イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

BALは分からない

2012-09-15 02:39:00 | イーグルス
 BAL戦に向けてCIN-BALを前半見ました。

 BALは基本的に苦手です、4-3と3-4ミックスで非常に独特なシステムを使い、相手によって姿を変えるのでここはこう来るってのが見えてこないのですよね・・・
 (余談になりますが、WCO系列とか、Jim Johnson系列のDL強調とか主流の血脈は解説しやすいですけれど、独自の非主流は分からないんですよ。ワイドナインもうちでやらなかったら何それ?で済ませたい所です・・・)
 
 去年のプレイオフでのNE戦以来のBALを見たのですが、オフェンスでは縦と横を上手く使うチームに仕上がっています。
 Joe Flaccoが指揮官として成長していますし、弱点と言われ続けたWR陣が整ってきているのもやっかいです。ただ、パスの精度は結構アバウトでプレイコールの上手さでカバーしている面も見られます。CINのCB陣は去年良かった印象なのですけれど、競り合いで負けてました。うちのCB陣がああいう負け方をしないとは思うのですけれど、BALの流儀を考えるとCIN戦と同じ使い方はしてこないでしょう。
 OLは強くないです。外からのプレッシャーは十分に掛かるでしょう。問題はスクリーン・エンドアラウンドの横と縦の突進の両面を使い分ける事、うちはそういうのに弱いです。
 ノーハドルに関してはDeMeco RyansがAFCから来たという事と調べてないですけれど、地区2位同士の対戦が結構多いでしょうから対処してくれる事を期待します。
 
 ディフェンスですが、OCを引き抜かれても3枚パスラッシュ系のDTを並べるシステム自体に変化は無いようです。CLE相手にパワー押し込みパスラッシュで苦戦しましたし相性は悪いと思います。同時に、第4QでLeSean McCoyのロングゲインが多いのはDLが疲れてきた所でゾーンブロックが効いて来る面も有ります、パスラッシュDTを常時使う欠点はスタミナ消費に有るでしょう、後半勝負になるかもしれません。
 ただし、リードして逃げるのが基本概念のチームですから、後半勝負は向いてないのですけれど・・・


 ハンデは2.5点有利、ホームを考えればほぼ互角です。CINに圧勝したBALとCLEに苦戦したうちの先週を考えればずいぶんとおまけしてもらったなあ、と言う感じなのですが、チーム力からみればそんな程度でしょう。

 Jeremy MaclinとDeSean Jacksonのスターター両方が練習を休んでいます。Maclinは試合には出たいと言っているようですが、Andy Reidは試合当日まで判断出来ないとコメントしています。この2人が欠場するようだと相当に苦労するでしょうね。
 WRがセカンドチームになってしまうならば、Nick Folesの方が良いかもしれません。と言うのも、スピード勝負(と言うかスピードだけが売り)の若手を使うならばFolesの方が上手だと思うのです。

上から見るのは疲れる

2012-09-13 07:22:00 | イーグルス
 もともと太ももの状態が良くなかった所にCLE戦で腰も痛めたJeremy Maclinが練習を休み、ヘルメットが飛んだ際に顔を切ったKurt ColemanとCLE戦で腿を汚したCurtis Marsh、鎖骨骨折からのリハビリを続けるRiley Cooperが別メニューの練習になっています。



 Gamepassの新機能にスタンドの一番上のコーチが入るブースからの画像(NYのスタジアムツアーで両軍のコーチブースの隣に審判専用の部屋が有って、絶対立ち入り禁止。って書かれてました)ゴールポスト裏からの画像を見ることが出来るようになったのですが、普段見慣れていないからか、フィールド全体が見える分情報量が多いからか、ちょっと見ただけで凄く疲れました。
 今年はEaglesの試合を見る(実況チャット)翌日見直す。上から見直す。来週の対戦相手の試合を見る。これだけで4試合見る事になります。他チームの試合を見る余裕無いかもしれません。



