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イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

2007シーズンを振り返る ST

2008-02-11 00:09:13 | イーグルス
 長年STの責任者だったJohn HarbaughがDBコーチに転出し、Rory Segrestが後任となりました。ホルダーのKoy Detmerも引退しロングスナッパーMike Bartrumも首の怪我で引退しました。また長期契約をしていたDirk Johnsonがオーストラリアンフットボール出身の33歳Sav Roccaに追い出される形でカットされました。そして2年目Jeremy Bloomで確実と見られていたリターナーも開幕直前にカットされReno MaheもFAのまま契約せしませんでした、結局選任のリターナー不在でシーズンを迎えます。コーチを含めDavid Akers以外全員入れ替わる事になりました。

 K Akersは3年前の太ももの怪我以来飛距離が落ち続け、ついに40ヤード以上のFGは10回蹴って2回しか成功しないと言う状態にまで落ち込みました。39ヤード以内は22回全部成功していますし堅実さは失っていないのですが、脚力の衰えは隠せません。
 P Roccaは飛距離にばらつきが有り、蹴ってみなければ分からないという状態です。強脚が売りだったのですが、ほとんどの試合で対戦相手より飛んで居ませんし脚力でも目立ったものは持って居ませんでした。
 LS Jon Dorenbosは2006シーズンよりも安定感が出ました、目立ったミススナップも有りませんでしたし良いシーズンを送りました。 
 リターナーはGreg Lewisでシーズンを迎えますが、キャッチミスを連発し失格の烙印を押されます。その後J.R Reedもファンブルして交代、結局Maheを呼び戻すことになりました。その後KRはなぜかCorrell BuckhalterとReedの併用、PRはMaheが務めます。3人ともミスは無いがビックゲインも無く成績は下から数えた方が早い状態でした。

 Akersはまだ契約が残りますが、高給取りですしカットの危険性は有ります。これまでは指定席でしたが今後は若手の挑戦を退ける事が生き残る為に必要です。
 Roccaも若手の挑戦を受ける事になるでしょう、まだNFL2年目ですが34歳ですし若くはありません。多分来シーズンはチームに居ないでしょう。
 Dorenbosは契約延長を勝ち取りました、今後も安定したスナップをしてくれるでしょう。
 リターナー陣は総入れ替えが必要です、全くお話になりません。

 David Akers FG32回中24回成功 成功率75% PAT36回全て成功 
 Sav Rocca 73回 平均42ヤード IN20 24回

 Correll Buckhalter KR37回798ヤード 平均21,6ヤード
 J.R Reed KR31回701ヤード 平均22,6ヤード PR2回8ヤード 平均4ヤード
 Reno Mahe PR31回 249ヤード 平均8ヤード

2007シーズンを振り返る S

2008-02-10 08:17:26 | イーグルス
 ドラフト1巡指名の声も有りましたが結果として戦力補強は無く、STキャプテンのQuintain Mikellと再契約、パスカバーに難が有りスターターから降ろされていたMicheal LewisをFAで失いました。キャンプではドラフト5巡指名のC.J GaddisをルーキーFAのMarcus Paschalが蹴落としています。

 Brian Dawkinsが首の怪我でチームを離れた事が序盤の躓きの要因でしょう、Jeremiah Trotterを放出した上にDawkinsが失った事で精神的な脆さを露にしました。首の怪我を抱え続けたままのプレイだった事も有り精彩を欠くシーズンになりました。
 2006シーズン中盤にスターターに昇格したSean Considineですが、パスカバーの基本的な部分が欠落している事がはっきりしました。マークしているように走っているだけで、ボールも相手も見ていないマンマークもどきを狙われ少なくとも2試合逆転負けしています。肩の怪我と言う名目でIR入りしました。
 怪我のDawkins期待外れのConsidineの穴を埋めたのがMikellです、バンプしてあっさりスピードで振り切られるゴールライン前ニッケル要員だったのですが、スターターとして使われた瞬間SS,FS両方で素晴らしい働きをし始めました。しかし、基本的には前に動く選手で後への動きが良い選手ではありませんし、密集ではパワー不足を露呈します。
 久し振りにチームに復帰したJ.R ReedはなぜかリターナーをやらせてもらえませんでしたがSSとしての成長を見せました。ランストッパーとしてゴールライン前で起用される事が多くハードヒットを連発しました。
 ルーキーPaschalはSTでの出場ですがPSから53人枠に昇格しています。

