KelceをIR登録

　Jason Kelceは検査の結果ACLも固定手術が必要になり、リハビリには9ヶ月程度掛かる見込みです。同時にMCLの手術も行われました。
　KelceをIRに登録し、ファイナルカットで解雇されていたSteve Vallosと再契約して53人ロスターに入れています。CLEなどで10試合程度の出場経験を持ち、キャンプでCとGの練習をしていました。Howard Muddのシステムを知っている事から考えればVallosを呼び戻すのが適切な処置かもしれません。個人的にはもう少し大物を引っ張ってMuddシステムを練習してもらった方が良いと思います。KelceのACLは手術が要らないかもしれない程度の軽症なのですから、来年は開幕に間に合うでしょうし、運動能力も致命的な低下はしないと思います。ならば、今年限りの緊急補強と割り切って若手育成よりも実績有るベテランを獲得して欲しかったのです。
　Dallas Reynoldsがスターターとして十分かどうかをARI戦で検証する事になります。カレッジでもC経験が無いNFL初出場のDallasですから、アジャストと言う意味で苦労するでしょう。BAL戦でもスナップミスが有りましたし、試合に慣れていく事で良くなるでしょうけれど、ミスが増えるのは覚悟しなければなりません。



　BAL戦をざっと見直しました、Michael Vickのパスですが、怪しいINT未遂が印象よりも多かった事と、良い時のパスがリード気味でコントロールされていた事の再発見。BAL側がLeSean McCoyを警戒したのと怪我人によるパスラッシュ不足の為にCLE戦よりもかなり楽な姿勢で投げていました。プレッシャーが無ければもう少しやってくれないと、友思いますし。たまに漏らした時の捕まり方に不満も有ります。それでも、最後のQBドローのように過保護すぎて殺していた良さを出した試合として評価しても良いでしょう。
　OLですが、左側のKing Dunlapが緊急登板でHaloti Ngataが居るサイドも有ってランプレイがなかなか出ず、右に偏った印象です。去年と逆の形では有りますが、片側だけでも出ればあとはMcCoyがどうにでも探してくれます。開幕戦不調のTodd Herremansが良かったのは今後期待できるでしょう。
　McCoyのランもランと分かった瞬間のDBの上がりの良さに苦しみました。もう少しスクリーンを使っても良いと思っていましたが、早いタイミングのランを混ぜる事で後半改善されています。FBに持たせる試みは今の所不発ですが、こう言うのも有ると見せる事が目的なのでしょう。プレシーズンのようなロングゲインを早いうちに一回で良いから見せておきたいです。
　BALの15ヤードゾーンがスッカスカでBrent Celekが何度もフリーでパスを貰いました。あれがINT狙いの罠なのか、スピード重視のうちのWRを警戒してのものなのかちょっと判断が難しいです。肩が弱いQBだとあのゾーンに投げたらEd Reedが飛んでくるようになっているのかもしれません。
　

　DLは完勝でした、カウンター系のランでロングゲインも貰いましたが、あれはLBとSの問題です。パスラッシュでも常に追い詰め、ランブロックでも簡単にLBを取らせないコントロールを見せました。Antonio Dixonが居ない事によるパワー不足を心配していましたが、2試合見た感じではCedric Thorntonが通用していますし、フロントの選択は間違って居なかったようです。
　LBもAkeem Jordanが関単に弾き飛ばされたり、オーバーパシュートの場面も有りましたけれど、DeMeco RyansとMychal Kendricksはこの試合も好調を維持しています。大きな問題はありませんが、カウンター系のランの処理連携は今後狙われるでしょう。
　TEとの1対1でやられたSと基本的に抑えましたがそれなりに取られてしまったCB陣。共に不満が残ります。TEとSは7ヤードくらいは仕方が無いと言うシステムに見えましたが簡単に取らせ過ぎです。
　元プロボウラー2人を並べている事とパスラッシュが十分に掛かっていた事を考えると、ビッグプレイを出されたのは問題です。投げた方を褒めるようなパスも有りましたが、一流のQBに勝たなければプレイオフを勝ち抜けないのですから、ミススロー期待のINT狙いなんてのはやめて欲しいものです。