 PSに入れ替えがありました。TE Chase FordをカットしてTE/WRのDerek CarrierをPSに入れています。
 CarrierはディビジョンⅢのBeloit大出身でドラフトされずにOAKとルーキーFAとして契約します。ファイナルカットでカットされた後PSに戻らずにFAになっていました。
 スカウティングコンバインには招待されず、プロデイでは40ヤード4.50、ショートシャトル4.08、スリーコーン6.65、垂直跳び38インチ、幅跳び10フィート2インチ、ベンチプレス15回を記録しました。身長6-3 1/2、238ポンドのサイズ。OAKではWR扱い、うちではTE扱いになっています。6-3で40ヤード4.5なら相当速いですし、238ポンドならちょっとバルクアップすればTEでも使えるでしょう。
 PSにはすでに6-3の大型WR Marvin McNuttが居ます、そこにCarrierを入れるのですからTEとして使うのでしょう。ディビジョンⅢからですし、運動能力でNFLに入った荒削りな素材と推測します。

Jarrettカット

2012-09-12 19:46:00 | イーグルス
 去年のドラフト2巡指名Jaiquawn Jarrettをカットし先日のファイナルカットで解雇していたMardy Gilyardと契約しました。Jaremy MaclinがCLE戦で腰を痛めBAL戦の出場が難しい事に加え、鎖骨骨折のRiley Cooperがまだ復帰出来ない事、Jason Avantも手首に軽い怪我をしている事からWR不足になる為の補強になります。
 Avantの怪我はBAL戦への出場には問題ではないようですから、DeSean JacksonとAvantがスターター、Damaris Johnsonが3番手でGilyardが4番手として起用されると推測します。

 カットされたJarrettですが、そこそこのサイズとそこそこのスピードを兼ね備えた選手ではあるのですけれど、判断力の悪さが直らず僅か1年半での解雇となりました。ランサポート時のタックルに入る角度が悪く、そのタックルも肩から当たるか外されて空振りに終わるか、腕を使って止める事が出来ないままでした。パスカバーではプレイアクションに毎度毎度引っかかりクッションを取っているのに後手を踏む場面が目立ちました。
 経験を積めば運動能力を活かせる日が来るかもしれませんが、NFLはそう言う人材を育成する所ではありません。

 このカット、WR陣の緊急補強と同時に、CLEから獲得したDavid Simsの準備が出来た。と言う意味でも有ります。Nate AllenとKurt ColemanのバックアップにSimsが入れなければ、もう一人のバックアップS Colt AndersonもACLからのリハビリ中で開幕戦欠場ですからバックアップ不在になります。サイズは有りませんがトレードしてまで手に入れたSimsに期待します。


 
 昨日見直していたCLE戦で気がついた事をいくつか。

 DLのセットがやや狭いのではないか?それが上手く行った要因。と実況チャットでもみんなで話していたのですけれど、普通に広かったですね・・・時として狭めにセットする事もありましたが、右か左どちらか片方は常に相手スクリメージの外にセットでしたし、両方が外に開く時も多かったです。それでもDTが抜きに行くより中央をコントロールしに行く動きをしていたのがバランスの良いディフェンスを構築した原因を考えます。

 OLですが、Michael Vickの判断の悪さとプレッシャーから逃げる方向の悪さを差し引いて考えると、非難されるほど悪くないように見えました。もちろん、平均以下でしたけれど。
 このチームのOLが悪く見える一因にプレイブックが関係していると思うのです。普通、ランプレイって言うのは、スナップ>QBからハンドオフ>RBがスクリメージ突破。の流れでスナップから1秒後にルートを開くように押せ。と決まっているのですけれど、うちの場合なんとなーく押してるだけで、あとはRBがどっか探して走るさ。と言う、適当さを感じます。
 パスにしても、ファーストターゲットに投げるタイミングまで持たせるのか、Vickがスクランブルに入るまでフォローを続けるのか、ここらへんが非常に曖昧。一生懸命頑張りましょう、とだけ言われていて、このプレイは3秒だけでいいから絶対抜かすな、と言うような条件付けが無いように見えます。
 まあ、これは私の私見なので、実際どうなっているのかは分かりませんけれどね。

