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復元リニューアル・都庭園美術館

2014-11-25 | art
目黒の東京都庭園美術館がこの22日にリニューアル
オープン
。3年間の改修工事だったので、久しぶり。
内外装をやり直し、壁紙から家具に至るまで復元が
なされる。



それが新築の様な真新しさや匂いもない。かなりの
技術が投入されたことが一目で感じられる。1933
(昭和8)年竣工当時にかなり近づいたそうだ。

内藤礼さんの手のひらより小さな彫刻人形11体があ
ちこちの部屋に飾られていたそうだけど、気付いたの
は半分位w(写真はこちらから)



主役が建物、ということに呼応したような新作。朝香
宮のご家族が様子を見に来たようでもあり、観客の一
人として訪問したようでもある。休日だったので撮影
は不可だけど、平日ならいいそうだ。

都庭園美術館は何度となく来たけれど、展示作品を見
るのが主目的だったので、今回は平面図と見比べなか
ら、誰の部屋だったか確認したり、開かずの間はスタ
ッフに聞いたりした。

1階はパブリックで、2階が住居スペースだったことな
ど改めて認識する。ラジエータに施された装飾も凝っ
たもの。日本の伝統的な文様もあれば、アールデコの
時代に流行ったモチーフもあったり、和洋がはいった
ものも。


ルネ・ラリックのデザインによるラジエーター

天井や壁にある通気口もよかった。 特に天井にある
通気口は照明デザインと一体化してて今まではそれが
通気口とは思いもしなかった。(写真はこちらから)



新館はホワイトキューブが2部屋、カフェ・ショップ
が新たに作られていた。設計・監理:東京都財務局・
株式会社 久米設計だからではないけど、アート的に
言うならば、保守的な方針がだされたんだろう。

アドバイザーに入られた美術家・写真家の杉本博司さ
んもその方針に従われたと思う。アートの世界からみ
ると、オープン性や、意外性、参加性といったものは
希薄。旧館との連動性でありホワイトキューブ空間を
作ることが主眼だった気がする。

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