　DBがパスラッシュの恩恵を活かしていないのが気になります。DLにこの試合以上のプレイをさせるのは無理、断定していいほどの出来でした。さらに良くなるためにはDBの改善が必要です。

Kelceシーズンエンド（じゃないかも

*追記*　　書き終わった後の情報でMCLの手術は必要で現地火曜日の手術のようです。その際にACLの状態をもう一度確かめて、手術ではなく自然回復で大丈夫な軽症だった場合にはシーズン後半からプレイ可能になる確率が残されているようです。　*追記終わり*、






　ACLは部分断絶でMCL断絶、MCLは2ヶ月程度で治るだろうけれど、ACLはシーズン中の復帰は考えられない。と言う事なので、IR登録して手術となるのでしょう。
　怪我をしたプレイ、Ed ReedがLeSean McCoyをヒットしようとしてMcCoyが避け、そのままKelceのすねを直撃、そのままKelceが膝を変な方向に曲げて倒れたのですけれど。Reedがタックルではなくヒットしに低空で飛んた悪質なプレイが問題です。あれ、McCoyが貰っていても怪我するのではないかとリプレイを見て思いましたし、膝から下に向けてヒットするようなプレイをするべきではありません。
　
　Kelceがシーズンエンドの代役はDalls Reynoldsとなります（Matt Reynoldsと言う弟がPSに居るのでDallasと呼びます、チームのDallasは基本DALです。ああ分かりにくい・・・）
　DallasはReidと同じBYU出身でPSに3年間居て、昨日の試合が初めての出場でした。シーズン終盤怪我などでPSから53人ロスターに昇格した事は有った記憶があります。
　毎年キャンプでも3番手くらいであまり印象に残らずPS行きだったのですが、今年はセカンドチームとしてプレシーズンプレイしていました。カレッジではOTとしてプレイし、MWCのファーストチームに2度選ばれています。モルモン教の布教の為にすでに28歳、初出場したばかりですが、若手ではありません。
　6-4で314ポンド、OTからのコンバートと言っても、1年目からバックアップCとして育成されています。昨日の試合ではショットガンからMichael Vickの顔にボール当ててましたけれど・・・NFLレベルでパワーを発揮すると言う所までは行きませんし、ミスをしないでなんとかシーズン乗り切って欲しい。と言うのが本音です。

　KelceがIRに入ると、チームはバックアップCが不在になります。今チームに居るOLだとSFからPSとして契約したChase Beelerの昇格になります。プレシーズンゲームでの動きも見ていませんし、どの程度の選手かは不明です。
　ファイナルカットまでバックアップC争いに参加していた選手だと、CLEで2010シーズン7試合に出場経験が有るSteve Vallosが居ます。プレシーズンではセカンドチームでOGをしていました。
　Mike Gibsonもキャンプに参加してCのバックアップ候補でしたが、腰の怪我でカットされていますし、すぐには使えないでしょうから選択肢には入らないと思われます。
　Julian VanderveldeもCの練習をしていたようですが、カットされた後にTBの53人枠に入っています。

　他、元EaglesでCがやれそうなのは今年INDのキャンプに参加していたもののカットされているA.Q ShipleyがFAに居ます。2010.11と2年PSに居ました。
　そして、つい先日までNYGやDALでトライアウトをすると言う話が有ったJamaal Jacksonに復帰してくれとReidが頼み込むかもしれません。Howard MuddがKelceを気に入って追い出された形なのですし、左右のOGも入れ替えてしまったので可能性は低いですかねえ。

　FAだとBALやSTLにいたJason Brownが一番の大物でしょう、STLをカットされていますが、SFが獲得に動いていると言う話もあるようですし、プレイ可能の状態でしょう。
　BALをカットされたTony Wraggeも怪我では無いようですし、長年SFでスターターを務めた実力者です。

