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スーパーボウル感想

2008-02-04 17:24:11 | NFL
 スーパーボウルを恵比寿で生観戦しました、正直第4Q以外は凡戦だったのですが、最後の攻防は本当に白熱しました。

 試合展望でキーポイントにあげたVince Wilfork、Logan Mankins、Justin Tuckの3つのポイントですが、まずMankinsサイドのランは試合序盤出ていたにもかかわらず試合中盤以降全くランプレイをコールしなくなりました。もう一つ外側のMatt Light対Osi UmenyioraのマッチアップでUmenyioraが圧倒した為に左側へのランを諦めてしまったのかもしれません。同時にRG Stephen NealとFB Heath Evansを怪我で失ってしまった事もランプレイが出ない・コールしない要因になったのだと思います。外側のUmenyioraとMichael Strahanのパスラッシュを押さえる事が出来ない状態が続いていましたし、中央へのランを出す必要が有りましたがランプレイをコールしませんでした。そしてEvansを失った事でオフェンスのバリエーションが狭くなってしまった事がWes Welkerへのショートパスを連発する事になったのだと考えます。
 ランが少ない事でTuckをDTに入れてDE3人でOLを切り裂きました、パスラッシュを受け続けたTom Bradyですが、足の怪我は本当に重症だったのかもしれません、普段のBradyならば外側からラッシュが来てもポケットの後ではなく前に逃げながらパスを投げるのですが、この試合中盤以降は前に出る事無くサックを貰う場面が増えました。足の運びがちょっとおかしいと感じるプレイも有りましたし、サックを受けている間に怪我を悪化させたのだと考えます。
 ランを出せず、Bradyが今期最低の状態の上にキープレイヤーのEvansを途中失った事が最大の敗因でしょう。もう少しBradyが動ければサックをあれだけ貰う事は無かったでしょうし、Evansが居ればもう少し工夫が出来た筈です。

 NYGのオフェンス最大の敵Wilforkですが、結局最後の最後まで攻略出来ませんでした、その為に中央突破はことごとく失敗に終わります。Shaun O'Haraは1対1で負け続け、期待していたChris SneeもTy Warrenとの1対1に苦戦が続きました。そこでSneeを左側にプルアウトさせる事でWarrenとWilforkを避けて通る作戦に出てそれが成功します。同時にBrandon JacobsからAhmad Bradshawを中心にする事でスピードアップを図り早いタイミングでスクリメージに突っ込ませたのが大成功します。逆にNE側はILB2人をもっとインサイドからギャップコントロールに飛び込ませると予想したのですが、そう言うプレイはほとんど見られませんでした。
 Eli Manningは良くも悪くも無かったですし、これまで好調だったPlaxico Burressは怪我の影響か切れがありませんでした。しかし、得点したドライブではスーパーキャッチが飛び出してEliを助けました。NE側はRodney Harrisonが何度もINTを狙った動きを見せ、実際Eliは何度も引っかかりかけたのですがほんの僅かの所でINT出来ない場面がありました、これまで大試合で見せてきたHarrisonの罠を結果的に避け続けたのがEliの成長なのかもしれません。

 お互いに攻め手の無い凡戦でしたが、ディフェンスマッチに飛び出したミラクルプレイでNYGが劇的な勝利を挙げました。あのパスが通らなければ苦戦しつつも最後はうっちゃるNEらしい試合で終わる所でしたが、あれはどうにも出来ないプレイでした。少しでも崩そうと工夫をし続けたNYGに運が味方したのかもしれません。