4つのINTを分析してみる苦行

2012-09-12 02:03:00 | イーグルス
 見直すような試合でもないのですけれど、見直して見ました。


 Michael Vickの4INTといくつかのINT未遂。

 まず、第1Qに左に逃げてからBrent Celekへ緩いパスを投げた場面。ロールして手前のLeSean McCoyが開いていたのに、奥のCelekに投げたら後ろから前に割り込んだLBにジャストミートだった訳ですが。最初McCoyに投げたのに、McCoyに取る気が無かったのかと思いました。が、リバースアングルで見るとCelekに投げていて、Celekの影になっていたLBが見えていなかったのが原因です。緩いパスじゃなければINTにはならなかったでしょうけれど、取り易さなのか、肩の衰えなのか、密集に緩いの投げるようになりました。

 2つ目のINTはレシーバーを2人で捕まえての3人目がINT。どこをこう考えてもホールディングです審判どこ見てるの?って奴なんですけれど、トリプルチームに余裕を持って投げ込むVickの脳みその方に問題が有る、と言われたら何も反論できません・・・

 3つめのINT、ポケットが狭くはなっているものの、十分に余裕が有る状態での8ヤードがオーバースローになりました。ターゲットのDeSeanが手を伸ばしたものの届かずチップした所を奥に居た選手がINTしています。不運と言えば不運ですし、DeSeanも上に弾いてはいけない原則に反する形ではありました。
 
 そして、3つめのINTからFGを奪われた次のプレイでまたINTを食らいました。7ステップからアンダーニースに入ったターゲットへのパスをゾーンで待っていた2人の左右から前に回りこまれてINTリターンTDとなりました。2人に回り込まれたと言う事が問題です。Maclinがフリーになっている事をディフェンス側が見て、それに反応した後に投げている。つまり、投げるタイミングとフリーになるタイミングが合っていないと言う事です。レシーバーが早過ぎると言う事は無いでしょうからVickが投げるタイミングが遅いと言う事です。同時に、2人同時に入られるタイミングで投げてしまったのは視野に問題が有ります、ファーストダウン更新ラインで2人待っている所に投げたのですから。

 最後TDの前のプレイ、ダブルチームで前に入られている所に投げ込みました・・・取り損なってくれたおかげで次の逆転TDプレイへと繋がったのですけれど、普通あそこでINTされてゲーム終了です。投げる時の判断の悪さ、ターゲットの周囲1ヤード程度すら見えていないのではないかと疑問を持たざるを得ないプレイでした。

 結局、Vickと言うQBは良くも悪くもレシーバーとマーカーの位置関係を把握しないで投げている。そういう結論になります。10年選手とは思えない視野の狭さと経験を活かせない脳みそ、QBとしては史上最高の運動能力を持っているタレントではありますが、全てを託す指令塔に値するプレイではありません。


 最初のプレイでスライディングする、とオバマに宣言したのを忘れているのには笑いました。まあ、ファーストダウンぎりぎりで頭から飛び込んだのは分からなくもないのですけれど、次のスクランブルは余裕を持って頭から行きましたね・・・・・・

勝ちました、ただそれだけですが、勝ちました

2012-09-10 11:31:00 | イーグルス
 2012シーズンの開幕戦@CLEは17-16で逆転勝ちしました。両方のQBが4INTと荒れた試合になりましたが、勝ちは勝ちです。こんなふざけた試合負けなくて良かった。

