運営委員長岡野です。
台風・豪雨はそれだけで起こっている問題ではなく、地球環境問題の一環です。
そして、地球環境問題に関する警告はすでに1972年に国連人間環境会議「人間環境宣言」でも、次のようになされていました(改行岡野)。
「(6)我々は歴史の転回点に到達した。いまや我々は世界中で、環境への影響に一層の思慮深い注意を払いながら、行動をしなければならない。
無知、無関心であるならば、我々は、我々の生命と福祉が依存する地球上の環境に対し、重大かつ取り返しのつかない害を与えることになる。
逆に十分な知識と賢明な行動をもってするならば、我々は、我々自身と子孫のため、人類の必要と希望にそった環境で、より良い生活を達成することができる。
環境の質の向上と良い生活の創造のための展望は広く開けている。
いま必要なものは、熱烈ではあるが冷静な精神と、強烈ではあるが秩序だった作業である。
自然の世界で自由を確保するためには、自然と協調して、より良い環境を作るため知識を活用しなければならない。
現在及び将来の世代のために人間環境を擁護し向上させることは、人類にとって至上の目標、すなわち平和と、世界的な経済社会発展の基本的かつ確立した目標と相並び、かつ調和を保って追求されるべき目標となった。」
半世紀近く経って、とても残念なことに事態は改善されていないどころか、悪化の一途をたどっているように見えます。
それは、宣言の言葉を借りて言えば、「十分な知識」を学び、「懸命な行動」をするため基礎・動機となる「熱烈ではあるが冷静な精神」が足りなかったためなのではないでしょうか。
誰に? 広く言えば人類総体ですが、より狭く正確に言えば、誰よりも多くの国の、特に政財界のリーダーたちに、ということだと思われます。
いろいろ調べてみると、知る気・精神さえあれば、さまざまな研究機関が公表している情報・知識は十分すぎるくらいあるようです。
そして、知れば、なぜ、どんな、どのくらい深刻な問題が起こっているのかは、すぐにわかると思われます。
問題は、十分に知ろうとする気がないところだ、と筆者には見えます。
では、どうすればいいのか? そこを、みなさんと一緒に考えていきたいと思っています。
そこを考えるという点が、環境関係の政府組織や研究機関や民間団体は無数にあるにもかかわらず、もう一つ別に私たちのグループが存在する意味だと考えています。