イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

長所は弱点を突かれない様にして始めて発揮できるのに

2011-08-19 18:49:00 | イーグルス
 プレシーズンゲーム第2戦@PITは14-24で負けました、後半2TDで追い上げましたがファーストチーム同士の前半戦は0-21と圧倒的に負けて終っています。

 オフェンスではMicheal Vickが3INTを食らいました、1つは弾いた所をさらわれたのですけれど、残る2つはダブルチームに素直に投げ込んで取られています。去年の前半戦INT無しで終ったのも、DB目掛けて投げても剛球過ぎて取れなかっただけ、と言う形が何度も有りました。ダブルチームにVickからすれば力をセーブして置きに行った球(普通のQBからすれば全力並の球なのですけれど)を簡単にINTされています。やはりVickにはカバーを読む能力は無く、運動能力を活かしたスクランブルとスクランブルを警戒させてからのパスで活きていくしかない。中途半端に本格的なパサーを目指すのはマイナスでしかないのを明確に表した試合でした。4回のオフェンスシリーズで3回INTでは点が取れるはずが無いです。
 
 課題のランオフェンス、予想通りと言うか去年と全く変わっていないのはOLが左はそこそこ押せても右は全く押せずに右へのランからLeSean McCoyの個人技で左に抜けていくような形でしかランが出ません。または、持ちこたえる左と押し込まれる右の間に出来た中央の隙間を縫う形、とてもシステムとしてランを出せる状況では有りません。1巡指名のDanny Watkinsはパスプロテクトではそこそこのプレイを見せましたが、ランブロックでは押し込むにはほど遠い出来です。1巡でOGを取った事を考えると、期待外れと言わざるを得ません。
 レシーバー陣ではJason Avantが怪我で退場するアクシデント(軽症のようです)も有りましたが、2つのINTではRilry CooperとChad Hallがあまりにも簡単にINTを許しました。INTされると思った時点で取れなくても取られないような動きをしてもいいのに、そのままINTされるのを眺めていました。


 ディフェンスはINTからと言う事で苦しい状況でしたし、最初のTDは本来終っているシリーズをフェイスマスク(手を掛けたと言うよりも掛けさせられたと言う感じでした)で繋がれたりと不運も有りましたけれど、問題点が浮き出る試合となりました。
 まず、Nate Allenがパスカバーで余りにも簡単にフリーを作ってしまうのは致命的な問題です。TEのカバーをしてもWRのカバーをしてもカットに付いていけずに横へ流れれば簡単に離してしまいます。TEはSが見るシステムに変更になった印象ですし、Sのカバー能力はディフェンス全体に関わるでしょう。
 そして、Casey Matthewsのプレイの未熟さも4-3の要であるMLBを任せるには致命的欠陥です。LB全体の意思疎通が全く出来ていない事も原因なのでしょうけれどホールを埋めに行けばカットを切られて別のホールから抜けられる、ホールを抜けるのを待てばリードブロックに拾われる、試合から消されたままで終ってしまいました。ミニキャンプが無く実際に見た事も無いMatthewsにMLBの重責が務まると判断したのが間違いである事を今直ぐに理解してFA補強をするなりLBの再編成をする必要があるでしょう。
 もう1人、2年目のKeenan Claytonも酷いプレイでした。PITゴールライン前からのファーストプレイでRBと1対1になり、焦って飛び込んでビックゲインを奪われてしまったり、スクリーンパスで付くべきRBにかわされる失態を見せています。足は速いのでしょうけれどLBに必要な要素を持っているように見えません。
 LB陣が、俺はこのギャップを埋めろと言われてそれをやってるんだからこれだけで十分だろ?ボールが違う所に飛んでいったね、ま、俺は役割を果たしたから関係ないね。そう言う感じに見えてしまうのは何故なのでしょうねえ。
 なぜStewart Bradleyを放出したのか?ARIが5年25ミリオンで買った選手を捨ててまで若手に期待したのが間違いであるのは明らかです。再編成をするとして、Jamar ChaneyをMLBに戻し、Moise Fokouと組むOLBをAkkem JordanにするのかMatthewsにするのか、とにかくMLBが要の4-3でルーキーを置いて成長を待つ状態ではありません。

