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ねがうこと、ゆだねること

多和田有希・写真を削る彫刻作品

2014-02-25 | photo
先日終了したんだけど、「写真の境界展」を見に
横浜市民ギャラリーあざみ野へ初めて行く。「独
自のアプローチで写真表現の境界を押し広げる3人」
の作品が展示してあったんだけど、多和田有希さん
のこと。

多和田有希さんは氾濫する写真に反発して、写真の
表面を消しゴムや針で削り出し始めたそうだ。そう
することで、

写真というイメージを物質として自分の手に入れて、
触覚で隅々まで読み取ることに喜びを覚えました。

  

写真を素材にした彫刻作品と表する人も多いそうだ。
写真家は手が不自由だと(それはそれで、スタイ
ルを生み出すが)、撮影や現像に支障が来る。

  
多和田さんは、現像してからが作品作りが手によっ
て始まるようなものだ。手の復権ではないが、彼女
の手が写真を掘り、削る。

  

写真はデータであって、実験材料だそうだが、群衆
を捉える作品は、なぜだか心地いい。初めて見るのに、
こういう作品が見たかったと渇望が癒える感覚をもっ
たのが不思議。

本展での多和田有希さんへのインタビュー動画はこちら

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