 Dawkinsは首の怪我から引退の声も有りましたが、契約終了する来シーズンはプレイすると明言しました。スピードは落ちましたし、出来る事ならばSSに回してあげたい所です。
 Considineは怪我と言う名目でIR入りしましたが、事実上カットと言われています。FA・ドラフトで戦力補強が出来た場合にはカットされるでしょう、というかもう見たくないです・・・。
 Mikellは4年間の契約延長の1年目が終わりました、STキャプテンとしてもDBのバックアップとしても素晴らしい成長をしています。補強次第ですが、スターターに定着するかもしれません。
 ReedはRFAになります、リターナー不在で層の薄いDBと言うことも有りチームに残留するでしょう。リターナーで使ってあげたいのですが、膝の怪我でスピードは落ちています。
 
 Brian Dawkins 10試合出場 10試合先発 37タックル 1INT
 Sean Considine 8試合出場 8試合先発 34タックル 1INT
 Quintin Mikell 14試合出場 11試合先発 69タックル 1サック 1INT
 J.R Reed 15試合出場 3試合先発 21タックル
 Marcus Paschal 3試合出場

フランチャイズタグ

2008-02-08 07:23:32 | イーグルス
 TE L.J Smithにフランチャイズタグを貼りました、これにより4,52ミリオンの単年契約が保障されると同時に他チームと契約した場合にはドラフト1巡指名を2つ受け取る事になります。

 これまでEaglesのフランチャイズタグは機能した事がありません、Andy Reidはやる気の無い奴が居るのはチーム全体に悪影響を及ぼすと言う考えを持っていると言われます。その為にルールを使って無理に選手を縛る事に対して、戦力としてのプラスとモラル面でのマイナスではマイナス面を重視する傾向があります。Jeremiah Trotter,Corey Simonとタグは貼ったもののホールドアウトされ契約する事無く放出しています。
 今回L.Jがホールドアウトするかどうかなのですが、もう1人のプロボウル級TE Dallas Clarkもほぼ間違いなくタグを貼られるでしょうし、FA市場のTEは超不作になるでしょう、5年30ミリオンは確定の状態です。TEのトップ5の平均年俸が4,52ミリオンですし、FA市場のに出ればサインボーナスだけで10ミリオンは貰えると分かっている事を考えれば当然反発はするでしょう。単年契約を保守した状態ですが、当然長期契約交渉も続けて行っていくでしょう。この時に同時にタグが貼られるClarkの存在が問題になるかもしれません。
 INDにとってのClarkの重要度とうちにとってのL.Jの重要度、そしてプロボウルに選ばれている実績が有るか無いかを考えれば、Clarkの方が高い給料を貰うのは当然です。この場合、L.Jと長期契約をしてからClark側がそれ以上の契約を求める事になるかもしれません、お互いに意識するでしょうしドラフト1巡の契約みたいに他人の契約を見てからとなって交渉が長引くかもしれないという事です。そして最悪なのはINDがClarkをどうしても引き止めたくて7年50ミリオンとかの大金を支払ってしまった場合です、プロボウルに出た事も無く怪我も多くClarkと比べてはいけないL.Jでも同じだけの契約を求めてくるでしょう・・・。
 単年契約をすんなり受け入れる可能性はありません、L.J本人が残留を考えていても代理人がそうはさせないでしょう、まずは長期契約でサインボーナスをもらう事を考える事になります。L.Jならば5年30ミリオン程度の契約は致し方ないと考える事も出来るのですが、それ以上を求めるとなるとホールドアウト>たるんだ体でキャンプ途中から合流>怪我して何もしないまま終了の道を辿る可能性が出てきます。本音を言えば4年20ミリオン程度がL.Jの適価だと思っていますし、あまりごねないでキャンプに参加して欲しいものです。

McNabbトレード?