　誰になるにせよ、緊急補強が必要です。チームの未来を背負うと期待されたKelceの離脱は大きなダメージとなりますが、被害を少しでも小さくする選択が重要です。

DLの変化が勝利の鍵です

　レギュラーシーズン第2戦でホーム緒戦となるBAL戦、開幕週に続いてのツーミニッツからの逆転で24-23で勝ちをもぎ取りました。・

　この試合もINT2つにファンブルロスト2つと4つもターンオーバーを与えてしまいました。これが無ければもう少し楽に勝てたでしょうけれどね。
　ゴールライン前のBryce Brownのファンブル、ファンブルじゃなくてエクスチェンジミスと生観戦で解説したのですけれど、公式記録もMichael Vickのファンブルと記録されました。時としてエクスチェンジの渡し場所が胸の位置でアーマーに当たってボールが跳ね返るような時があるのですよね。もうちょっと丁寧にボールを扱ってくれると良いのですけれど、プレイアクションフェイクとか次のことに気が行ってる様な時が見られます。
　INTはセットの時からまったく動いていないSSのゾーンカバーの範囲内に投げてしまいました。横に流れ込むClay Harborが振り切ったように見えたら、その先にSSが居た。のでしょう。逆側へのロールと厳しい場面で見つけたレシーバーに投げた形ですけれど、ロールした後のカバーが見えなくなるのはVickの悪い所です。無理して投げるよりは投げ捨てるか取れなくても取られない場所に投げて欲しいですが、逃げながら見つけて投げてしまうのはQBの習性のようなものかもしれません。
　2つめのINTはBrent Celekのチップを拾われました、取る前にタックルされてからインターフェアなのですけど、あのプレイを反則にすると、うちのDBの方が微妙なプレイ多かったからこの試合の基準はこうだった。と納得しておきましょう。

　
　今年のディフェンスが良くなった理由、BAL戦を見直してからもう一回検証しますけれど、CLE戦（3回見ました）BAL戦を見て（自宅なら気になったプレイはリプレイで見るのですけれど、観戦会だったので細かい所はまだ見れていません）去年と一番変わったのはDTの動きです。
　去年はペネトレイト重視でポケットを壊す場面、ランプレイでロスタックルを狙う場面が目立っていました。今年は、DTは中央で壁を作りOLをコントロールする事を重視しています。
　BAL戦でもDEがサックには至らなくても両側からOLを押し込み、もう1秒投げなければ手が届く所まで何度も何度もプレッシャーを与えました。最初にTrent Coleがファンブルを誘うサックを見せた事が最後までBAL側のプレイコールに影響を与えました。
　最近のQBは外からのプレッシャーに前に出ながら投げるステップアップの技術が必須ですが、DTが前で壁を作る事で両側からDE,前にDTで包囲する事が出来ています。
　ランディフェンスでもCが素通りでMLBをピックする場面が減っています。DeMeco Ryansのタレントを無駄使いしていたプレシーズンとは違い、DeMecoがつぶれ役ではなくタックルしているのがその証明になります。


　不可解だったのが、BAL側がTEへのパスと中央へのラン。そして浅くなった所で縦に投げ込む縦への変化で崩されていたのに後半BALオフェンスが変わった事です。
　CIN戦で見せた横を広く使うオフェンスはワイドナインでDEが外のスペースを埋めると言う副産物が上手くいったのかと思いましたが、後半のBALオフェンスはうちの泣き所であるTEパスが減りました。DEからのパスラッシュで投げにくくなったのかもしれませんが、もう少し同じ形で押されていたら崩されていた可能性は有ります。


　最後のTD、観戦会ではいいから4回ランを出せ、余計な事はするなと声が上がりましたが、なぜかああいう場面で時間の掛かる妙なプレイを出そうとします。あれは明らかにファンブルではなくスローですけれど、インテンショナル取られなくてラッキーだった気がします・・・
　最初のTDもVickがハードヒットを食らってMcCoyがTDを取るという危ないプレイでしたし、素直に押して1ヤードを取れるチーム（真っ直ぐでなくても斜めでもいいのです）になる日が来ると良いのですけれど。


