひとつ提案は
スペイン海岸側とモロッコ海岸側と橋を架けるべく対岸に向
かうシーンが別々に撮られて、2つの大きな縦置きスクリー
ンに投影されていた。



これは縦置きより床置きというか平起きがよかったのでは。
両海岸から海峡中央へ向かって行く感じがでると思うから。

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