やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

福岡伸一さんの講演会

2009-08-28 | カルチャー
とてもまじめな活動を贅沢に
続けているミッドタウンのd-laboで
分子生物学者の福岡伸一さん
がやられる講演会を聴きに行った。

福岡伸一さんの新著『動的平衡』が
面白いって言ってたデザイナー&
アーティストのDさんを誘って。



福岡伸一さんは僕にとっては
科学者というより哲学者で詩人。

例えばデカルトを批判し、
機械論的世界観からの脱皮と
非線形的有機的世界観を説く。

その文体も好きだと思っていたら、
語り口調も独特で小気味がいい。



公演が終わっ居心地のいいイタリアン
Balon Rougeへ行く。

Dさん曰く「今日の公演内容は全部
読んだことがある」っていうから驚いた。

彼が全部読んでいることと、福岡さんが
なぜ講演会をやられるのかわからなくて。

研究や著述に忙しいだろうに。
仮説だけど(科学っぽいね)彼の
考えを広めたい伝道師ではないかと。



おかげで彼の著作の半分も読んでない
ぼくでも彼のアイディアの全貌がみえてきた。

彼の科学的観点には賛否両論あるらしいが、
くわしいことは僕にはわからない。

でも彼が指し示す世界観は刺激になるし、
科学者にももそういう志向してる人が
いるってコトは楽しい。



福岡さんの話がきっかけに、
意識、宗教、白川静、現代アートと
いろんな話が飛び交ってとても楽しい。

科学そっちのけっていうのも僕たちらしい。

別れ際にDさんがこの夏一番楽しい
夜だったと言われる。

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