 Michael Vickの判断力の無さも致命的ですが、OLが酷過ぎてどんなQBを連れて来ても機能しないでしょう。
 King Dunlapが左側でDEと1対1をやって外に切り離され、残るOL4人が壁を作るようになるのは仕方が無いのですが、左側が大きく開くのまでカバーさせられるEvan Mathisが負担に耐えられず漏らし続けました。元々パワーよりフットワークの選手なので、1対1能力は高くないのですけれど、ちょっとやられ過ぎです。
 もう一つ、Jason Petersが居ない今チームのベストOLのはずのTodd Herremansも良くないです。Jaqua Parkerに簡単に抜かれる場面もあり、一歩目の出足が悪い印象を持ちます。
 Howard Muddが長くコーチしたINDでの晩年は毎年OGを入れ替えていた記憶を持ちます(カットされた前年のスターターOGを2-3人拾いました)パワーよりもフットワークを優先するあまり、インサイドの力押しが出来ず。プルラッシュで押されだすとポケットが狭くなってしまう欠陥が早くも見られます。インサイド3人はMudd就任後の入団ですし、Petersを失ったことでそれまでのOLはHerremansしかスターターに残りません。パワー不足と1対1での能力不足は問題となり続けるでしょう。うちにはPeyton Manningは居ないのですから、IND時代よりもランパワーを重視する必要があると思うのです。
 後半、ゾーンブロックを多用し出してからLeSean McCoyの走る隙間が出来始めました。よい兆候です。

 Vickの4INT、INTも酷いのですけれど、能力的な欠陥が長所を大きく超えてしまっているのを感じます。
 圧倒的なスピードを持っていたはずが、DLとの追いかけっこで簡単につかまるようになりました。スクランブルの脅威は有りますけれど、そこそこ速い程度のQBとの差が無くなって来ました。
 肩の強さは素晴らしいですが、オフバランスから矢のような球を投げなくなったのはコントロール重視なのか衰えなのか・・・
 欠点として、スナップ前のプレリードが出来無い事。ドロップバック時に何も見ずに、一瞬でも早くドロップバックを終え、スピード差でディフェンスを読もうとするスタイルの限界が見えます。普通、ドロップバックしながら、背後へのプレッシャーの有無とファーストターゲットの動きを見るのですけれど、Vickはそれが無い。
 下がりきった所からブリッツの有無を確認するので、OLが簡単に漏らした場合びっくりしたように逃げ始める事になります。(普通のQBは漏らしているのがドロップバック中に見えるので、プレイは壊れてもVickのような反応はしません)
 INTの原因もこのドロップバックに起因する面が有ります。ターゲットとマーカーの動きの流れが見えない為にマンマークで併走しているのか、ゾーンで動き出した所なのか、多分判断できていません。その瞬間通せると思ったら、剛球でそこに投げ込む、その結果ゾーンで待ち構える選手にピックされてしまう。カバーを読めず、流れも見ないVickの頭脳面のマイナスが落ち始めた運動能力を超えてしまったように見えました。
 Vickだからこの酷いOLでもなんとかやっている。そういう意見も有るでしょうけれど、普通のQBならばもっと早いプレイで3ヤード5ヤードに投げて逃げるでしょうし、ブリッツとすれ違うルートに投げてけん制も出来るはずです。
 3ステップ、5ステップのドロップバックが普通に出来るのに、7ステップだけなんで後ろを向いて全力疾走しちゃうんですかねえ・・・


 ディフェンスはDeMeco RyansがTrent Richerdsonを抑え続け、DLもパスラッシュよりもギャップをしっかり埋める事で破綻無く抑え続けました。ファンが求めていたのはこの形、と言うものを見せてくれましたし、久しぶりにJuan Castillioとフルネームで書いてみましょうか。良い仕事をしました。
 DRCはAsante Samuelを思い出すディープほったらかしでショートを守って抜かれている場面も有りましたけれど、結果2INTですしこの程度の仕事をしてくれれば問題ないです。


 本当に本当に酷い試合でした。OLの動きとVickがどこを見て、どこに投げているのかを見直すのが苦痛の作業になるでしょう。
 それでも、勝ちました。去年はこう言う試合で負けてしまったのが最終的に1勝足りずにプレイオフを逃したのですから、致命的な怪我人を出さずに勝った。ディフェンスが持ち直す兆しが見えた。このことを評価しましょう。


チャットに来ていただいた皆様お疲れ様でした。来週は観戦会になります。