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中谷宇吉郎・雪の結晶・森羅万象帖展

2013-11-19 | 環境
故・中谷宇吉郎博士(1900~62)の「森羅万象帖展」
LIXILギャラリーで見る。今週11/23(土)まで。雪の研究
において世界の第一人者だったんだけど、雪の結晶を通じ
て、空の様子を解明していったのが最も有名か。

博士を知ったのは、2005年の雑誌「クーネル」。表紙を
雪の結晶が飾り、巻頭特集が「雪は天からの手紙。」と
題して中谷博士の業績が紹介されていた。



表紙写真は中谷博士と雪の映画制作を行い、雪や結晶の撮
影に生涯を尽くされた吉田六郎さん(1919~95)の撮影。



東大で寺田寅彦さんに教わったことが、いろんなの基礎と
なったみたいで、寺田研究室の助手を経て、イギリスに留
学。物理学の留学といえばドイツが相場だったけど、英国
好きだからと。

1930年(昭和5)30歳の時北大の助教授として札幌に赴任
してから、雪の研究に着手。大学の吹きっさらしの廊下では、
満足な結晶が撮るれないと、毎年十勝岳に通う。

結晶の写真は3000枚にのぼる。雪を載せす好き硝子板も冷や
してなくてはいけないし、何もかも冷たさとスピードが求めら
れる撮影だったようだ。


図録にネガの複製が付録 に!

結晶状態からどんな気象条件だったらどんな種類の結晶ができ
るのかを検証。雪印乳業のマークではないけど、雪の結晶とい
えば「美しい六花」というイメージがあるけど、実際には不規
則な形のものなど、美しく無い結晶の方が圧倒的に多いんだって。


雪の結晶のアルバムは二十数冊が現存。丁寧な仕事が偲ばれる。

なぜ不規則になるか、その気象状況は何を意味するのかを考え
る方が重要だったようだ。。それから人工結晶の研究に向かう
けど、その話はまた明日。

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