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イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

何とか逃げ切りました

2010-11-09 07:12:00 | イーグルス
 バイウイーク明けのIND戦は26-24で勝ち、5勝3敗となりました。Andy Reid就任以来バイウイーク明け12連勝です。

 もっと楽に勝てたはずの試合でした、前半4回のレッドゾーンで1つしかTDが取れなかった事、その中で1つでもTDにしておけば楽に勝てたでしょう。また、審判の不可解過ぎる判定が無ければ楽に逃げ切れたはずです。

 この試合の勝因はDwight Freeneyにまったく仕事をさせなかった事でしょう。Jason Petersが膝の手術から復帰のこの試合で素晴らしいプレイを続けました。外へのスピード勝負も内側へのスピンも全て押さえ込み、時としてダブル・トリプルチームで完封しました。
 Micahel Vickの精神安定剤である、左側にいつでも逃げられると言う安心感を与え続けた事。DeSean Jacksonのエンドアラウンドを使い続けて成功し続けた事、Petersがマッチアップに圧勝した事で2つの効果を生んでいます。

 DeSeanはダブルチームをものともせずに縦へのスピードでDB2人を置き去りにしたり、ミドルパスからのRAC、そしてランプレイではLB・DBを簡単にステップワークで抜いていく抜群の加速を見せ続けています。脳震盪で休んだ分その外の部分への疲労の蓄積が無かったのが良かったのではないかと考えます。年中膝とか腰を痛そうにしているDeSeanですし、シーズン中盤での休養は脳震盪のダメージ蓄積以外の部分では良かったのかもしれません。

 LeSean McCoyのいきなりの中央突破がIND側に大きなプレッシャーを与えています。その後はインサイドへのランを徹底的に潰しに来た為に独走以外の15回で33ヤードと抑えられましたが、その分パスラッシュが弱くなりましたし、出なくてもいいからランも有る事を見せる、このチームのRBに仕事は十分に果たしています。
 前から使って欲しかったスクリメージ一歩手前で躊躇しない速いタイミングのランが全く出なかったのは少し残念です。Brian WetbrookよりもDuce Staleyのようなランが出せるようになると良いと思っているのですが、OLとの兼ね合いなのかそうなってくれません。

 不振のBrent Celekはカバーミスからの独走TDが変則で消されていますが、0ヤードに終りました。記録上投げたのも1回だけと寂しい結果になっています。Vickと言えばAlge CrumplerへのパスとTEへ投げるのが好きなはずですけれど・・・スピード感が無いですし怪我でもしているのかもしれません。WR陣のレベルアップでブロック強化の為にバルクアップをしたなんて話は聞いていません。

 OLではMax Jean-Gillesが脳震盪で退場しNick ColeがRGに戻ってきました、が 良く無かったです。膝の怪我はもう何週か前から練習に復帰しプロバブル程度まで戻っているのですが足の回転だけでなく上半身のパワーまで失っている印象です。
 同時にMike McGlynnとのコンビネーションも最低でCとGの間にセットしたDTを素通りさせたりする場面も有りました。これが誰のミスなのかは分かりません(2週前もゴールライン前で同じ事をしていますからMcGlynnの指示が下手なだけの可能性が高いです)が、改善しなければならないでしょう。McGlynnもC経験のあるColeが横に入る事で成長してくれる事を期待します。

 Vickが戻ってくればレッドゾーンでの決定力が増す、誰もが期待していたのですが実際はそうなりませんでした。チャレンジで取り消しになりましたが、LBを背負ってから背筋で押し戻すなんて言うダイブでは肋骨の怪我の影響がもうほとんど無い事の証明では有りましたけれど、5回のレッドゾーンで2回しかTDを取れなかったのは改善の必要が有ります。


 ディフェンスではDimitri Pattersonが奮闘しました。結果としてReggie Wayneに11回83ヤードとパスを集められていますが、縦への一発は許さないと示し続ける事でショーへのパスを誘導したのですから役割は果たしています。何度かなゲラてたディープへのパスにはよく反応していましたし(ドロップが無ければ危なかった部面も有りましたが)代役としては十分な働きでした。
 また、2INTのAsante Samuelも反対側のDimitriにボールが集まった中、対面のPierre Garconwp7回中2回に押さえて2INTです。ディープへのパスも置いていかれているのにボールの落ちる場所に出を伸ばしていますし、プレイ中の適応能力の素晴らしさを発揮した試合になりました。

 RB全壊のINDの中、怪我を押して出てきたDonald Brownwp15回50ヤード、最長でも9ヤードと押さえ込んでいます。この試合Trent Coleがいつになく外側にセットする場面が見られました。普段はDL4人均等に並ぶのですけれど、Peyton Manningを威嚇する為にセットの位置をずらしています。普段は横に入るBrodrick Bunkley(この試合はAntnio Dixon)の間をランで狙われる事が多いのですけれど、そう言う事も無くパスラッシュを掛け続けています。
 Manningのような速くはないがステップの良いQB相手に外からだけでは前に出られてしまいます。何でもう一本入れないのかと思っていた所でErnie Simsのブリッツが入りましたし仕掛けのタイミングと結果が良い方に出た試合でも有りました。これよりも動いたらば逆に裏を突かれていたでしょう。

 問題はJacob Tamme(誰だ???)に108ヤードも許した事。Stewart BradleyとSimsが付いていましたが、全く付けずドロップしたボールをもう少し取られていたらディフェンスを崩してでもマークを厚くしなければならない所でした。準備段階でTEへのカバーはINDのTE陣の状況を見ても一番最後になったのでしょうけれど、無名選手にここまでやられるのは論外です。


 終盤Dimitriがリターンをする場面が有りました、見事にマフってましたけれど・・・リターン専門のはずのJorrick Calvinは何をしていたのでしょう?Nate Allenの怪我でSの補強が必要ですし、Calvinをカットする準備かもしれませんけれど危ない起用でした。


 INDの状態が悪過ぎたのに、2点差の勝利と言うのは大いに反省すべき点も有るのですが、これで前半8試合を終えて5勝3敗です。対戦相手が厳しい後半戦ですが同じ5勝3敗ならば10勝6敗とプレイオフ進出ラインに乗りますし怪我人が戻ってきた事で序盤の取りこぼしを回復出来ればプレイオフへの道が開けてきます。