　Vickに関しては脳みその方向性を疑うプレイが相変わらず有りますけれど、Juan Castillio率いるディフェンスは明らかにいい方向に変化を始めています。NFLは分析と対処を繰り返す所です、2012シーズン初期ディフェンスに対処された時に、2012ディフェンス後半、2012ディフェンス完成形と進化を続けてくれる事を希望します。


　1点差でも去年のAFC2位BALに勝った事は本当に大きいです（観戦旅行のチケットの値段も上がります・・・）去年タレントを集め、1年熟成させて今年が勝負と思っていましたが、Castillioのディフェンスは進化しています。あとはVickがもう少し良くなってくれれば本当に良いチームになります。

ホーム開幕戦

　酷い試合でしたが開幕戦に勝ち、ホーム開幕となるBAL戦。CIN-BALを見ると、オフェンスがずいぶんと整ってきている印象ですし、ディフェンスは怪我人などもあり若干落ちては来ていますが十分に強力です。これでハンデ2.5点貰って良いの？（ホームの3点考えれば戦力劣勢なんですけどね）と言う気がします。

　DeSean JacksonJeremy Maclinが共にクエスチョナブルですがどうやら出場可能のようです。Maclinは先週途中退場でしたし、最後まで出ているのか不安です。Damaris Johnsonがその穴を埋めてくれる事を期待します。
　STのエースCole Andersonが練習フル参加ですし、帰ってくる事になるでしょう。リターンゲームで破壊力を見せてくれるはずです。


　試合展開なんですけれど、Michael VickとJuan Castilloにゲームプランと言うものが有るのか、何かを意図してプレイしているのか、ってのが全く持って見えないので、考えるだけ無駄。な、気がするのですよねえ。ちょっとBALの試合を見直してBALが何をしてくるのか、何を考えているのかは少し理解しました。
　VickがBALのブリッツを読むのはムリ、OLが綺麗に捕りきるのも多分ムリ、それでもヒットされつつ何とかするのがVickですからねえ、完封される確率20%、いつもよりダメな確率40%、普通にやる確率40%くらいじゃないかと考えます。
　ディフェンスですが、DeMeco Ryansが先週のようにランを押さえ込めるかどうか。OLはCLEの方が強いでしょう、ライン戦で負けなければ大怪我はしないと思います。BALは当然2TEセット多様でDeMecoを取りにくるでしょうから、CLEほど楽にランを止める事はできません。同時に縦へのパスの精度が違いますからSのランサポートも後手に回るでしょう。SはTEの相手をするので手一杯になるかもしれません。


　観戦会ですし、楽しく試合が見れれば十分です。もちろん勝って欲しいですけれどね。

2週連続オフ会

　*場所変更になりました。ご注意下さい*


　開幕直前オフ会のお知らせ

　開幕まであと少し、と言うわけでオフ会を開きたいと思います。

　9月8日（土曜日）午後5時から新宿三井ビル2階のシズラーでサラダバーでだらだらする会を行います

http://www.sizzler.jp/shop/000394/

　東京ドーム店はジャニーズの件で予約取れないと言われてしまいましたし、2時間入れ替えに成ると思います。と言う事なので、場所をちょっと変えます。
参加希望者はコメントで連絡をお願いします。


　2週目の@BALが生中継有ります、新宿VIVASMAPで観戦会を行います（まだスケジュールに入っていませんが、問い合わせすればお店開けてくれるでしょう）

http://www.vivasmap.com/pc/

　こちらは17日2時からの試合になります、24時ごろからお店でだらだらして、試合を見て明け方解散（放送スケジュールによってはもう1試合みるかもしれません）
　参加希望お方はコメントで連絡をお願いします。