2008-02-06 07:53:13 | イーグルス
 スーパーボウルも終わりドラフト・FAのオフシーズンモードに突入する訳ですが、私はどちらかと言うと2月から4月の方が楽しかったりします。

 John HarbaughがHCに就任したBALがDonovan McNabbのトレードを考えているとESPNに載りました。ドラフト1巡2つ出す用意が有るとかと言う話だったのですが、正直2個貰えたら出しても良いかなと思ったりもしました。2008シーズンは8ミリオン程度、2009シーズンからは10ミリオンを軽く超えるキャップヒットのMcNabbをどこまで使うのかは難しい問題で、Kevin Kolb指名の時も2008シーズンが終わるまでの2年間でKolbを育てて入れ替えるつもりではないかと言われています。
 Tra,Jon Runyan,Brian Dawkinsと契約切れ+引退濃厚なプロボウラー3人のラストシーズンになる2008シーズンにスーパーボウルに手が届かなければまた1から作り直しに近い状態になるでしょう、ここで2007シーズン終盤 怪我から回復し本来のプレイを取り戻しつつあるMcNabbを放出するのは事実上2008シーズンに勝負を掛ける事を諦めると言う事になります。しかし、1巡指名を2つ持つ事で欠点のDBを補強する事が出来れば、Brian Westbrook中心にオフェンスを再編成する事でA.J Feeleyでもそれなりの戦いが出来ると考えています。特にDBの上位指名は1年目からでも活躍できる事が多いですし。そう言う意味でもリーダーシップに陰りが見えるMcNabbを放出し元エースMcNabbに遠慮する事無く現エースWestbrookの為のチームを作る事はかえってオフェンス全体にとっては良い結果になるかもしれません。
 ところが、BAL GMのOzzie Newsomeは、まだQBコーチを誰にするか決まっていないのにQBを誰にするかなんて話になる訳が無い。とあっさり否定しました。まあ、BALがQBを欲しがっている話はオフシーズン恒例のネタですから本気にするような事ではないのかもしれませんが、McNabb放出の話が出るようになった事自体がMcNabbの影響力の低下を表しているのでしょう。
 プロボウルに返り咲くような活躍をしなければ2008シーズン終了後にMcNabbはトレードに出される事になると思います。重鎮が引退し次世代のチームを作り直す事になる時にMcNabbを残すよりもトレードの材料にする事を選ぶでしょうから。

Jim Johnsonの系譜

2008-02-05 18:08:07 | イーグルス
 去年のオフシーズン、LBコーチだったSteve SpagnuoloがNYGのDCに引き抜かれた時はDLにドラフト権とお金をしっかり使うJim Johnson門下生に合ったチームに行ったなあと思ったものです。ブリッツを減らす事で不確定要素を減らし、DLからのパスラッシュを重視する方向に変化しつつある2006シーズンのシステムをそのまま持って行ったようなスーパーボウルのディフェンスを見てまだJohnsonのシステムでも通用すると確信しました。ただ、JohnsonとSpagnuoloの違いは攻撃的になるべき時に1ギャップでパスラッシュだけを追及する事が出来るかどうかに有ります。ランディフェンスを重視するあまりサードダウンですらまずはOLをコントロールするような動きをさせるJohnsonの消極的な動きでは今回のような破壊力を生む事は出来ないでしょう。そう言う意味では熟練のシステムをJohnsonから受け継ぎ、若さとエネルギーに溢れるSpagnuoloの決断力が今回の勝利を呼んだのでしょう。Ron Rivera、Leslie Frazier、Mike SingletaryとJohnson門下のDCは数多く出ていますが、いざと言う時の勝負弱さもJohnsonから受け継いでしまっている印象が有ります。その事もあってJohnsonのシステムではプレイオフ、そしてスーパーボウルでは通用しないのではないかと不安になる事もあるのですが、今回のSpagnuoloの勝利はJohnsonが失いかけているエネルギーを充電してくれたと思います。あと一歩届かない歯がゆさを共に味わってきた弟子が先に栄冠を掴み取りました、Johnsonにも後を追って欲しいものです。

 1941年生まれで66歳のJohnsonにも引退の時が迫っています、後継者として育てていた筈の人材を次々に流出させてしまっています。Andy Reidの進退が不透明な状態なのが後継者選びにも影響しているのだとは思いますが、そろそろ次を任せる人材を選ぶと共に人材流出を防ぐ事を考えなければならないでしょう。