ちいチャンは、咳がコン!コン!コン!。
ゴホ!ゴホ!ゴホ!、ゲホ!ゲホ!ゲホ!。
あっちに寝返り、こっちに寝返りしていると、
台所から、トントントン、トントントンと音がします。
おばあちゃんは、お椀にお味噌をポトッと入れました。
トントントントンと刻んだネギを、どっさり入れて、
熱~いお湯を、とぽとぽとぽと注ぎ入れます。
お箸でぐるぐるかき混ぜて、
咳の止まらないちいチャンの所へ持って行き ます。
「ちいチャン、これを飲むといいよ。」
ネギのいっぱい入った味噌の汁は、いつもの味噌汁と少し違って、
「ネギ味噌湯」みたいな感じでした。
ふう!ふう!ずーッ、コックン。
胸に、ほわ~と、温かさが広がります。
ポッカポッカして来ます。
「身体が暖まっている内に、暖かくしておやすみなさい。」
そう言って、おばあちゃんは掛布団を首の下まで掛けました。
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