 
 本当に良い所が全くでない前半戦でした。こんな酷い負けを前半だけでも2度見たので一杯一杯です、後半戦の感想は後日また書きたいと思います・・・・・・

どう修正してくるか

2011-08-19 07:53:00 | イーグルス
 Jeremy Maclinはトレーニングを再開して7-10日で通常練習に復帰出来る状態とチーフトレーナーRick Burkholderが発表しました。
 リンパ腫で良性だったのではなく、リンパ腫その他のがんでは無かった。リンパ腫に良く見られる症状だったので精密検査をした結果、がんの兆候は無かったから練習を再開する。と言う事のようです。じゃあ何の病気だったのか?これは明らかになっていません・・・
 

 Micheal Vickがうちに来る気が無かった。これは今だから言える事で有って選べる状況じゃなかっただろう。と思い出すのですよ。あの時もBUFとかに行くのでは無いか?と噂になったものの、どこもからも契約してもらえずDonovan McNabb、Kevin Kolbが居て3番手(と言うかワイルドキャット要員)でしか使ってもらえないチームと契約するしかなかった、選べる状況じゃなかった。そう言う認識なのですけれど・・・
 KolbがトレードされてVickと心中するしかない状態になったから言えるようになったのでしょうけれど、契約延長交渉とかが絡んでいるのか単純に馬鹿なのかは分かりません。


 プレシーズンゲーム2週目の@PIT戦、前半出場予定のファーストチームでのチャックポイントを書いてみます。
1 ランディフェンス
 DLが常にOLのギャップに入ろうとするアグレッシブ過ぎるシステムの修正が必要です。LBがOLに取られてしまいDLが止めていなかったら15ヤードのランを連発で食らいそうなギャンブルディフェンスを実戦で使える所まで修正しなければなりません。
 LBが3人平行を維持するのに意識を使い過ぎてプレイに対処出来ていない、システムの確認を重視しただけでこの試合ではもう少し柔軟な姿勢を取ってくれるとは思いますが、そうした時にリードブロックを受け止める係とRBとタックルする係の役割分担が出来るように修正も必要です。

2 3CBシステム初披露
 Asante Samuel、Nnamdi Asomugha、DRCの3枚看板の同時投入をした時に配列がどうなるのか、マンかゾーンかその時のニッケルLBがどう動くのか、そして3WR(または2TE)セットからのランプレイにどう対処するのかも同時に確認したいものです。

3 ランオフェンス
 キャンプからランプレイはディフェンス側の圧勝でBAL戦でもファーストチームは全く出ませんでした。DT陣が致命的な怪我人続出の中でランが出なかった(RTは日替わりでしたがLTからRGまでは固定出来ていたのに)状態を修正出来るのか。そして、Danny WatkinsがOL改善の切り札になるのか、それとも無難にこなすだけで満足する程度の選手なのかの確認をする事になります。
 LeSean McCoyとRonnie Brownのコンビに問題は有りません、ランが出ないとすればOLの問題となるはずです。PIT相手に(パスを出す為のおとりだとしても)ランで4ヤード取る事が出来るかはシーズン全体を占うキーポイントです。

 セカンドチーム以降ではルーキーと53人枠ぎりぎりの選手の争い+Vince Youngを見る事になります。Watkins以外のルーキーはセカンドチームでしょう、セカンドチームでそこそこのプレイをしても意味がありませんし53人枠に残る為には印象に残るプレイを期待したいです。

 Juan Castilioのシステムが極度にアグレッシブなDL、3人平行で並ぶ事を重視するLB、CBはマンカバーでSはゾーンカバー 、カバー2を基本にCBカバーをアレンジしたような形に見えました。悪い意味での違いはランプレイ時の集散の悪さに有ります、プレイアクションを警戒しているのかホールを潰す動きが遅くオープンに出てからタックルしに行っているのはミスタックルやリードに拾われる危険を増しています。プレイアクションやスクリーンに対処するのと同時に前にも出なければならない、矛盾する動きですがそれをやるのがLBなのですから上手くやってもらうしかないです。
 常に対策と修正を繰り返していくリーグです、Castilioにそれが出来るのか、緒戦から一週間でどう変わったのか、システムの修正をどう行っているのかも見るべき点でしょう。

 顔見世程度の緒戦とは違い、PIT戦は2011シーズンを占う一戦になります、前半リードして終える事、BAL戦の悪い点を修正する事、この2つが出来れば期待出来るシーズンになります。